長生

長生は囲碁で出現する同型反復になる形である。長生という名前は、この形が出現した対極が行われた長生殿という中国の唐代にあった宮殿の名前から取られたそうだ1。同型を反復して、石が永遠に死ぬことがないということから、長寿を連想して、縁起のいい形とされているそうだ2。現在の実際の囲碁の対局において、日本ルールでは、三コウと同じく無勝負とすることが決められている3。日本棋院の最寄りの市ヶ谷駅には、長生のモザイクアートがある。ちなみにこの長生の形は、由緒正しく、井上道節因碩の囲碁発陽論にある黒先長生の詰碁を題材にしているそうだ4

  1. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E7%94%9F ↩︎
  2. https://archive.nihonkiin.or.jp/news/2010/12/jr.html ↩︎
  3. https://www.nihonkiin.or.jp/match/kiyaku/kiyaku11-12.html ↩︎
  4. https://ichigaya.keizai.biz/headline/995/ ↩︎

映画「碁盤斬り」

映画「碁盤斬り」を見た。久しぶりに映画館で見た映画だ。この映画を知って、囲碁ファンで落語ファンの私としては行くしかないと思った。プロの棋士が5人も出演しているとも聞いて、5人を見つけてやろうと行ってきた。
出演しているプロ棋士は、映画に馴染んでいて一人も気が付かなかった。あとから、映画を見に行った人のブログやSNSなどでようやく知ることができた。たしかに井山裕太は左利きだ。そういうふうに気をつけていたら見つけられたかもしれない。映画の冒頭に関山利道をもってきたのは流石だ。あの手つきはいつも碁石を触っている人にしかないものだろう。
柳田格之進の性格の設定と草彅剛の演技がとてもぴったり合っていた。それが映画の芯になっていると思う。もとが落語の話だと思ってみたせいか、どことなく落語らしい場面の展開がおおいと感じた。一方で、もともとの落語のストーリーからは少しアレンジがなされて、映画らしい起伏のある自然な展開になっていたと思った。

Gobangiri


Gobangiri


I Just Called to Say I Love You

スティービー・ワンダーは私の好きな歌手の一人だ。特に好きな曲が「I Just Called to Say I Love You」である。この曲で思い出すのは、右手に受話器を持って体を揺らしながら歌うスティービー・ワンダーの姿だ。私自身が最初にしっかりこの曲全部を聞いたのは、高校生の頃に聞いていたNHKラジオの英会話入門で紹介されたときかもしれない。そういえば、菅野美穂と武田真治が出演していた「君の手がささやいている」というドラマの主題歌で使われていたのも覚えている。当時はいろんなCMやドラマでスティービーワンダーの曲が使われていたと思う。YouTubeで検索したら、最初に主題歌として使われた映画の「The Woman in Red」のビデオがとてもおもしろかった。

No New Year’s Day to celebrate
No chocolate covered candy hearts to give away
No first of spring, no song to sing
In fact here’s just another ordinary day

No April rain
No flowers bloom
No wedding Saturday within the month of June
But what it is, is something true
Made up of these three words that I must say to you

I just called to say I love you
I just called to say how much I care
I just called to say I love you
And I mean it from the bottom of my heart

No summer’s high
No warm July
No harvest moon to light one tender August night
No autumn breeze
No falling leaves
Not even time for birds to fly to southern skies

No Libra sun
No Halloween
No giving thanks to all the Christmas joy you bring
But what it is, though old so new
To fill your heart like no three words could ever do

I just called to say I love you
I just called to say how much I care, I do
I just called to say I love you
And I mean it from the bottom of my heart

I just called to say I love you
I just called to say how much I care, I do
I just called to say I love you
And I mean it from the bottom of my heart, of my heart, of my heart

マツケンサンバⅡ

忘年会シーズンだ。忘年会といえばマツケンサンバである。マツケンサンバの一番の見せ場は、間奏パートである。マツケンこと松平健がサンバのリズムでダイナミックに踊る部分だ。この部分をどう魅せるかが、マツケンサンバの成功に最も大事なのだ。そこで、YouTubeに多数あるマツケンサンバの解説ビデオの中から、オフィシャル解説とも言えるマツケンTubeの真島茂樹の解説を書き起こした。これを印刷して、そこにメモを書き込んで、解説ビデオを見ながら繰り返しステップをふめば誰でも完璧にできることだろう。

手を大きく上に上げて、
腰を2回振ります
4回ホップ、ホップ、ホップ、ホップ
手をあげて
腰を2回振って
ホップ、ホップ、ホップ、ホップ
4回やります
ホップ、ホップ、ホップ、ホップ
手をあげて
腰を2回振って
戻って来たら
右足から
キックですね
正面でポーズ
大きく!
はい、入れ替わって
キック!トントン!
正面で(ポーズ)
はい、移動
上、上、下、下、オープン
手をクロス
うしろ
手をクロス
スパニッシュ
(2回)ターン
腰を前、うしろ、前
右、左、サンバ
左、右、サンバ
膝をたくさんあげて
サンバステップです。4回
手を上、下、上
ポーズ

マツケンサンバⅡ 振り付け完全マニュアル 松平健編

マツケンサンバⅡ 振り付け完全マニュアル 腰元ダンサーズ編

【公式】松平健「マツケンサンバⅡ」 MV

≪サンキューTube≫俳優 瀬野和紀『マツケンサンバⅡ』の振付けを教えます

水まんじゅう

大垣の夏といえば水まんじゅうだ。水まんじゅうを出しているお店は大垣市内にたくさんある。その中でも最も有名なお店の一つが大垣駅のすぐ前にある金蝶園総本家である。

この日も店先には行列ができていた。とにかく暑い日で、すぐに水まんじゅうを味わいたかったので、店内で食べることにした。3組ほど順番を待って、三種の餡が楽しめる水まんじゅうのセットを頼んだ。金蝶園総本家の水まんじゅうは老舗らしい上品な味だった。

Mizu Manju Kinchoen

Mizu Manju Kinchoen

Mizu Manju Kinchoen

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温泉に関する学術団体・学会

温泉に関する学術団体・学会にどんなものがあるのか調べてみた。様々な温泉に関する団体はあるが、学術団体・学会と言えるのはどうやら次の4つのようである。なにをもって学術団体・学会とするか、明確な基準があるわけではない。学会誌を発行しているところは、学術的な活動をしているだろうということで学術団体・学会とした。日本語名のあいうえお順で並べた。ほかにもご存じの方がいたら教えてほしい。

温泉学会
欧文名 The Hot Spring Society
ウェブサイト https://onsen-ac.org/
設立年 2003年?
学会誌 温泉研究(年1回発行)
会員数 不明

日本温泉科学会
欧文名 The Japanese Society of Hot Spring Sciences
ウェブサイト http://www.j-hss.org/
設立年 1940年
学会誌 温泉科学(年4回発行)
会員数 不明

日本温泉気候物理医学会
欧文名 The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
ウェブサイト https://www.onki.jp/
設立年 1935年
学会誌 日本温泉気候物理医学会雑誌(年2回発行)
会員数 1,797名(2023年4月)

日本温泉地域学会
欧文名 Regional Science Association of Spa, Japan
ウェブサイト https://onsenchiiki.jp/
設立年 2003年
学会誌 温泉地域研究(年2回発行)
会員数 不明

プロ棋士YouTuber

コロナ流行で在宅勤務になって、自宅でYouTubeを見る時間が一気に増えた。囲碁のネット対局もひさしぶりに始めた。囲碁に関するYouTubeチャンネルもこの数年でとても増えたと思う。そんななかで私がよく見るようになったチャンネル二つがある。

1つ目が、囲碁棋士 柳 時熏のGo Channelだ。柳時熏はちょうど私が囲碁を覚えた頃に、天元や王座をとったりしていて、雑誌にもよく出ていた。トーナメントに集中するために時間がもったいないから大手合を打たないのでずっと七段だというエピソードも覚えている。やはり柳時熏といえば、春蘭杯のときに小林覚にグラスで殴られたり、棋聖戦七番勝負で王立誠にダメ詰めで負けになったりという事件のことも忘れられない。あの2つの事件さえなければ、もっとたくさんタイトルを取っていただろうと考えてしまう。囲碁棋士 柳 時熏のGo Channelで面白いのは、10秒碁の実況解説だ。プロ棋士のチャンネルは多いけれど、プロ棋士同士の対局をいっぱい載せているものは他にない。勝った対局も負けた対局もみられるのがいい。しかも対局中にずっと解説をしているのがいい。こんな事を考えて打っているのかというのがみられて楽しい。対局中のつぶやきもいい。「これは負けられない碁になりましたね」と言っておいて「あいたたたたた」といって負けるのも面白い。

もう一つが、三村囲碁ちゃんねるだ。三村智保は、新鋭トーナメント戦で優勝したり、NHK杯で優勝して続いてテレビアジア囲碁選手権で李昌鎬に勝ったりと言うのが強い印象として残ってる。新鋭トーナメント戦と早碁選手権戦は、日曜日の早朝に日曜囲碁対局という番組でテレビ東京系で放送されていた。私の住んでいる岐阜では、テレビ愛知と岐阜放送の両方で放送されていた。テレビ愛知では朝6時から、岐阜放送では朝8時からで、放送時期がずれていて内容が違うので、2回見られた記憶がある。この三村囲碁ちゃんねるは、実は1年半ほど前に一度更新が止まっていたものが、3ヶ月前からまた再開されている。そしてその再開後に急にYouTuberらしい面白いチャンネルに生まれ変わった。昔は囲碁講座のような内容が中心だったのだけど、今は三村智保自身が考えたり感じたことをそのままの言葉で伝えてくれて、それが聞いていてとても面白いのだ。本や雑誌やテレビでは伝えられないプロ棋士の生の声は貴重だ。ホットなトピックを取り上げてもらえるのもいい。

三段撃ちの真相

「どうする家康」に連動して作られた番組をついつい見てしまった。長篠の戦いといえば三段撃ちだ。最近は、昔習ったものは事実とは違うんだと言われているらしい。どう違うのか気になって、YouTubeのビデオを見つけた。

こちらによると、順序よく三段に並んでではなくて発射の準備ができた者から早い者順で撃っていたということだ。さらにこちらによると、鉄砲隊の隣に弓矢隊がいて矢を放っていたようだ。

武田騎馬軍団が鉄砲隊に突っ込んでいってただただ撃たれて死んでいくというのは、いくらなんでも馬鹿だろうと幼いながら思っていた。実際のところはどうだったのかわからない。これからもいろんな説が出てくるのだろう。教科書も変わるのだろうか。長篠の戦いの前後はどうだったのだろう。

新東名高速道路に「長篠設楽原パーキングエリア」がある。上り線が武田軍の、下り線が織田・徳川軍をイメージした建物になっているらしい。そんなことは知らなかった。とても楽しいパーキングエリアなので、よく使った。それに岐阜と千葉を往復するのにちょうどいい位置にあるのだ。そういえば、「長篠の戦い」ではなくて「長篠・設楽ヶ原の戦い」と呼ぶことが増えてきているらしい。パーキングエリアの名前もそれに従ったのか、それとも設楽原にあるけれど、長篠の名前を入れようとしたのか、どちらかだろうか。

長篠設楽原パーキングエリア(ながしのしたらがはらパーキングエリア)は、愛知県新城市にある新東名高速道路のパーキングエリアである。
当PA周辺は長篠設楽原の戦いが起きた場所で[注 3]、下りPAからは隣接する織田信長本陣跡に徒歩で移動できる[1]。
上下線集約型ではないが、上り線エリアも下り線側に設置された(新東名の静岡SAと同じ例)[2]。建物については長篠設楽原の戦いにおける武田軍(上り線)、織田・徳川連合軍(下り線)のそれぞれ本陣をイメージしたものとなる。また、上下いずれにも、ヘリポート、ぷらっとパークが設置されている。

Nagashino Shitaragahara Parking Area

Nagashino Shitaragahara Parking Area

Nagashino Shitaragahara Parking Area

Nagashino Shitaragahara Parking Area

Nagashino Shitaragahara Parking Area

とれったひろば

Toretta Hiroba JA Megumino
どこに住むのにも、お気に入りのスーパーマーケットを見つけるのが重要だ。自分好みの食材が手に入るという場所が近くにあると生活は一気に豊かになる。JAめぐみのの「とれったひろば」は期待に応えてくれるスーパーマーケットだ。いつも賑わっている。一年中新鮮な野菜など農産物が手に入る。週末は何かしらのイベントをやっていておもしろい食材が手に入る。

お米もその場で1キロ単位で精米してもらえてうれしい。ご飯はつきたて炊きたてが何よりも美味しいのだ。だからお米は食べる分だけ少しづつ精米してもらうのがいい。つき具合も好みで指定できる。このところの我が家はいつも13分づきだ。

Rice polishing

古式日本刀鍛錬 @ 関鍛冶伝承館

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

関鍛冶伝承館では毎月1回第一日曜日に伝統的な日本刀鍛錬の実演を見ることができる。私も一度見てみたいと思っていた。一般公開の実演は10時30分と13時30分の2回あるのだが、観覧のためのチケットはそれぞれ当日の9時と10時30分に販売される。早めに行かないとチケットが売り切れてしまうこともあるらしい。そういうわけで、6月4日の10時30分からの実演を見るために、9時少し前に関鍛冶伝承館に行った。その時点で5人ほど並んでいたが、私はらくらくチケットを手に入れられた。そんなに早くに行かなくても良かったようだ。刃物まつりの日は相当に人が並ぶらしいので、早めがいいようだが、それ以外の日ならばそこまでのことはないのかもしれない。

当日は、4人の刀匠やその見習いの人がいて実演をしてもらえた。ビデオでの解説が流れたあとに、実際に刀匠が実物を持って鍛錬の工程を説明をしてくれた。その後に実際に実演をしてもらえた。実演のあとでは、すぐ近くまで寄って道具を触ったりもできた。緊迫感のある時間だった。

私は時間の都合で見ることができなかったが、古式日本刀鍛錬の実演の日には関鍛冶伝承館の館内では、研師、柄巻師、鞘師、白銀師らによる、日本刀の研磨外装技術の実演も見ることができる。次に行くときにはそちらも見て来ようと思う。関武将隊もその日に合わせて演舞をしたり、関鍛冶伝承館のガイドツアーなどもあったようだ。

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

Traditional Japanese Sword Forging Demonstration

岐阜県関市観光PRドラマ「フラワーズブルーム」

ちょうど1年前の関市に引っ越してきたとき、色んな場所で見かけたポスターがあった。新しく公開された映画のポスターだと思って見ると、「フラワーズブルーム」という関市の観光PRドラマだった。YouTubeでも無料で見られたし、関市内の観光施設で大きな画面でも見られた。アイドルを目指す高校生が主人公のいわゆる青春映画だ。観光PRにもなっているので、関市内のあらゆる場所が舞台になっていて、観光した気分にもなれて楽しい。

ストーリーは以下の通りで、キャストのほか、どんな場所が登場するかはこちらのページが詳しい。

岐阜県関市の高校に通う、何から何まで普通の少女・山田花子と、才色兼備の同級生・長屋香澄。退屈な日常を打破すべく、ペアを組んでご当地アイドルオーディションへ参加する事に。オーディション合格条件は、オリジナルソングやパフォーマンスの他にご当地知識も必須。2人を応援する『せきてらす』の職員ミサトも巻き込んで、アイドルになるべく計画を立て始める2人。花子と香澄の暑い夏が始まる…。

日本国際観光映像祭というものがあることを知った。全国各地で観光PRのために映像が作られている。行きたくてもいけない場所がほとんどだ。ひとつひとつ見ていくのも面白そうだ。

予告編

第1話

第2話

第3話

第4話

第5話(最終話)

完成披露試写会トークライブ第1部

完成披露試写会トークライブ第2部

試写会トークライブ(11時開始)

防災行政無線 / 関市民のうた「のぞみ新たに」

防災行政無線チャイムが、朝・昼・夕の三回流れる。よほどの都心でもなければ、日本中どこででも流れているはずだ。私の住んでいる関市では、午前8時、正午、午後6時(10月~3月は午後5時)だ。朝は「歓喜の歌」、昼は「関市民のうた(のぞみ新たに)」、夕は「ふるさと」だ。それぞれのチャイムが次のYouTubeにあった。

どこの学校にも校歌があるように、自治体にも歌がある。関市の歌が正午に流れている「関市民のうた『のぞみ新たに』」である。何度も繰り返して防災行政無線のチャイムを聞くうちに覚えてしまった。歌詞を探していて知ったことだが、どうやら3番まであるらしい。以下にその歌詞を載せておく。

爽やかな 空よ光よ
山川に 風澄むところ
盛り上がる 若い息吹に
果てしなく 夢は広がる
伸ばそうよ 伸ばそうよ
わが 関市

花開く 技よ歩みよ
刀匠の 心受け継ぎ
朝夕に 励む喜び
幸せを 分け合いながら
拓こうよ 拓こうよ
わが 関市

緑濃き 山よ美濃路よ
碑の 薫る故郷
人の和を 翳す行く手に
輝かに 虹ももえたつ
讃えよう 讃えよう
わが 関市

朝「歓喜の歌」

昼「関市民のうた(のぞみ新たに)」

夕「ふるさと」

関市民のうた「のぞみ新たに」歌詞あり

関市民のうた「のぞみ新たに」関市消防音楽隊

関市民のうた オーケストラ・歌入り・カラオケ

リニア・鉄道館〜夢と想い出のミュージアム〜

SCMAGLEV and Railway Park

名古屋港金城ふ頭のポートメッセなごやで開催された第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会​に参加してきた。そのついでにすぐ近くにあるJR東海のリニア・鉄道館に行ってきた。正式名称は「リニア・鉄道館〜夢と想い出のミュージアム〜」というそうだ。名前のとおり、「夢」として未来の鉄道技術の展示と、「思い出」としての過去の鉄道の歴史などの展示がある。とても見ごたえのあるミュージアムだった。

SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park
SCMAGLEV and Railway Park

寺田川・関川のホタル

ホタルが出てくる季節だ。きららくらぶ(広報誌)に「関ホタルの会」の活動が載っていた。河川の清掃などをずっと続けてきたそうだ。旧関市の範囲では、寺田川と関川のホタルのことが書かれていた。せっかくなので私の家からもすぐなので、夕食後に歩いて行ってきた。だいたい5月下旬から6月上旬の午後8時から午後9時ごろまでが観察しやすいそうだ。

ホタルはきららくらぶの記事の通りで寺田川のホタルの看板のある長良川鉄道関市役所駅あたりから、西本郷通近くで関川に合流して関市文化会館の裏あたりまでで見られた。ただし例年のホタルの量を知らないけれど、2023年は5月30日の段階だとまだそんなに多くはないように感じた。せきてらすのあたりでもよく見られるそうなので、今度はそちらにも行ってみようと思う。

古川祭

Furukawa Fesitival

4年ぶりに開催された古川祭に行ってきた。4月19日の夜に行われる起し太鼓を見るために、仕事が終わったあとに車で向かった。今年のスケジュールを見て、飛騨古川まつり会館の前にあるまつり広場を8時30分に出発するのに合わせて行った。駐車場は古川の市街に何箇所があったが、私は古川中学校のところに止めて、そこからシャトルバスで移動した。

現地は想像していた以上に人が多かった。古川の市街を2時間半かけて練り歩くので、街の中を歩いて色々な場所で色々な角度から見られた。すぐ眼の前を通っていくので熱気を肌で感じられた。外国人観光客も多かった。大太鼓の太鼓打ちは厳かだった。付け太鼓はとてもにぎやかだった。男だけでなくて女も子供も一緒になって練り歩く提灯行列を見て、古川祭が地域の人みんなでつくっているものなのだと感じた。

Furukawa Fesitival
Furukawa Fesitival
Furukawa Fesitival
Furukawa Fesitival
Furukawa Fesitival
Furukawa Fesitival
Furukawa Fesitival
Furukawa Fesitival

関まつり

関市で生活するようになって1年がたった。関市にも地元のお祭がある。関まつりもその一つだ。童子夜行(どうじやこう)という神事・芸能と、山車の巡行があるようだ。それぞれ岐阜県の重要無形民俗文化財、重要有形民俗文化財に指定されているそうだ。ほかにも、行灯みこしのパレードも昔から行われているようだ。コロナ流行でしばらく中断していたものが今年は開催されるというので、夜に開催される行灯まつりに行ってきた。

seki matsuri

seki matsuri

seki matsuri

引っ越し

我孫子から岐阜に引っ越しをした。中央道で430キロほどの道のりだった。夜中に出発して、途中で6つのサービスエリアで休憩をしながら8時間ほどだった。景色を見たり、24時間空いているサービスエリアがあったりけっこう楽しいドライブになった。

談合坂サービスエリアでは、きつねうどんを食べた。油揚げの味付けはこれまで食べたサービスエリアのフードコートの中では一番だと思った。

八ヶ岳パーキングエリア付近で朝になった。谷に白い雪が残っている八ヶ岳はとても美しく見えた。八ヶ岳を好きになる理由がわかったような気がした。

2022-03-31 05.34.51

八ヶ岳と南アルプスの境目はどこなんだろう。中央道あるいは甲州街道はちょうどその境目を通っているのだろうか。

軽井沢万平ホテルのアップルパイとハッピーバレー

昨年ずっと気になっていた軽井沢の万平ホテルにいった。目当ては、カフェテラスのアップルパイだ。ジョン・レノンはオノ・ヨーコとともにこのカフェテラスに何度も足を運んで、アップルパイを食べたらしい。

その後は万平ホテルのすぐ裏手から続くハッピーバレーと呼ばれる石畳の道を散策した。このハッピーバレー沿いには川端康成やオノ・ヨーコの別荘もあったそうだ。雨のあとで、心地よい散策だった。

森美術館「LOVE展:アートにみる愛のかたち」

森美術館に初めて行ったのがこの展覧会だったかもしれない。LOVE展のことは今もよく覚えている。とても印象深い展覧会だった。パソコンの中からその時に撮影したらしいビデオが出てきた。草間彌生《愛が呼んでいる》 というインスタレーションの新作だ。途中で撮影している自分自身が写っているのが懐かしい。撮影し他日にちを見ると、2013年8月15日なので、お盆の休みを利用して東京に遊びに行っていたのだろうと思う。

手賀沼ディズニーランド

手賀沼ディズニーランドという計画があったらしい。50年以上前にディズニーランドを誘致するために手賀沼を埋め立てて作った土地に実は私はいま住んでいる。誘致合戦に負けた今となっては、全くその気配はない。碁盤の目のように区切られた完全な住宅地になっている。

自治会報にこの場所ができて50周年の記念の文章が載っていた。そこで私は初めてディズニーランドがもしかしたらできたかもしれない場所だったということを知った。その当時の計画図を見ると、私の家のある辺りにも、なにか建物ができるはずだったようだ。お城なのか、乗り物なのか、なにかわからないけれど、そんな場所になっていたかもしれない。

手賀沼湖畔というは100年ほど前は白樺派の文豪たちが住んでいた場所だ。私の家のすぐ近くにも志賀直哉や嘉納治五郎の家だった場所がある。白樺派の文豪の家の前でミッキーマウスやドナルドダックが踊っていたかもしれないということだ。誘致した頃は白樺派の時代の数十年後なわけだから、今以上にその雰囲気は強かっただろう。

Wikipedia 手賀沼ディズニーランド

東洋経済オンライン ディズニーランド逃した我孫子の残念な歴史 現在は上野東京ライン開業で存在感高まる

デイリーポータルZ 幻の「手賀沼ディズニーランド」を計画図と歩いた

まるごとeちば vol.18【我孫子市】「白樺派の文人等を訪ねる」コース

水戸街道我孫子宿

私の住んでいる我孫子市には、かつて水戸街道の我孫子宿が置かれていた。その我孫子宿は小金宿と取手宿の間にある。我孫子宿の場所というのは、現在の我孫子駅の南に少し歩いたところである。東西におよそ1キロぐらいのようだ。

私の家から我孫子駅に向かうときには必ず旧水戸街道を横切る。たいていは駅前の八坂神社のところだ。夏には八坂神社の祭礼がある。そこから取手方向に歩いていくと、門松本店がある、江戸時代は松島楼という名前の旅籠だったそうだ。実はこの門松本店には、一度泊まったことがある。我孫子市に引っ越す前に、家を探しに来たときだ。いまは料理の美味しい旅館になっている。更に少し行くとかつて脇本陣のあった小熊家がある。今の当時の面影を感じる場所だ。

印旛県

葛飾県は、そのたった2年しか存在せず、明治4年には印旛県に統合された。印旛県に統合されたのは、葛飾県のほか、佐倉県、古河県、関宿県、結城県、生実県、曾我野県の合計7県が統合されたようである。千葉県民だより令和元年6月号によると、おおよそもと下総国の西半分が印旛県になって、残り東半分は新治県として常陸国の一部とまとめられたようだ。そしてこの印旛県も2年後の明治6年には千葉県に統合されて、現在の千葉県が誕生するわけだ。

印旛といえば、印旛沼なのだけど、現在いわゆる印旛地域というのは元印旛郡だった、佐倉とか成田を含む地域という感じである。東京からは佐倉を通って成田へ京成本線が走っていたり、JRも総武本線が佐倉市の方へ通っていたり、千葉ニュータウンこと白井や印西のあたりには北総線や京成成田空港線が走っている。私の家からは車で行くと意外に近いところで、面白いところも多そうなので、遊びに行きたい場所だ。

葛飾県

明治2年になって、下総国はのあったあたりに葛飾県というものが置かれたようだ。現在の千葉県北西部、埼玉県東部、東京都東部や、茨城県西部に相当する地域だったらしい。県庁は流山市立博物館の近くにあったそうで、そこが葛飾郡だったから、葛飾県という名前になったとWikipediaには書かれている。そして、この葛飾県はその2年後の明治4年には印旛県に統合されて消えたそうだ。

葛飾は昔からある名前のようで、たしかに今もいろいろなところで葛の字を見る。私の住んでいる我孫子市も東葛地域と呼ばれている。葛飾北斎も葛飾の人らしい。そのあたりはずっと下総国で、そのあとも葛飾県となっていて、結びつきの強い地域だったのかもしれない。いまも東京都には葛飾区という区があるけれど、そこは葛飾郡や葛飾県のごく一部だったようだ。

地図を見ると、いまは、江戸川がちょうど県境になって、千葉県と、東京都・埼玉県が分けられている。だけど、葛飾県あるいは、下総国の範囲を見ると、昔は荒川が境だったのかもしれない。葛飾区史の地図らはそう見えた。そもそも今と昔では、川の流れている場所もちがうだろうし、埋立て等で増えた土地もあっただろう。

水戸街道は、武蔵野国千住宿を出たら荒川を越えて、次の新宿は下総国だ。その後の、松戸宿、小金宿、我孫子宿、取手宿、藤代宿までは下総国で、たぶん小貝川を超えた次の若柴宿は常陸国なのではないかな。小貝川が下総国と常陸の国の境目のような気がする。気になってきたので、調べたい。

下総国相馬郡

私が住んでいる千葉県我孫子市は、江戸時代までは下総国相馬郡の一部だったそうだ。千葉県は、安房国と上総国と下総国の一部で成り立っている。なかでも下総国の地理は複雑で、現在の千葉県の他に、茨城県、埼玉県、東京都の一部も含むようである。その下総国相馬郡は、明治時代には、千葉県と茨城県に分かれ、それぞれ南相馬郡と北相馬郡になったようだ。

どうやら、相馬御厨という伊勢神宮に寄進された荘園が平安時代末期に存在して、そこから相馬の名前が出たたようだ。相馬氏はもとは相馬御厨にいついた千葉氏の一族らしいこともWikipediaで知った。

地域の歴史というのは、小学生や中学生の頃に、社会科の授業で、教科の副読本などで習ったものだ。だけど、私は3年前に我孫子市に引っ越してきたばかりで、この地域のことはよく知らない。せっかくなので調べてみたいと思う。近所の図書館には地域の歴史の書棚コーナーがあったような気がする。

オンライン参拝

コロナ感染流行第3波7日緊急事態宣言が出ている。不要な外出は感染拡大の原因になる。とはいえお寺や神社に行きたいこともある。そう考えてネットで検索したところ、「オンライン参拝」という言葉を見つけた。今は色んなライブストリーミング中継をYouTubeで見られるけれど、まさかと思って開いてみた。見てみるとけっこう面白い。お寺や神社の境内をストリーミング中継しているものは以前からあった。だけどはっきりいって面白いものではない。今回見つけたのは、お坊さんがお経を読んでいるところを写しているものや、御本尊様がずっと写されていてその奥から読経が聞こえているものだ。「オンライン節分ご祈祷」なんて名付けているものまであった。こういうものはコロナに関係なく見たい人がいる。ずっと続いていってほしいと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=UsPbGnmSWGs

あけましておめでとう

気がつけば2021年になっていた。この年末年始はコロナで岐阜に帰省しなかった。はじめて年末年始を我孫子市で過ごすことになった。帰省するとなると、荷造りをして、バスと電車を乗り継いで、となるのだけど、それがないのでとてもゆっくりできた。

しばらくブログの更新もあいてしまった。今年は継続的になにか投稿したい。なにかテーマを決めて継続して書くのも面白そうだし、話題になっていることについて書くのも面白そうだ。

オダマキ

オダマキの花が咲いている。このオダマキがどういう品種だったのかすっかり忘れてしまった。忘れないように苗を買ったときの札をいつもつけたままにしておくのだけど、このオダマキの札はどこかへ飛んでいってしまった。なにか雅な名前をつけられていたような気がするのだけど・・・。

ちょうど風に吹かれている様子が良かったのでビデオに撮っておいた。日なたで見る花の清廉な雰囲気がいいと思う。

Aquilegia オダマキ

Aquilegia オダマキ

ところで、オダマキの花言葉は「愚か」なのだそうだ。そんな花言葉がつけられるなんてなんでだろうと思って調べてみた。どうやら英語でオダマキは Aquilegia というのだけど、Columbineとも呼ぶらしい。このcolumbineが関係しているみたいだ。

ミヤコワスレと順徳天皇

ミヤコワスレも二株買ってきて植えた。一つは赤みのある花をつけているもの、もう一つは青紫の花のものである。青紫の方は江戸紫という品種だろうか。園芸店の人によると、バイオテクノロジーによって濃い青色がでるようになった品種だそうで、これまではなかなか大きく育てるのが大変だったものが以前よりは強くなったよということだ。そうはいっても、赤みのある方の株のほうが丈夫で増えやすいそうである。

Aster savatieri, miyakowasure, ミヤコワスレ

Aster savatieri, miyakowasure, ミヤコワスレ

この写真はポットから植えかえてから3週間ぐらい経ったところだ。長いこと花が咲いてくれてるので気に入っている。いちばんきれいに咲いている頃に写真を取りそこねてしまったのが悔やまれる。来年はもっとたくさん花をつけられるようにしたい。

ところで、ミヤコワスレは、ミヤマヨメナの園芸品種であるらしい。ミヤコワスレという品種は十年以上前にすごく人気だったのだけど、また最近になってちょっと人気が復活してきているそうだ。

私は買ってきたのも、ミヤコワスレという名前がいいなと思ったからだ。このミヤコワスレという名前の由来は、Wikipediaによると、

ミヤコワスレの名は、鎌倉時代に承久の乱に敗れた順徳天皇が北条家によって佐渡島に流された際に、この花を見て心を慰め、都恋しさを忘れたとの伝承による。

だそうだ。順徳天皇(順徳院)といえば、

ももしきや古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり

の歌が百人一首にある。これはまだ、20歳の頃の歌だというので、佐渡ヶ島に流される前の、都に居た頃のものということになる。この歌のときは、武家の時代になる前の時代を想像したり思い出したりいたのだろうか。佐渡に流されてからは、この歌を作った頃を思い出すことも多かったのかもしれない。

ユキノシタとダイモンジソウ

家の周りの庭や土の見える場所があるのだけど、全体的に日陰の場所が多い。だから日陰に強い植物を選んで植えるようにしている。ほったらかしでもどんどん増えているのがユキノシタだ。いつのまにか北側の塀とコンクリートの隙間のような狭いところにびっしり生えていた。

Saxifraga stolonifera ユキノシタ

ほかにはシダも生えている。

シダ

さいきん、園芸店でダイモンジソウというユキノシタの仲間を見つけて買ってきた。これも日陰が好きだというので、アジサイの近くの柿の木の日陰のところに植えることにした。いまのところ元気そうだ。夏か秋には花も咲くそうで、どんな色のどんな花なのか今から楽しみだ。

Saxifraga fortunei var. alpina ダイモンジソウ

Saxifraga fortunei var. alpina ダイモンジソウ

ユキノシタは葉っぱは天ぷらなどで食べられるし、生薬にすることもあるそうだ。家に生えているのはまだ食べてはいないけれど、触ってみるとけっこう肉厚なので美味しいのかもしれない。

ヤマアジサイを植えた

ヤマアジサイの苗を2種類買ってきて植えた。ずっとあじさいを植えたい、できればヤマアジサイで気に入ったものが見つかればと思っていた。たまたま近所のユニディ(ホームセンター)で見つけることができた。

Hydrangea serrata ヤマアジサイ

Hydrangea serrata ヤマアジサイ

吉岡麗子さんという人が作った苗だそうだ。花の付き方がおもしろいし、色もちょうどいいと思った。柿の木の横がすこし空いていて、いい具合に日陰でヤマアジサイに丁度いいのではないかなと思っていたので、そこに植えることにした。西洋アジサイほど大きくはならないだろうけれど、もう少し大きくなったらいいなと期待している。


それから3日ぐらいして、右の青い花のほうの元気がない。ポットから植え替えるときに根っこを傷つけてしまったのか、それとも肥料など混ぜすぎて良くなかったのか、原因はよくわからない。とりあえずもうしばらく様子を見るしかないのかなと思う。

(植えてすぐ)
Hydrangea serrata ヤマアジサイ

(3日後)
Hydrangea serrata

映画「感染列島」

家で過ごすことが多くまたAmazon Prime Video をよく利用するようになった。2009年の映画「感染列島」を見た。この映画を公開した直後に新型インフルエンザの流行があったそうだ。現在の新型コロナウイルス感染症流行の前にもなにか似た感染症のアウトブレイクを扱った映画の公開はあったのだろうか。

映画はおもしろかった。妻夫木聡はこの映画でも情に厚い現場の医師の役で、檀れいはWHOから派遣された医務官なのだけど実は妻夫木聡の大学の先輩で元恋人という役だ。展開そのものには波乱は少ないのだけど、おもしろい場面が散りばめられていると思う。まず、未知のウイルス感染症に感染して、エボラ出血熱のさらに激烈なイメージなのか、目から出血したり吐血したりする描写が強烈だ。それから、感染症の蔓延に伴って街がどんどん荒廃して、内戦中のシリアのような様子になっていた。コロナウイルス感染症でもさすがにこんなことにはならないだろうとは思ったけれど、1000万人も死亡するような状況になればそういうこともありうるのだろうか。それから感染症研究所の研究員役のカンニング竹山が野武士のように、現場に侵入して検体を取って手柄をあげようとする場面があって、研究者の生命力を感じられるいいシーンだと思った。

感染症アウトブレイクに関する映画はいっぱいあるのでまた探してみてみようと思う。

美味しい鉄観音のいれ方

Tieguanyin 鉄観音

昨年11月に上海に旅行したときに中国茶をまとめ買いした。現地のお茶屋さんで見せてもらったときのことを思い出しながら、どうやったら美味しくいれられるのかと試行錯誤している。いま飲んでいるのは鉄観音だ。茶葉はあっても中国茶のための道具はない。だから使っているのはいつも日本茶を飲むときに使っている急須と湯のみだ。

ウェブで見つけるいろんな中国茶に関する記事を読んでわかったのは、沸かしたての熱々の熱湯を注いでいれるというのを、何煎も繰り返すのが良さそうだということだ。何煎も楽しめるのが中国茶の面白いところのようだ。なかでも面白いと思った記事ではこんなふうに書いてあった。

一説に高級な鉄観音は、
1煎目はお湯の味
2煎目はお茶の味
3,4煎目は精髄の味
7,8煎目は最も香り高い味
と、7、8煎目が最も香り高いとも言われるそうです。

たしかに上海のお店でも何杯も出してくれた。1煎目は湯のみに入れたあとそのままひっくり返して流していたのを思い出した。この記事を読んでから余計に、「1煎目はお湯の味」というのを意識してしまう。

そういえば、上海の外灘で偶然に声をかけられた日本語が達者な上海の人が、「日本ではサントリーのせいで烏龍茶は黒い色だと思われているけど、緑色なんだよ」と言っていた。鉄観音も烏龍茶のひとつだけど緑色だ。鉄観音の緑色をみるたびに、その言葉を思い出したりしている。

Tieguanyin 鉄観音

きそば柏屋「山賊そば」

山賊そば

北千住駅から少し西の旧日光街道沿いのきそば柏屋というお店に入った。なんとなく店構えが良さそうで入り口を覗くと繁盛していそうだった。店の中に入ると札がかかっていて、「地獄そば」「山賊そば」「海賊そば」あたりが面白そうだ。お品書きを開いてみると、山賊そばは、味噌の汁に山菜と油揚げが入っているようだ。それが気になって山賊そばを注文した。

山賊そば

汁は醤油ではなくて味噌だ。味噌煮込みうどんのような見た目だけど、八丁味噌ではなくて、米味噌のようだ。山菜がいっぱい入っていて、油揚げも美味しい。さらに大根おろしものっている。肝心のそばの方はというと、あまりそばの風味を感じない。熱々の味噌の味に負けてしまっているのだろうか。いっそのことうどんで作ったほうが美味しいのではないかと思うほどで、そばにする必要はないと感じた。もし、うどんバージョンの「山賊うどん」があるなら次に来たときはそちらで注文してみたい。

個人的な好みや慣れている味覚ということなのかもしれないけれど、甘みのある米味噌はうどんやそばの汁(つゆ)には合わないと思う。それに米味噌では汁がドロッとして麺に付きすぎて、味噌の味ばかりで麺の味がしなくなってしまうと思う。八丁味噌のような豆味噌のほうがドロドロしないし、味もシャープで麺類には合うのではないかというのが私の感想である。

きそば 柏屋そば(蕎麦) / 北千住駅千住大橋駅牛田駅

昼総合点★★☆☆☆ 2.7

銀座共同溝

Ginza Utility Tunnel

松屋銀座の地下の入口で左に偶然、緑色に明るい窓が見えた。なんだろうと近寄ってみると、銀座共同溝というプレートを見つけた。共同溝とは、Wikipediaによると、

共同溝(きょうどうこう、英語: utility tunnel, utility corridor)は、電気、電話、水道、ガスなどのライフラインをまとめて道路などの地下に埋設するための設備である。

とのことである。なるほど、地中に色んなものを入れておくトンネルがあるから、銀座は電信柱もなくてあの景観なのだ。それに水道も工事のたびに穴を掘らなくても済んでいるのだ。それなら世界中すべて共同溝にしたらいいのにと思うのだけど、それはお金がかかって出来ないみたいだ。Wikipediaには後藤新平の発案とあったけど本当だろうか。

Ginza Utility Tunnel

Ginza Utility Tunnel

2020-01-20 15.43.56

ところで、この銀座共同溝の少し手前にある、”MATSUYA DESIGN”というモザイクタイルが気になって写真に撮った。モザイクタイルって温かみがあってちょっと古臭くていいなと思う。

MATSUYA DESIGN

映画「ファンシイダンス」

https://youtu.be/jnc-lfNB7P4

周防正行が監督をした映画が好きだということに気がついた。たぶん最初が高校生の時に見た「Shall we ダンス?」で、次に見たのはこちらも本木雅弘が主演の「シコふんじゃった。」だったと思う。どの映画もたいてい似た俳優が出てきて、もしかするとむしろそれが好きな理由なのかもしれない。

この映画を見たのは、またアマゾンプライムで見つけた予告編が面白そうだったからだ。私が映画をみるかどうかは、まずは予告編を見て考える。だからどんなに実はいい映画だとしても予告編がなかったりあってもいまいちだと感じたら見ることはないと思う。

周防正行の映画はいつも音楽がおもしろい。まず、プリンセスプリンセスの「恋に落ちたら」が主題歌になっていて、それが予告編で聞こえてきたのもこの映画を面白そうと思って私が見た理由の一つだ。そして、なによりこの映画の冒頭でも途中でも何度か出てくるモックンの歌う「若者たち」が、この映画のいいスパイスのような感じで、映画全体の雰囲気を作っていたと思う。

一保堂「若松の昔」

一保堂 若松の昔

一保堂の若松の昔というお茶を点てた。この「若松の昔」というお茶は一保堂のウェブサイトでは「表千家不審菴而妙斎宗匠お好み・若松の昔」と書かれている。しかし同じページの脇に書かれている通り、全く同じ中身の抹茶を「表千家不審菴猶有斎宗匠お好み・松韻の昔」と言う名前でも「裏千家今日庵鵬雲斎大宗匠お好み・青雲」と言う名前でも売っている。同じ中身のお茶がいろんな名前で売られているというのは、大手の茶舗はたいていやっていることだ。中身はどうでも良いことで、名前がどうかが重要だという意味なのだろうか。特に流儀のお茶を習っている人にとっては、「家元のお好み」という看板こそが重要なことで、その心理を突いた商売をしようということなら、馬鹿にしていると思う。家元の箱書きのある茶道具と似たやり方だ。個人的にはあまり好きになれない商売の仕方である。

抹茶

それはさておき、この抹茶は、値段は20グラム税抜1500円で、濃茶にもおすすめとして売られている。味の方はというと、薄茶で点ててみると渋みも旨みもそれなりに感じられてまあまあだと思う。濃茶で点ててみると、渋みはそれほど強くなく、旨みも香りも感じられていいと思う。薄茶で点てるとちょっと主張がなくて物足りない感じもするのだけど、濃茶で点てれば旨みを感じる美味しいお茶だと思う。

一保堂 若松の昔

ちなみにこの「若松の昔」という抹茶をしばらく前にも買ったことがあるのでその時の古い缶の写真も撮ってみた。一保堂の抹茶缶のデザインは1年ちょっと前だったかに新しくなって、缶が銀色から白色になっている。新しい方は最近よく見る流行りのデザインという感じではあるけど、全体的に上品な見た目になったと思う。

あいや「寿香の白」

2020-01-02 21.55.00

今回はあいやの「寿香の白」を点てた。あいやは愛知県西尾市にある日本で一番大きな抹茶メーカーだ。抹茶というとやはり宇治が圧倒的に有名なブランドなのだけど、生産量という点では日本一は愛知県西尾市である。ウェブサイトを見てみると、あいやは抹茶については西条園という名前でやっているようだ。

この日に点てた「寿香の白」も実は随分前に買ったもので、冷凍庫に残っていたものだ。寿香の白というお茶は薄茶用として売られているお茶で、価格は30グラム税抜1500円で、薄茶用としては真ん中ぐらいの価格である。そして味の方はというと、コクを感じる美味しいお茶だ。苦みもあるけれど旨みを強く感じるお茶で、私の好みだと思った。ちょっとお茶を多めに(濃い目)に点てるとより美味しさを感じるのではないかと思う。和菓子はもちろん、クッキーなどの洋焼き菓子にも合いそうな気がした。

抹茶

両界山横蔵寺と谷汲山華厳寺

初詣の続き。去年は日龍峰寺(高澤観音)に行ったのだけど、今年は両界山横蔵寺と谷汲山華厳寺に行くことにした。どちらも岐阜県揖斐川町にあって合わせていくのにいい組み合わせだと思う。両界山横蔵寺は即身仏(ミイラ)でも有名な美濃の正倉院という名前もついているお寺だ。谷汲山華厳寺は西国三十三箇所の満願霊場として有名で、参道も年中賑わっていて全国的にも有名だ。

正月のしかも元旦ということで、どれくらい混んでいるのかなと心配をしながら家を出たのだけど、案の定というか谷汲山華厳寺の近くは道路も渋滞していてなかなか車も前に進まない状態だったので順番を後回しにして、先に両界山横蔵寺に行くことにした。こちらは駐車場にもすんなり止められてゆっくりお参りでした。

まずは、両界山横蔵寺。立派な仁王門がある。

2020-01-01 13.17.39

全体としてはこんな感じのお寺だ。

2020-01-01 13.52.50

こちらの三重塔も近寄ってみると迫力があった。

2020-01-01 13.19.48
2020-01-01 13.25.04

舎利殿は奥の方だけど、途中で梅か桜か花が咲いていてとても美しかった。

2020-01-01 13.27.37

2020-01-01 13.29.23

妙心上人の舎利弗がある舎利殿の向かいにある瑠璃殿(宝物殿)が重要文化財にもなっている木造の仏像ががたくさんあってなかなかいい。

2020-01-01 13.46.20

2020-01-01 13.45.54

次が谷汲山華厳寺。駐車場が一杯でたまたまタイミングよくあいているところがあったので遠かったけれど止めて歩くことにした。

正月だからか参道に屋台がいつもよりいっぱいある。

2020-01-01 14.18.15

たい焼きが美味しそうなので食べた。

2020-01-01 14.30.59

2020-01-01 14.31.18

こちらの仁王門もとても迫力がある。

2020-01-01 14.35.58

結構長い行列が出来ていた。

2020-01-01 14.37.27

最後に階段を上ると本堂である。

2020-01-01 14.59.31

本堂の隣の奥には満願堂もある。

2020-01-01 15.14.38

見ざる言わざる聞かざるではなくて見たぬき言わたぬき聞かたぬきがいた。

2020-01-01 15.15.54

どちらも割と近くなので一緒に行くといい組み合わせだと思う。

大桑城と古城山

明智光秀のうぶ湯の井戸跡とお墓に行く途中で、大桑城跡のある古城山にも寄っていった。古城山は金鶏山とも呼ぶそうだけど、地元ではもっぱら城山(しろやま)と呼んでいた。日本中にあると思うのだけどお城があった山はたいてい城山という名前だ。

今はミニ大桑城という名前がつけられた小さな模擬天守閣が山頂にあるのだけど、それは私が大桑小学2年生のときに出来たものだ。たしか雨が降っていた日だったと思うけれど、小学校の全児童で麓まで見に行ったのを覚えている。ミニ大桑城という名前の模擬天守閣は、実際にあったらというサイズの何分の一かの小さなサイズで、小学校の体育館だったかで組み立ててそれを麓まで運び、最後はヘリコプターで山頂まで運んで設置したように記憶している。

この大桑城は、斎藤道三が土岐頼芸を最後に倒した場所で、司馬遼太郎の国盗り物語にも出てくるので、NHKの大河ドラマで国盗り物語を放送した1973年のころには、観光バスで観光客が来たこともあったらしい。今では信じられないけれど、今年もそんなことになるのだろうか。

2020-01-01 11.25.40

登山道もある。登山口には旗も立っていて、駐車場も近くにあるしでいいのだけど、その日は寒いので徒歩で登るのはやめた。クマも出ることがあるらしい。山は高さ407メートルで、山頂からは岐阜城のある金華山や濃尾平野が見下ろせるらしい。私が登ったのは大昔なのでそうだったのか覚えていない。よく考えたら、そういう見渡せる場所だから、戦国時代にお城を作ったということなのかもしれない。ちょうど私が行った元旦の朝には別名の金鶏山の由来にもなっている金の鶏が実は鳴いていたらしい。

2020-01-01 11.25.28

2020-01-01 11.25.54

いまは、椿野はじかみ林道という、大桑から美山に自動車で通り抜けられる舗装された道もできていた。その林道の途中のもっとも標高が高そうなところには駐車場もあって、そこからも古城山の山頂への登山道につながっていた。

2020-01-01 11.38.51

2020-01-01 11.36.47

2020-01-01 11.38.21

開けたところがあって、眺めが良いぞと思ったら、パラグライダーの離陸場になっていた。

2020-01-01 11.37.28

2020-01-01 11.38.13

明智光秀のお墓(桔梗塚)とうぶ湯の井戸跡

今年の元旦は、実家のある岐阜県山県市にある明智光秀に縁のある場所に遊びに行ってきた。明智光秀が生まれた時のうぶ湯の井戸跡と桔梗塚というなまえがついている明智光秀のお墓である。近くにある明智光秀の義弟の明智孫十郎直経の墓にも寄ってきた。ちょうど今年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の舞台でもある。場所は「麒麟がくる」の観光ガイドにもまとめてあったのでそれも参考にした。

以前にも来たことはあるのだけど、今年は大河ドラマのこともあって、近くに旗が立っていてわかりやすくなっていた。明智光秀の生まれた産湯の井戸の跡とお墓は白山神社のすぐ脇で、駐車場も近くに作られているようだった。今年は観光客も増えることを期待してのことだろう。

2020-01-01 11.52.39

明智光秀の誕生の地には諸説あって、誕生の地と名乗る場所は全国にいくつもあるようで、山県市もその一つだ。このお墓のある場所の近くの武儀川には「行徳岩」という光秀を身ごもったときに祈ったという岩があるらしい。

それから、生まれたときだけでなくて死についても色々と謎があるようだ。山崎の合戦で死んでいないという説では江戸時代まで生き延びて天海僧正になったという話は小説になっていたと思う。山県市のこのあたりでは、写真にもあるように、山崎の合戦では明智光秀は死んでいないということになっていて、死んだのは影武者の荒木山城守行信で、明智光秀は生まれ故郷のこの地に戻ってきて荒木の恩に深く感じて荒深小五郎と名乗っていたらしい。さらに関が原の合戦にも参じようとしたことになっているようだ。たしかに中学校の時に荒深という名前の同級生がいたのだけど、彼は明智光秀の子孫だったのだろうか。この近くには

明智光秀のお墓は桔梗塚という名前がついているのだけど、これは美濃の国主だった土岐氏と同じく明智氏も家紋に桔梗紋を使っていたかららしい。そういえば、私が通っていた大桑小学校の校章も桔梗だったし、山県市の花も桔梗だった。桔梗はこのあたりでよく使われてると思う。

2020-01-01 12.01.41

2020-01-01 11.52.06

2020-01-01 12.00.09

井戸の跡。すでに井戸は埋められているようで、水を汲むことは出来ない。

2020-01-01 11.58.17

明智光秀についての紹介の看板も井戸のすぐ脇にあった。以前来たときは看板等に苔がついていたのだけど、今はきれいに洗ってあるようで読みやすくなっていた。

2020-01-01 11.52.39

お墓とお墓に通じる道。

2020-01-01 11.58.08

2020-01-01 11.56.28

近くに、明智光秀が生まれた庵の庭あとというのがあるようなのだけど、流石に山の中とあるので、正月早々コロンで怪我するわけにも行かないので諦めた。

2020-01-01 11.58.32

少し車で離れて国道418号線沿いに出たところの神明神社の近くに明智孫十郎の墓も見つけられた。

2020-01-01 12.12.30

2020-01-01 12.12.27

2020-01-01 12.07.47

この日はさらに、大桑城跡のある古城山にも行った。

岐阜から信州善光寺まで電車の旅

今年の正月2日は信州善光寺に行くことにした。岐阜駅から長野駅へ行く場合、乗り換えが少ないのは、岐阜駅から東海道線で名古屋駅へで出て、そこから特急しなので長野駅まで行くことになるだろう。だけど、今年は、大河ドラマ「麒麟がくる」が放送されるということで、明智光秀に所縁のある土地を走るルートで岐阜から長野まで行きたいと思った。

そういうわけで、今回は以下のルートで行くことにした。まず、岐阜駅から高山本線で美濃太田駅まで行き、続いて太多線で多治見駅へ行き、そのあと中央本線・篠ノ井線で長野駅へ行くのだ。長野駅から善光寺までは、徒歩やバスで行くという方法もあるみたいだけど、とりあえず長野電鉄長野線を使うのが電車で一貫してそうだ。

岐阜 ⇒ 善光寺下
2020年1月2日(木)
09:03 ⇒ 13:16
——————————
所要時間 4時間13分
運賃[IC優先] 7,760円
乗換 3回
距離 261.3 km
——————————

■岐阜
↓ 09:03〜09:22
↓ JR特急ワイドビューひだ3号 富山行
↓ 4番線発 → 3番線着
■美濃太田
↓ 09:33〜10:03
↓ JR太多線 多治見行
↓ 4番線発 → 4・5番線着
■多治見
↓ 10:23〜12:54
↓ JR特急ワイドビューしなの7号 長野行
↓ 3番線発 → 5番線着
■長野
↓ 13:12〜13:16
↓ 長野電鉄長野線 須坂行
■善光寺下

(運賃内訳)
岐阜〜長野 4,840円
長野〜善光寺下 170円
岐阜〜美濃太田 330円 (特急自由席料金)
多治見〜長野 2,420円 (特急自由席料金)

ポーラ美術館「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」

Pola Museum of Art

ポーラ美術館に初めて行った。東京銀座にあるポーラミュージアムアネックスにはよく行くのだけど、ポーラ美術館は箱根ということもあって行けずじまいになっていた。そのポーラ美術館が、これまでと変わって最近は現代美術の展覧会をするようになった。

今回見たのは「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」という展覧会である。会場を歩き進めていくと次の展示がちょうどいい具合に目に入ってくるようになっていたりと良かった。現代の作家と過去の巨匠との組み合わせの展示で、そういうかたちの企画はこれまでもよくあるものだけど、今回の展示は似た過去の展示と比べても、作家の組み合わせが良いのか、作品そのものが良いのか、優れていると思った。よく考えてみれば、ポーラはずっと美術振興財団などで現代の作家を支援したりしていたりと現代の作家のことはよく知っているわけだろうし、その見せ方もよくわかっているのだろう。

ポーラ美術館は建物自体もなかなかおもしろい。エスカレーターで下がっていって展示会場にたどり着くというのは、大阪の国立国際美術館も同様に、気分が高まっていって私は好きだ。それに屋内の展示を見たあとの野外の散歩もなかなかいい。また新しい企画展があるたびに機会を見て行きたいと思う。

Pola Museum of Art

Pola Museum of Art

Pola Museum of Art

Pola Museum of Art

Pola Museum of Art

團紀彦の HUGO BOSS と伊東豊雄の TOD’S

BOSS and TOD'S in Omotesando, Tokyo

地下鉄千代田線表参道駅から出て少しのところで、團紀彦のHUGO BOSSのビルと伊東豊雄のTOD’Sのビルを見つけた。このあたりは有名な建築家による建物がいっぱいだ。これまで気にしなかったけれど、実はそこら中にあるのかもしれない。外から見るだけでももちろんいいけれど、建物の中から見るとまたおもしろいに違いない。この日は中には入れなかったけれど、次にこのあたりに来たときには中にはいってみたいと思う。できれば晴れた日に見られたらよりおもしろそうな気がした。

Uber Eats を見た

Uber Eats bicycle

Uber Eats というサービスが日本で始まったことも、配達員が商品を配達せずに捨てていたと言うような事件が話題になっていることも知っていたけれど、実際にその配達員を見たことはなかった。それは自分が出前を頼んだことがないからなのだけど、そもそも出前以前に近所の飲食店のない田舎で育ってこなかった私には、出前を取るという選択肢が頭の中には存在しないのである。

たまたま南青山のあたりをブラブラとしていたら交差点で停まっているUber Eatsの箱を背負った自転車を見かけた。電気アシスト付き自転車で、ハンドルにはスマートフォンをつけていた。そのスマートフォンで配達の指示を受けたり、配達先を確認するのだろうか。こんな寒い中を配達するのは大変だろうと思った。Uber Eatsに限らず出前するのを仕事にするのは大変そうだと思った。

コッコパン

cocco pan

パン屋が好きだ。パンそのものがもちろん好きなのだけど、焼きたてのパンが並べられるのを横目に、トレーとトングを持って店中を回って、今日のパンを選ぶという行為そのものが好きなのだと思う。焼きたてのパンの匂いが店中に満ちていて、店の奥で次々にパンが作られているのが見えるのもわくわくする。

今回行ったのは我孫子市のコッコパン。お店の看板などを見ると、コケーコッコのニワトリが店名の由来なのだろうか。店内にはとにかく色んな種類のパンがある。このお店では、木の実や豆やドライフルーツなどが練り込んであるパンがとくに美味しいと思う。なかでも私は小豆のパンが好きだ。小豆のパンだけでなくてもちろんアンパンも美味しい。パン屋ではついつい取りすぎてしまうのでそこだけはいつも注意している。

cocco pan

コッコパンパン / 湖北駅

昼総合点★★★☆☆ 3.6

自由が丘バーガー

塔の家から少し歩いたところにある自由が丘バーガー青山店に行った。その日は寒かったので温かい店内がとても気持ちよかった。店内も整っていてゆったりできる場所だった。

メニューの中から、店名と同じ「自由が丘バーガー」を食べることにした。1100円である。みずみずしくて温かい玉ねぎとトマトとピクルスが芳醇でよかった。ハンバーガーはとても厚みがあって、紙袋に包んで食べるのだけど、ケチャップが鼻についたり、汁も出てきて、うまく食べられない。それを考慮しても、みずみずしい玉ねぎが印象的な美味しいハンバーガーだった。

jiyugaoka burger

jiyugaoka burger

jiyugaoka burger

自由が丘バーガー 青山店ハンバーガー / 外苑前駅表参道駅青山一丁目駅

昼総合点★★★☆☆ 3.3

東孝光「塔の家」

2019-12-21 12.57.17

塔の家を見た。半世紀に渡って、今も使われている住宅である。どういう建築なのかについてはウェブにもいろいろな記事があるけれど、実際にそこで生活している本人のインタビューがなによりおもしろい。

築42年。人生をともに過ごした「塔の家」 東利恵・東孝光邸 – 建築家の自邸を訪ねて(自分らしい住まいと暮らし見つけるウェブマガジン 家の時間)

塔の家を間近に見れば見るほど、色んなディティールもよく考えて決めているんだろうと感じさせられた。狭小住宅という言葉を好意的に捉えているようにも感じた。実際に、塔の家の平面図を見てみるとなかなかおもしろそうだ。私も一度住んでみたいと思ってしまった。

2019-12-21 12.51.26

2019-12-21 12.56.30

2019-12-21 13.00.17

2019-12-21 12.57.37

丸久小山園「金輪」

2019-12-17 15.25.23

丸久小山園はデパートでもネット通販でも手に入りやすいと思う。安い抹茶から高い抹茶までいろいろ揃っている。今回は「金輪」という銘の丸久小山園の抹茶で、丸久小山園のラインナップではちょうど真ん中ぐらいで、薄茶でも濃茶でも使えると紹介されている。

matcha tea bowl

点ててみると抹茶らしいふんわりとした香りがする。味の方は、旨みも渋みもそれなりにあっていいバランスなのだろう。とりわけ突出した特徴があるわけでもないけれど、それが使い勝手の良いお茶になっているのかもしれない。ただ、個人的にはどこかぼんやりとして印象に残らないお茶だなと思った。

実は、今回点てて味わった金輪は、随分前に買って、それを冷凍庫で保存してあったものである。買ってすぐよりもちょっと風味は落ちているかもしれないけれど、しっかりしていた。まあ、しっかり封をして冷凍庫に入れておけば、1年ぐらいは問題ないのだろう。

播磨園製茶「有機抹茶」

抹茶を買おうと思ったとき、有名なお茶屋さんに行かなくても、あるいはデパ地下に行かなくても、スーパーマーケットの棚に一つか二つは抹茶の缶が置かれているものだ。普段、上林や一保堂や小山園など有名なところでばかり買っている人は、スーパーの抹茶のことをよく知らないと思うけど、実は、スーパーの抹茶は結構美味しいのである。種類が少ないので選択肢は殆どなくて、だいたい20グラムか40g入りで500円から1000円程度のものが置かれていることが多い。

matcha harimaen

今回は近所のスーパーで播磨園製茶の有機抹茶という抹茶を買った。とくに銘はついていない。点ててみると、味はしっかりしている。比較的渋みがはっきりしているお茶でなかなか美味しいと思った。上生菓子に合いそうである。

matcha tea bowl

一保堂「初昔」

Matcha ippodo hatsumukashi

一保堂茶舗の初昔という抹茶をはじめて買った。一保堂はデパート等いろんな場所にに出店していて手に入りやすいと思う。この一保堂の「初昔」は主に薄茶用として売られていて、40g入り税抜600円ということで、一保堂としては下から二番目に安い抹茶である。一保堂の薄茶用の抹茶はコスト削減のためか、缶入りではなくて、ビニール袋が直接紙箱に入って売られている。

Matcha

味の方はというと、うまみや渋みもあるけれどあっさりとしていて、淡白な味わいである。個人的には渋みのあるものが好きなのでちょっと物足りなさも感じるけれど、夕食後などに抹茶を飲もうというときにいいかもしれない。

一保堂 日本橋三越店日本茶専門店 / 三越前駅新日本橋駅日本橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.2

ジャン=ポール・エヴァン「グアヤキル」

東京ミッドタウン地下1階の「ジャン=ポール・エヴァン」に行った。チョコレートが美味しいフランスからやってきたお店である。店内にはチョコレートの甘い香りが充満している。カウンター席に腰掛けると、その香りは目の前のホットチョコレートの鍋からだとわかった。

今日は年間を通して最も売れているという「グアヤキル」を食べた。Wikipediaによると「グアヤキル(スペイン語: Santiago de Guayaquil)は、エクアドルの最大の都市にして最大の港湾都市。」だそうである。エクアドルのチョコレートを使ったケーキなのだろう。濃厚な甘さとで適度な苦味を感じるケーキだった。

ジャンポール エヴァン 東京ミッドタウン店チョコレート / 乃木坂駅六本木駅六本木一丁目駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

そばの神田

2019-12-07 19.18.32

駅の立ち食いそばが好きだ。美味しいお店を見つけるとうれしい。仙台駅の中にもそば屋はある。在来線改札のある2階の「立ちそば処 杜」と、1階の西口近くの「そば うどん 萩」などである。だけど、もしも時間に少し余裕があるのなら、私はハピナ名掛丁商店街入り口の「そばの神田 東一屋 名掛丁店」に行く。

2019-12-07 19.10.39

立ち食いしかない狭いそば屋なのだけど、かけそばからきちんとそばの香りがするのだ。ちょっと細めのそばでは茹で加減もよい。汁も看板のとおり、かつお節のだしの香りがとても美味しい。今回私が食べたのは「ゲソかき揚げそば」だけど、ここのかき揚げは野菜もどれもサクサクでそばの味を引き立てていて好きだ。

ika geso kakiage soba

朝7時から深夜1時まで営業しているというのも駅前のそば屋らしくとてもありがたい。

2019-12-07 19.18.15

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紀伊國屋書店 流山おおたかの森店

地域に大きな本屋がないということは、それだけでその地域の文化的な水準が低くなってしまうことになると思う。図書館では手に取れないような専門書を購入する機会が必要なのだ。いくつも本を手にとって比べて買うという体験ができる場所がほしいと思う。

いろいろ調べてみたところ、私の家から車で行ける範囲で専門書、とくに医学書の並んでいる大きそうな本屋は、ウェブ検索したところ紀伊國屋書店流山おおたかの森店とジュンク堂書店柏モディ店かなと思った。ウェブサイト等によると、紀伊國屋書店流山おおたかの森店は「約800坪の広々とした店内にはおよそ35万冊」だそうで、ジュンク堂書店柏モディ店は「柏エリア最大級の売り場面積(約500坪)・蔵書数(約50万冊)」だそうである。

今日は、紀伊國屋書店流山おおたかの森店にいってきた。ショッピングモールによくある本屋という雰囲気で、背の高い書棚はなくて広く見渡せるようになっている。だから800坪という面積の割に35万冊と少なめなのだろう。医学書も多くはないけれど、それなりには並んでいる。もうちょっと硬派な専門書をたくさん並べた本屋を期待していたのだけど、そういうわけではなさそうだ。医学書はそこまで多くはないけれど、それ以外の専門書もそこそこ多くて悪くはないと感じた。

私の住んでいる我孫子市を含む東葛地域は鉄道等で東京へのアクセスが良いせいか、何でもかんでも東京に依存しているようで、住宅街以外にこれといったものがないような気がしている。鉄道を作って人を運べばいいというものではないと思う。住んでいるところの近くに足繁く通いたくなる愛着の持てるものがあるというのはその土地に住んでいく上で大きな意味のあることなのだ。

成田山書道美術館と「紀泰山銘」

2019-12-11 14.15.18

ずっと行きたいと思っていた成田山書道美術館にようやく行けた。この美術館は建物に入ってすぐにお迎えしてくれる「紀泰山銘」の拓本がとにかく大迫力だ。中国の泰山の山頂近くにあるという玄宗皇帝の書の石碑の拓本である。どうやら13メートルの高さらしい。いぜん東京国立博物館の顔真卿展で見たときには、大きすぎてか吊るすことが出来ず途中から地面に這わせてあった。それが、成田山書道美術館では2階の天井から全体を吊るしてあるのだ。1階からでも見られるけれど、2階から見るのもなかなかいいと思った。この石碑を作るのも大変なことだけど、その拓本をとるのも大変なことだと思った。

この美術館を外に出ると「筆魂」という塚があったり、水琴窟があったりなかなかなかいい。それに成田山公園の散歩もちょうど紅葉がいい時期だった。この美術館にはまた次の企画展を目当てに来てみたい。

2019-12-11 15.04.33

2019-12-11 15.03.15
とてもいい水琴窟で、青竹に耳を当てると「カン・・・カン・・・」と聞こえる。

SENDAI光のページェント2019

仙台に行くとちょうどSENDAI光のページェントが始まったところだったので、会場の定禅寺通の西の端から東の橋まで歩いてきた。立ち止まらずに歩けばだいたい十数分ほどの距離である。一人できている人もいればカップルや家族連れもいる。写真を撮ってもらおうとポーズをしている人も多かった。通りを走る車も、少しでも長い時間そこを走っていようと、ゆっくり走っているように感じた。歩いても車でも景色を見たいと思う気持ちは変わらないのだろう。

失敗しない美味しい天ぷらの作り方

天ぷらの味は、3つの要素で決まる。まずは、天ぷらの種である野菜や魚などである。2つ目が、天ぷらの衣である。そして最後が天ぷら油だ。天ぷらの種は自分の好きなものを選べば良い。はっきりいって、天ぷらの出来不出来にはあまり関係ない。出来を決めているのは2つ目と3つ目、天ぷらの衣と油だ。

衣で失敗しないためには、天ぷら粉は「昭和 おいしく揚がる魔法の天ぷら粉」を使うのが一番だ。あるいは、「昭和 天ぷら粉黄金」や「日清 コツのいらない天ぷら粉 揚げ上手」でもいいと思う。とにかく天ぷら粉を使うことが大切で、余計なアレンジは加えないで、パッケージの裏に書かれているレシピを忠実に守れば美味しくできる。小麦粉と卵を使うのと違って、さっくりして、冷めても重くならないので、無理せず出来合いの「天ぷら粉」を使うのが安くて楽で美味しい。

揚げ油で間違いないのは、クセのない低温圧搾法で搾った太白ごま油を使うことだ。「九鬼 太白純正胡麻油」か「マルホン 太白胡麻油」が定番だと思う。九鬼からは「天麩羅胡麻油」や「金白純正胡麻油」というものも売られていて、こちらはちょっと香りと味が強いので好みが分かれると思う。個人的には「九鬼 太白純正胡麻油」が好きだ。太白ごま油を使うと、天ぷらが軽やかでふんわりとして、胃にもたれない。香り付けに使う焙煎ごま油とは違うので、ほかの油と混ぜてはだめで、太白ごま油100%で揚げるのが大切だ。ごま油は少し高いのだけど、ほかの油と比べて傷にみくいので何度か使えて実は経済的だと思う。

映画「大統領の執事の涙」

アマゾンプライムビデオで見た。綿花農園の奴隷として生まれた黒人がホワイトハウスで大統領に仕える執事になるという話である。公民権運動(反政府運動)に加わっていく息子との関係など見どころが多いと思う。人種差別というのがアメリカでいつまで続いていたのか、(もちろん今も世界中であるのだろうが、)実感としてよくわからなかった。だけどこの大統領に使える執事の目を通して考えるきっかけになった。

映画「怪しい彼女」

写真館で写真を撮ったら、70歳のばあさんが20歳に若返ってしまうという映画である。韓国で大ヒットして、色んな国でリメイクされているという。私も見てみて、そのテンポの良さに引き込まれた。若返ってそこで騒動を起こすという展開はよくあるのだけど、この映画で面白いのは、20再当時の自分になるのではなくて、20歳の仮面をかぶっった70歳のおばあさんという設定だと思う。本来の子供や孫などに母親や祖母としての視線で接してしまったり、すれ違う人にも70歳のおばあさんらしい言動がちょうどいい加減で出てくる。

私自身、いろんなバージョンで見比べる楽しみがあって、リメイク映画は好きだ。またほかのバージョンを見つけてみてみたい。

森美術館「未来と芸術展」

森美術館の「未来と芸術展」を見に行った。サブタイトルに「AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」とある。展覧会ウェブサイトによると「AIとのコラボレーションにより、本展のタイトルを決定」ということだけど、イマイチなタイトルなので、きちんと人間が考えた方がいいのにと思った。説明的ではあるけれど、展覧会自体の雰囲気とはあまりリンクしていない印象に残らない残念なタイトルだと思う。

展示は、いろいろな科学的な進歩や可能性について、そのなかに存在している美術的な部分を抽出しようというようなもののように感じた。ありがちな内容ではあるけれど、これだけのボリュームのなかで見て体験するとなかなかおもしろいと感じた。全体的に、視覚的に訴えようという展示が多くて、未消化なまま次の展示に進んでしまうようで、もうちょっとそれぞれの展示を深く感じられる工夫があればもっと印象に残る展示になったのではないかと思う。

それから、展覧会として、企画展の内容として、美術館でやるものとしては珍しい部類のものであるのだけど、展示の仕方なども、科学未来館でやっていそうな、あるいは万博のパビリオンでありそうな内容だとも思った。美術館でも科学博物館でもこんな展示があったらとおもうし、今回と同じ展示物でも、森美術館とは別のところで開催したならまた別のものになっただろうし、そこはまさにキュレーターの腕の見せ所だろうし、見る側としては楽しみな部分である。

ついでながら書くと、科学博物館でやってそうだと思う割には、思い出してみるとあまりやっていないように思う。個人的には、国立科学博物館などがこういう企画展をときどきやったら良いのにと思う。科学博物館にとってもこういう企画が時々あると、いつものマンネリ感のある展覧会がちょっと変わるのではないかと思う。

映画「イエスタデイ」

先日はじめて六本木ヒルズにあるTOHOシネマズに行った。そのときに見たのは「イエスタデイ」という映画。売れない歌手のジャック・マリクが交通事故にあって、気がつくとビートルズがいない世界にいて、その世界でビートルズを歌ってヒットするという話だ。すでに似たような話は映画以外でも何度も見たり読んだりしている。展開などは割とありきたりだけど、マネージャーのエリーの立ち位置というのか主人公のジャックからの扱いがなんとも微妙なままで、そこがラブコメディとしておもしろかくしていると思う。それから本人役で出演している本来大スターであるべきエド・シーランとの会話のねじれた感じがおもしろかった。

椿が咲きはじめた

Tsubaki

玄関でてすぐの椿に蕾が増えてきたなと思っていたら、もう花が咲き始めていた。椿はもっと冬になってから、雪かせめて霜が降りる頃になってから咲くのだと思っていたので驚いた。千葉県に引っ越してから初めての冬なのでよくわからないけれど、我が家に植わっている椿はこの時期に咲く種類のものなのだろう。次々に咲きそうなので毎日気にしたい。

HHKB Pro2 のキーマッピングと IME を Windows10 で設定する

掃除をしてきれいになった HHKB Pro2 の設定方法で苦労したのでまとめておきたい。長らく自宅のパソコンはMac mini で、これに HHKB Pro2 をつないで使っていたのだけど、Mac mini が古くなって調子が悪くなったのに新しいMac miniが発売される気配がないのにしびれを切らして、Windowsに乗り換えている。買ったのは HP Pavilion Gaming Desktop 790というシリーズのものだ(ちなみにHP Pavilion Gaming Desktop 790にはもともとPavilion Gaming Keyboard 800 / 500 というフルサイズのUSキーボード(英語キーボード)が付いている)。ただ、実際にはこのPCを買ってすぐに新しいMac miniが発売されたので、我慢できずに乗り換えたことをちょっと後悔した。後悔した理由は、キーボード操作が違って困ったということで、それを解消しようというのが今回のブログ記事の内容である。だから、今回私のやった作業の内容というのは、Mac mini時代の設定に近い形で、Windows10で使い勝手が良いものに設定するということになる。

まず、前段階の準備として、Windows10を日本語でセットアップしている場合、初期設定では日本語キーボードを使用することになっているので、英語キーボードを使用する状態にしておく必要がある。それには、Windowsの設定がら、「時刻と言語」→「言語」の画面で、「優先する言語」の「日本語」をクリックすると出てくる「オプション」から、ハードウェアキーボードレイアウトの「レイアウトを変更する」で「英語キーボード(101/102キー)」を選択して再起動することが必要だ。これにより、日本語キーボードのレイアウトから英語キーボードのレイアウトのキーボードが使える状態になる。

ここからが、HHKBに必要な設定だ。やった内容はこの3つだ。まず、HHKB Pro2の背面スイッチの設定。次に、キーマッピングの変更。最後に IME の「かな/英数」の入力切替方法の変更だ。

最終的なキーマップの目標はこの図の通り。
キーマップ変更2

もともとのHHKB Pro2 が、この通りなので、4つのキーを変更している。(ちなみに変更前のデフォルトの状態ではIMEの「かな/英数」の切り替えは「[Alt]+[`]」のトグル切り替えになっている。)
pro2_keytop_a_l

まず、MacとWindowsのキーボードの違いとして、MacのDeleteキーはWindowsのBack Space(BS)キーの挙動と同じだということだ。そして、MacのCommandキーはWindowsのControl(Ctrl)キーに相当するということだ。この2つの違いをクリアしたい。

第一に、キーボード背面(後部)のDIPスイッチの設定でできるところまでをやる。背面スイッチの設定は、次のようにした。

SW1 ON
SW2 OFF
SW3 ON
SW4 OFF
SW5 OFF
SW6 OFF
(SW1とSW3だけON)

これで、HHKB Pro2の右上のDeleteキーがBSキーに変わる。(「Fn+BS」でDeleteキーになる。)
現段階では◇キーがWindows(Win)キーになっている。

第二に、KeySwap for XPというフリーソフトで、キーマッピングをさらに変更する。KeySwap for XPという名前だけど、XPだけでなくWindows10でもきちんと動く。
設定は次の写真のとおりである。右上を「英語キーボード」画面に切り替えて、1~3を変更した。このソフトの図はHHKB Pro2と違うので、深くは気にしない(ソフト上でESCキーや[`]キーなどはうまく反映できていない)
SeySwap2019-10-15
左Win(◇キー) → 左Ctrl
右Win(◇キー) → 右Ctrl
右Alt(Altキー) → 右Win
である。これでキーマッピング自体は完成だ。

第三に、「かな/英数」の入力切替を「[Ctrl(◇)]+[Space]」のトグル切り替えに変更する。私はGoogle日本語入力を使っているのだけど、他のIMEでも基本的な操作は同じだと思う。
Google日本語入力の「あ/A」と書かれているボタンの右クリックからでてくるプロパティ画面で「キー設定の編集」をクリックする。
Google日本語入力2019-10-15
そして、左下の「編集」から「エントリーを追加」をする。
Google日本語入力キー設定22019-10-15
今回は、「Control + Space」のトグル切り替えにするために、次の4行を追加する。
Google日本語入力4行追加2019-10-15
ここの下4行だ。
Google日本語入力キー設定32019-10-15
ボタンを色々触ったり、キーボードを色々押して追加するのだけど、文字にすると、次のものを追加していることになる。
status key command
DirectInput Ctrl Space IMEOn
Precomposition Ctrl Space IMEOff
Composition Ctrl Space IMEOff
Conversion Ctrl Space IMEOff
これで、IMEの「かな/英数」の入力切替は「Control + Space」のトグル切り替えに変更された。

これでほぼ、Mac miniで使っていたときと同じような使用感になった。ただ、ちょっと違う点や気になる点もある。この設定変更で、Controlキーが3つになっているのだ。3つもいるのかと思う。特に[A]キーのとなるりのControlはいらないのではと思って、CapsLockにしようかとも思ったけど、CapsLockこそ使わないから、それよりはよく使うControlが3つある方が良いかなという言うことでそのままにしてある。

そして、AltキーとWinキーだ。左をAltキーにして、右をWinキーにしたけど、逆のほうが良いのか悩んだ。ただこれまでのキーボードショートカットと[Fn]キーの位置から考えると、左がAltキーで右がWinキーというのが使い勝手が良さそうに思う。とくにHHKBでは[Fn]キーを十字キーで使うことが多いので「Alt+十字キー」という組み合わせのショートカットを考えると、Altは左が良いような気がしたのだ。

とりあえずしばらくこれでやってみて、調子が悪いように感じたらまた設定を変更したいと思う。

HHKB Pro2 のキーキャップを外して掃除した

PFU の Happy Hacking Keyboard Professional 2 (HHKB Pro2)を使い始めて7年になる。最近使っていて、キーの隙間から時々見えるホコリや、ひっくり返して振ってみても落ちてこないこびり着いた汚れ、こぼしたお茶やコーヒー、お菓子のクズなどが気になるようになった。ときどきアルコールを浸した紙で拭いたりはしているけれど、キーの隙間の汚れなどは限界がある。同じ見た目だったHHKB Pro2 Type-Sと比べて、どことなく黄ばんでいるように見える。(HHKB Pro2 Type-S はキーストロークが浅いのが私には合わなくて、ほとんど使っていないため、きれいなままだ。)

2019-10-13 14.47.28

特にこのあたり隙間に汚れが目立つ。キーの脇も汚れている。
2019-10-13 14.47.35

これはそろそろ時々ネットの記事で見かけていた大掃除が必要なのではないかと思った。掃除の仕方は、この閲覧注意レベルの汚キーボードをプロが華麗に大掃除したというマイナビの記事が詳しいので、ほぼこちらを参考にした。

まず、この器具を使ってキーキャップ(キートップ)を外した。この器具はそのまま「キーキャップ引き抜き工具」と呼ぶらしいのだけど、たまたま東プレの RealForce のキーボードを買ったときに付いてきたのを捨てずにとってあったのを思い出したので使うことにした。
2019-10-13 14.48.26

こんなかんじで外していく。大きめのキー、特にShiftキーを外すのに苦労した。力づくで引っこ抜いて壊れてもいけないと思って、あくまで基本に忠実に垂直に引き抜くことを心がけた。Spaceキーは大きいけれどそれほど硬くはなかった。ただ、キーを3点で支えているようで、真ん中のところにバネ(スプリング)が挟まっているようで、外すときに初めて知った。
2019-10-13 14.51.27

外したキーは落としたりしないように、プラスチックの入れ物(もともとスーパーで買ったぶどうが入っていた容器)に入れた。
2019-10-13 14.59.43
よく見るとキーの脇も汚れていることが見える。7年分の汚れだと思う。
2019-10-13 14.59.47

外したキーキャップは、食器用洗剤(キュキュット)を溶かした水に入れて、かき回してからしばらく放置した。
2019-10-13 15.54.24
2019-10-13 15.54.15

キーボード本体も予想以上にかなり汚れていてびっくりした。隙間から見えないところにこんなに汚れがこびりついていたとは。ひっくり返しても取れないはずだ。
2019-10-13 15.00.20

いきなりゴシゴシすると接点を破損してはいけないと思ったので、とりあえずカメラで使うブロワーで大雑把にゴミを吹き飛ばした。それだけでもかなりホコリなど細かなゴミも取れた。
2019-10-13 15.24.52

ブロワーだけでは取れないこびり着いた汚れは、そのあと、食卓掃除用のアルコールを湿らせたティッシュペーパーを串に巻きつけた簡易マツイ棒を作って隙間の汚れをこすり取った。幸いなことにHHKB Pro2は基本的に見えるところは全てプラスチックで金属などがむき出しになっているわけではないので、アルコールで思い切りゴシゴシできるのがよい。(掃除に精一杯で写真を取り忘れた。)それから、キーボード本体の裏側や側面なども拭いた。結構汚れていた。

それから洗剤につけてあったキートキャップの脇などの汚れをスポンジで拭った。すすぐだけでは汚れが付いていてうまく落ちていなかったからだ。そのあと水ですすいで、タオルの上で乾かした。その時タオルの上で汚れが落ちているか確認した。やはりもとより白くなった気がする。

しっかり乾いたら、最初に撮った写真を見ながらキーキャップをはめていった。スペースキーがちょっと付けにくかった。しっかり嵌るところを確認したら簡単にハマった。最終的なものをみると、やはり全体的に白くなっている。これでしばらくまた爽やかな気分でキーボードを使えそうだ。
2019-10-13 19.40.07

ライン川クルーズ(リューデスハイム~ザンクト・ゴアール)

9月23日はライン川クルーズをしたのでそのあたりのことをまとめたい。ライン川クルーズいろんな船が営業しているみたいだけど、観光ガイドでも一番情報が多かったKD社というところの船に乗ることにした。ちなみにKDはケルン~デュッセルドルフという意味のようだけど、実際にその間を航行しているわけではなくて、私が乗ったのも最も乗客の多い、「リューデスハイムからザンクト・ゴアールまで」の下りの2時間弱の区間だ。この区間が両岸にたくさんお城が見られておもしろいということらしい。世界遺産になっているのもこのあたりの区間である。

22日は午後4時頃にフランクフルト空港に到着した。リューデスハイムに行くには、まずフランクフルト空港からリューデスハイムのライン川の対岸にあるビンゲンという町まで電車で行き、そこからまたKD社とは別の船でリューデスハイムに渡るのだ。その渡し船の最終時間が午後6時半というのは現地についてから知ったのだけど、フランクフルト空港でゆっくりしていて危うく乗り過ごすことろだっった。ビンゲンヤリューデスハイムに来てわかったのだけど、ライン川のこんなに上流にも大きな船がたくさん航行しているのだ。日本の川と違って流れもゆっくりで川底も深いということなんだろう。

ビンゲンの船着き場。この対岸にリューデスハイムがある。ちなみに、KDのライン川下りで、リューデスハイムの一つ下流の寄港地がビンゲンなので、電車で一旦リューデスハイムを横目に通り過ぎて、船で上流に少しだけ戻るというような動きになっている。

2019-09-22 18.17.02

ビンゲンから船に乗ってもうすぐリューデスハイムにつくところ。この船に乗るだけでも十分にライン川クルーズの気分は味わえる。この船自体も結構大きな船でなかなか楽しい。
2019-09-22 18.59.23
ちなみに、夜は、リューデスハイムからは対岸のビンゲンの街の明かりが見えるぐらいに近い。
2019-09-22 22.39.24

リューデスハイムでは、Breuer’s Rüdesheimer Schloss,(ブリューワーズ リューデスハイム アム ライン)というところが人気だと聞いて泊まった。到着した日は疲れてしまい布団で少し横になったら眠ってしまい目が覚めたら12時過ぎで夕食を食べられないという失敗をした。そのころも下のレストランからは歌声が聞こえてきて楽しそうなレストランだった。
リューデスハイムで有名なつぐみ横丁( Drosselgasse)。夜もいろんなレストランやバーから歌声が聞こえて来た。宿の近くのお店を何件かはしごしながらブラブラするのも楽しそうだ。
2019-09-22 19.12.15
2019-09-22 22.36.24
とはいえこちらはBreuer’s Rüdesheimer Schlossの朝食。とても種類も多くて美味しかった。朝からワインがでていてワインの町なのだ。ちなみに、私が朝食一番乗りだった。みんな遅くまで夜ふかししていたのか、それともみんな旅行中の朝はゆっくりするものなのか。(日本人はとにかく早くご飯を食べに来て、もう一回温泉に入ったり、すぐに出かけていくことが多いような気がする。)
2019-09-23 07.41.42
2019-09-23 07.41.30
2019-09-23 07.41.50
2019-09-23 07.41.53
レストランの屋根がある部分はこんな感じだ。朝食もここ。
2019-09-23 07.41.02
ちなみにこの写真はホテルのレストランのオープンの部分をを外から見たところ。ランチタイムもディナー・バータイムも人気らしい。
2019-09-23 08.46.10

チケットは乗船するときに買った。同時に乗船した客にはツアーの団体客も多かった。
船に乗ったらスーツケースを入り口に置かせてもらって手ぶらで楽しむことができた。下船は2時間後だったのでスーツケースを忘れてしまいそうになった。
2019-09-23 09.05.22
リューデスハイムをでてすぐの城。隣にはぶどう畑がいっぱい広がっていた。
2019-09-23 10.26.52
なにか新しい街が現れたりお城を見つけると甲板の乗客がみんなカメラを持って構え始める。自分も同じことの繰り返しで、この乗船した区間はそれが連続で休む暇がない。
2019-09-23 09.11.17
2019-09-23 10.12.55
2019-09-23 10.29.15

いろんなお城がある。右岸にも左岸にもお城山地が出てくるのでどの席に座っていても楽しめると思う。
2019-09-23 09.43.10
2019-09-23 11.00.43
2019-09-23 10.34.52
2019-09-23 10.27.30

お城のある場所や流れによっては本当に近くによ寄って見えるときもある。
2019-09-23 10.06.28

中洲のような島にあるお城。
2019-09-23 10.25.56

途中で街があると寄港するのでそのたびに人が乗ってきたり降りたりする。
2019-09-23 10.15.10

途中で雨が降り出したので船の中にはいったけれど、大きな窓があるので天気に関係なく楽しめそうだ。
2019-09-23 09.56.59
2019-09-23 09.11.32
ここ以外にも船内にはレストラン・喫茶室もあって、そこの窓はとても広いのでそこからももちろん楽しめる。風も当たらないので真夏でも冬でも快適だと思う。

図面を見ると結構立派な船だ。
2019-09-23 09.05.35
船内には甲板にも船の中にもバーがあって飲み物やちょっとした食べ物もでてくるみたいだ。
2019-09-23 09.10.44
2019-09-23 11.01.41

ザンクト・ゴアールハウゼン近くのローレライのあたり。ザンクト・ゴアールまであと少し。
2019-09-23 10.56.00

ザンクト・ゴアールで船を降りて、そのあとは電車でケルンまで行った。
2019-09-23 11.09.19
2019-09-23 11.31.30
2019-09-23 11.51.37
鉄道もライン川沿いを走っているので、鉄道の窓からもライン川沿いの雰囲気を味わえて楽しいルートだと思った。

個人的に川でも海でもクルーズと付くものが好きでドイツに行ったら必ずライン川クルーズに参加しようと思っていた。それが実現できてよかった。特に予約もなくてもすぐに行けるし、フランクフルトからケルンにはICEなどの高速鉄道で直線で行くのも時間は効率的で悪くないけれど、せっかくの旅ならこういうふうに時間をかけて移動自体が楽しいルートを探すのが自分は好きなんだろうと再認識した。

ANA国際線エコノミークラスの有料機内食「ちょっと贅沢なお食事」を試した

今回の旅行は、珍しくANAのサイトから航空券を予約した。予約の機内食の選択の画面で、これまでは子供用とか糖尿病患者用とか、ベジタリアン用とかそういうのしかなかったと思っていたところに、「ちょっと贅沢なお食事を2,500 円よりご用意しています。」とあった。なんだこれと思って検索したら、2019年4月からエコノミークラスでも食事を選べるようになったとのことがわかった。

プレミアムエコノミー/エコノミークラスでの有料機内食メニュー新設
サービス開始日: 2019年4月開始予定
予約受付日: 出発時刻の24時間前まで ※深夜便など離陸後に軽食やドリンクのみを提供する便では不可。数に限りあり
対象クラス: プレミアムエコノミー/エコノミークラス
対象路線: 日本発の欧米路線(ホノルル線を除く)
価格: 2500円
 また、ANAの国内線、国際線の機内食をプロデュースする「THE CONNOISSEURS(ザ・ コノシュアーズ)」のメンバーの意見を取り入れ、伝統的な和食器に加え、モダンタイプの食器を3月1日から新たに導入する。
ANA、国際線プレエコ/エコノミーの有料機内食メニューを新設。2500円

新しいもの好きなので、ちょっと贅沢なお食事を試してみることにした。2500円を余分に払わなくてもいつもの機内食は出てくるのに、あえて2500円払って食べるのだ。それなりの違いがあるに違いないと期待して、「和食」と「洋食」の2つから、今回は和食を選んだ。

ちなみに、その時期ごとのメニューは予めANAのウェブサイトで見ることができる。これを見てから選ぶのが賢明かもしれない。出発空港によってメニューが違うようである。甘党の私としては、「成田・羽田発路線ではデザートに「ピエール・エルメ・パリ」とのコラボレーションメニューをご用意しております。」の一文が気になった。

通常はカートから配膳されるけれど、あまりほかに有料機内食を注文する人がいないせいか、別で運んできてもらえた。

2019-09-22 12.59.52

届いた瞬間にいつもと違うことがわかった。まず、いつもはビニール袋に紙ナプキンと一緒に入っているカトラリーが、有料機内食ではきちんと布のナプキンに巻かれているのだ。そして、そのカトラリーそのものもちょっと良いものだった。通常のエコノミーの機内食に付いてくるカトラリーはステンレスだがとても平面的な作りだ。それに、フォークやナイフはちょっと小さめで、スプーンは小さいデザート用だけだったり兼用だったりすることもあると思う。それが、有料機内食に付いてくるカトラリーは、サイズもちょっと大きめで、厚みもしっかりあって立体的な作りなのだ。地上のレストランで出てくるものと遜色ない感じで、手にしっくりくる。スプーンもきちんと2つ付いている。
2019-09-22 13.01.07

メニューもきちんと日本語と英語で付いている。
2019-09-22 13.18.52

器もプラスチックではなくて、白い磁器である。ノリタケ製だった。横を見ると小さなしのぎのような縞模様が縦が入っている。シャープでおしゃれな雰囲気があってなかなかいい。器が違うだけで食事は何倍も美味しくなるのだ。

2019-09-22 13.19.22
2019-09-22 13.19.07

気になっていたピエール・エルメとコラボというデザートはこちらの写真(うまく撮れていないのが悔しい)だ。とても美味しかった。このデザートはメニューによると「ヨーグルト・サティーヌ(オレンジとパッションフルーツのコンポートにパッションフルーツのクーリーと、ゼリー状のオレンジを乗せたクリーミーなヨーグルト)」ということだ。白いヨーグルトのように見える部分は、二層になっていて、上にヨーグルト、下にコンポートとクーリーが入っている。
2019-09-22 13.15.06

メインの金目鯛煮付けも美味しかったけれど、いちばん美味しかったのはデザートのヨーグルトサティーヌだと思った。よく考えてみると、美味しいと感じさせた理由は、食事そのものよりもその周りの用具の違いが大きいように思う。器がプラスチックではなくて磁器だということと、カトラリーがしっかりしていて、ナプキンも布だということが美味しさを際立たせていた。

2500円を余分に払ってエコノミークラスであえて有料機内食を予約しただけの価値は十分にあると感じた。

ちなみに、ビジネスクラスファーストクラスの食事はウェブサイトで見ると、ディナーという感じで器ももっと良さそうなものだった。それから、最近よく聞くようになったプレミアムエコノミーは、ドリンク類は増えるけれど、食事そのものはエコノミークラスと写真が変わらないので、通常は同じものが出るようである。そういう意味では私が今回試してみた2500円の「ちょっと贅沢なお食事」という有料機内食は、プレミアムエコノミー以上ビジネスクラス未満という感じなのだろうか。

KPN WeChat Go SIMをドイツで使った

ドイツ旅行中の携帯をどうしようということで、これまではポケットWifiのようなものをレンタルしていたのだけど、今回は海外用SIMカードを買うことにした。そのほうが安そうだったということと、つねにポケットWifiを持ち歩かなくていいということで荷物が軽くなることと、電話もできるということが主な理由だ。ドイツに着いてから空港でSIMを買おうと初めは考えていたのだけど、どうやら一昨年からドイツでは外国人はSIMを簡単に買えない(買っても使えない)らしいということなので、日本で予め手に入れてからドイツに行くことにした。

今回買ったのは、アマゾンで見つけたこの「どこでもネット」という業者が販売する「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信」という名前のSIMカード。旅行中はいつもgoogleマップを使い続けるし、下調べせずに行くから現地で検索ばかりするので、余裕を持って一日あたり500MB位あるといいなということで、10日間滞在なので「6GB+通話」というものを選んだ。通話は不要だろうという人もいると思うのだけど、私は現地に行ってからレストランなどお店の予約することが多いので60分の通話有りSIMを選んだ。(skype outでも電話できるのだけど、現地でかけ直してもらうときに不便だ。)

ほかにもいろいろあるようだけど、ネットで口コミがよく見つかるのはThreeとSIM2flyだった。

口コミコメントなどを見てみて、ThreeもSIM2flyではドイツでは4Gが使える地域が限られているとかなんとか書いてあった。
どうやらドイツではVodafone、Telekom、O2の3つの携帯キャリアがあるようだ。色々ネットの記事など見てみると、現時点ではvodafoneが料金は高いけれど、高速通信ができる4Gエリアが最も広いようである。おそらく、そのSIMを使ったときに現地でローミングでつながる携帯キャリアがどこかということが、そのSIMで4Gが使えるエリアかどうかというところと関係があるのかもしれない。Vodafoneにローミングでつながれば4Gエリアになりやすいということなのだろうか。ただ、各携帯キャリアの4Gエリアを見てみると、都市部はどのキャリアも4Gでカバーしているので大差はなさそうでもある。ただ単純に、何年も前は4Gエリア自体が少なかったのが時代とともに4Gエリアが広がっているというだけなのかもしれない。どれにしようかと悩んだのだけど、ネットでドイツでのSIM利用の口コミが少なくて(アマゾンのレビューをすべて読む気力もなく)、あまり書き込みの少ない「ヨーロッパ 周遊 プリペイド SIMカード 4G データ 通信」をあえて試してみることにした。

アマゾンで注文して届いたのは、このとおり中国語で書かれたもので、ネットで検索したところによると、オランダのKPNという会社が中国人向けに販売しているらしいWeChat Go SIMというものだった。
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シールを剥がしてみると、
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とあり、2GBのボーナスが付いて合計8GB使えるみたいなのだけど、結局この2GBはもともと使えるようになっているものなのか、こちらでなにか登録など手続きが必要なのかわからなかった。
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「どこでもねっと」という日本の業者を通じて買ったので、日本語の説明書もついていた。
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実際の使い方は簡単で、ドイツのフランクフルト空港に到着して、荷物を受け取る待ち時間にSIMの入れ替えを説明書きの通りやったら開通した。電話をするときは常に国際電話扱いでドイツの国番号の「+49」を頭に付けなければならないのがちょっと不便だけどこれはまあ仕方がないところだ。

ドイツではこのSIMを使ってみて、ほとんどの時間でVodafoneに繋がった。
Vodafone
時々、O2につながることもあった。
O2
きちんと電話番号もあって使えた。やはり電話ができると現地についてから楽だと思う。
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大抵の時間帯で4Gにつながって安定して通信ができたと思う。電車で移動中などはうまくつながらないこともあるけれど、少なくとも屋外ではほとんど4Gに繋がった。4Gにつながれば安定して高速な通信ができて、googleマップなども不自由はなかった。前もって検索したところだと、都市部以外では3Gのことが多いと書かれていたのだけど、少なくとも私が観光で行く程度の地方ならば4Gが通じた。たしかにときどき3Gになるけれど、そのままということは殆どない。(旅の2日目にライン川下りをしたがその途中の川の上はさすがに3Gだった。)

今回ドイツでこのSIMで携帯を使っていて、感じたことを書きたい。まず、日本と比較するとビルの中や地下鉄駅のホームなどでもかなり3Gになることが多かった(日本では3Gなんてほとんど経験がない)。SIMに原因があるのか、そもそもドイツはこういうものなのか(だから少しでも安定してネットに繋がるようにそこら中でフリーのWifiが使えるようになっているのだろうか)、わからない。とにかくこの状況がこのSIM独自の問題というわけでないなら、日本というのはどこにいても4Gにつながって携帯のインフラという点ではとても進んでいる国なんだということを考えさせられた。

それで結論として、このSIMカードは悪くないと思う。次にまたドイツやヨーロッパに行くときも同じSIMを買ってもいいかなと思う。

ドイツでシェア電動スクーターVOIに乗った

ドイツでシェア電動スクーター(Eスクーター)をたくさん見かけたので、これは乗るしかないという気分になったので乗ってきた。電動スクーター・Eスクーターとよんでいるけれど、日本では電動キックボードと呼んでいる事が多いかもしれない。
いまヨーロッパではシェア電動スクーターのサービスがいくつかの企業からも出ている。国によっては規制されたというようなニュースも聞いている。そうは言ってもやはり便利な乗り物なのだろう、ドイツの街なかでも男女を問わず、ビジネスマンも学生も色んな人が使っていた。外国からやってきた観光客でもその場で利用登録して使えるというのは便利だ。ただ、規制されている最も大きな理由はその交通事故の多さのようで、公道を20キロで走るので安全には十分に気をつけたい。

今回ブログに書くのは、Voiというスェーデンの企業が始めたサービスだけど、ほかにもLimeやTierなどのEスクーターも見かけて乗った。どれも似たようなスクーターで、使い勝手も同じようなものである。料金もどれも同じで、基本料金(初乗り料金)1ユーロで、1分ごとに0.15ユーロが加算されるみたいだ。
基本的にはどのEスクーターもそのシェアサービスのスマートフォンのアプリ(もちろんiPhoneもAndroidもある)と、EスクーターについているQRコード使うことで、誰でもかんたんに乗ることができるようになっている。

利用登録はアプリを通じて、携帯番号(SMS)か、メールアドレスか、Facebookのアカウントなどでできる。支払いは、クレジットカードかPayPalを登録すればいい。ドイツの場合は鉄道もDB(Deuch Bahn)アプリで切符が買えるのだけど、その時もPayPalをよく使った。とにかくドイツに行くとき(ヨーロッパに行くとき?)はPayPalのアカウントは前もって作っておいたほうが便利だと思う。

シェアEスクーターのアプリのマップ上で、今どこにEスクーターが停められているのかリアルタイムで表示される。この段階で、使いたいEスクーターを予約することもできる。
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Eスクーターはそこら中にあるので、特に予約しなくてもたいてい大丈夫だと思う。とにかくアプリのマップに従っていくと、街なかにこんな感じで停められているのを発見できる。
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スクーター自体に乗り方が書いてある。英語なので安心だ。
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Voiでもどのサービスでもたいていハンドルにこんな感じでQRコードが載っているので、アプリを使って読み取って、操作を進めるとスクーターのロックが外されて電源スイッチが入って動かせるようになる。
走行中の写真がないのが申し訳ないのだけど、このQRコードの手前の黒くて丸い部分が液晶画面になっていて、走行中は速度などが表示されるようになっている。
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ハンドルにもだけど、とにかく安全に関する注意書きが多い。
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乗り方はとにかくかんたんで、大抵のEスクーターが右ハンドルの親指のあたりにアクセルボタンがある。この”Go”のボタンだ。その向こうにあるレバーがブレーキだ。Voiは右左のハンドルにブレーキがある。機種によって手元ハンドルは片方だけで、足ブレーキもあるというものもある。
スクーターの速度は約20Km/hに制限されていて、それ以上は出ないようになっている(自動でブレーキが掛かる)。
乗り終わりもアプリで操作するようになっている。(写真がないけれど乗り始めの始動もアプリだ。)EスクーターにはQRコードとアクセルとブレーキがあるだけである。
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乗り終わったときにはスクーターの写真を取るようになっている。いい加減に乗り捨てないで、きちんと安全な場所に停めたかを報告するためなのだろうか。
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そして、使い終わるとすぐにこんなふうにアプリ画面上で幾ら掛かったかがその場で表示される。PayPalの支払いも1回乗るごとに行われるようだ。
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このステッカーのとおり、Voiは、スウェーデンでデザインされてドイツで組み立てられているみたいだ(DEVKとはなんだろう?)。
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車両ごとに登録ナンバーがついている。ドイツの?EUの?法律でそうなっているのだろう。
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とにかく利用もかんたんで、バスや地下鉄と値段もさほど変わらず、目的地の直ぐ側まで行けるというので便利なのはたしかだと思う。
ただし、自動車の通行量の多い道路ではすぐ横を走っていくのはちょっと怖いかもしれない。ドイツでは自動車専用車線がある道路が多くて、Eスクーターもそこを走ることになっていて、そういう場合は気分が楽だ。たいして運転に技術が必要ではないし、天気がいいときは風を切って走れるというのでは自転車と同じで爽快だ。
とにかく便利なので欧米では広がっている。日本でも実験的にサービスが始まっているようで、今後がどうなるのか気になるところだ。

ヤスダヨーグルトがうまい

Yasuda Yogurt

昔から飲むヨーグルトが好きで、これまで相当な種類のものを飲んできた。そんななかで一番美味しかったのが、ヤスダヨーグルトである。粘度が高めで濃厚なタイプで、味のほうも同じく濃厚である。なめらかで甘みはあるのだけど、酸味はほとんどない。一般的な飲むヨーグルトとスプーンですくう固形タイプのヨーグルトの中間ぐらいの粘度で、ヤスダヨーグルトの場合は飲むというより食べると言ってもいいくらいかもしれない。だけど固形タイプのヨーグルトとはちがいとにかくなめらかなのだ。ちなみに値段はスーパーでよく売られているブルガリアヨーグルトのようなものの2倍強程度なのだけど、満足度はそれ以上なのは間違いない。誰にでもおすすめしたいヨーグルトである。

日本を変えた千の技術博@国立科学博物館

国立科学博物館は私のお気に入りの博物館の一つだ。特別展でなくても常設展目当てでも面白いのだけど、今回は国立科学博物館で開催中の特別展である明治150年記念・日本を変えた千の技術博に行ってきた。

国立科学博物館といえば、大きなクジラ。今回の特別展は明治以降の科学技術の発展を歴史をおさらいする展覧会である。改めてこの150年の科学技術の変化を見なおしてみると、たった150年という期間にこんなにも大きな変化が身の回りで起きていたのかということに驚く。私が生まれてからの間でさえもこんなに変わっていたのかと驚かされた。

そんな中で、私が気になったのは、カイコ、養蚕に関する展示だ。戦前の日本の主な輸出品は生糸だったわけで、2014年に富岡製糸場と絹産業遺産群は世界遺産にも登録されている。そうはいっても、今となってはそれがどういう意味なのか、日本の産業の中で養蚕というのがどういう立場だったのか、というところは、展示を見てもいまいち想像し難いところではある。ただ、私の家族が、私が小学生の頃までは養蚕をやっていたて私自身も手伝いをしていたので、今回の展示は私の中にあった懐かしいいろいろな記憶を蘇らせてくれた。

それから、120年前である1901年に予言された未来がどれだけ実現されたのかを検証するパネルがあって、それがおもしろくてじっくり読んでしまった。個人的には、かなり実現されていると思ったし、かなり予言は正確だったのだとも思った。そんなパネルを見ながら、それでは、2019年に予言されることが数十年後か100年後か、将来どれだけ実現されるのか、実現されるだけの科学技術は進歩するのか、科学技術が進歩すると期待して予言していいものなのか、というようなことも考えてしまった。

お福餅(御福餅本家)が進化していた!

Ofukumochi

仙台駅のめぐりめぐるめ(全国の土産物を変えるお店)に東海フェアの看板があってよく見ると、なんと「お福餅」が売っていた。これまで、お福餅も赤福餅も、せいぜい東海地方でしか手に入らないものだった。それが仙台駅で売られていてびっくりした。これは買うしかないということで一箱買って帰った。

じつは、2018年にお福餅のパッケージがが木箱からフイルム包装に変わったのだ。そのおかげで保存料無しで賞味期限が3日間から7日間に伸びたのだ。それで、仙台駅でも売ることができるようになったということらしい。通信販売も可能になって日本どこでも買えるようになったそうだ。2007年には赤福と共に賞味期限偽装で問題になったけれど、それに対する回答として、パッケージを刷新することで賞味期限を伸ばしたというのは、嘘を付かず真面目にやりますというだけよりも、真摯に対応していて、かっこいい回答だと思う。なによりしっかりパックされてるから、干からびたり固くならないのもいい。

正確には、紙箱の中にフイルム包装があるという二重構造である。そういえば、いつの間にか包み紙も変わっていた。どうやら1998年かららしいのだけど、名前が「御福餅」から「お福餅」になっている。それにイラストも夫婦岩になって二見ヶ浦らしさが全面に出ているようになった。

お福餅は赤福餅と間違われてというか、赤福の類似品だと勘違いしている人が時々いるのだけど、そうではない。たぶん伊勢には昔からあんころ餅屋がいっぱいあってその中で成功して大きくなったのが赤福とお福餅なんだろう。とくに赤福は名古屋駅のキオスク等でも平積みにしてたくさん売っているので、名古屋の名物と間違われるぐらいに土産としてたくさん売れていると思う。見た目も味も似ているので、私は食べ比べてもあまり違いが良くわからないのだけど、あえて言うなら見た目で、赤福のほうが色がより黒っぽくて、お福餅のほうがわりと白いというか薄い色だと思う。赤福よりもお福餅のほうがどちらかといえば水分が多いのかみずみずしさがある気がする。どちらも好きなんだけど、仙台でも買えるようになったということで、しばらくはお福餅をひいきにしたいと思う。

絶景の蔵王樹氷号

1月27日にJRバス東北の企画する「絶景の蔵王樹氷号」というツアーに参加した。とても人気のようで空席はないと思っていたのだけど、運良く予約することができた。仙台駅東口発の山形蔵王への日帰りツアーである。バスツアーの例に漏れず4000円ととてもオトクな料金である。自力で電車やバスなど公共交通機関を乗り継ぐというのは、本数が少なくて距離以上に時間が掛かるし、待ち時間が寒くてつらい。かといってレンタカーを運転するというのも雪道が怖いので難しい。やはり東北の冬はバスツアーに限ると思う。

バスツアーの楽しみは、バスガイドさんのトークと、乗り合わせた人たちとの会話である。バスガイドさんの話はやはりプロの話だけあって面白いし、たまたま隣の席になった人と色々話しながら向かうのも楽しいものだ。

バスで蔵王に着いたら、ロープウェイで蔵王山麓駅から蔵王高原駅へ、更に乗り継いで地蔵山頂駅へと登る。ロープウェイのゴンドラはスキーヤーでいっぱいだった。スキーヤーはかなり外国人が多いと思った。樹氷の間を縫って滑っていくのは外国人にも人気なのだろう。

頂上はとにかく寒くて白かった。吹雪のせいで、樹氷を見るどころかホワイトアウトといってもいいほどだった。ガイドブックの写真のように晴れて視界がクリアという日は多くはないらしい。そうはいってもせっかく来たのだし何か見て帰らなければと、と落ち着いて眼鏡の曇りを拭くと、白いだけの視界だと思っていた中に樹氷が見えてきた。

有名なお地蔵さんは雪で胸元まで埋まっていた。手前の賽銭箱にはスキー板が履かせてあった。自分が立っている地面というのも実は厚い雪の上にあって黒い土はずっと下の方なのだと知らされた気がした。

ロープウェイの途中の蔵王高原駅で降りて歩くと吹雪はまったくなくてとてもいい景色だった。

スキーヤーの背中を見ながら私も次に来た時は蔵王でスキーをしてみたいと思った。

蔵王ロープウェイのゴンドラから見下ろした樹氷の景色の映像はこちら。
(山頂線)

(山麓線)

ひさしぶりの中部国際空港

仙台国際空港からは1時間20分ほどでの飛行で中部国際空港に到着した。新幹線では、仙台から東京までが東北新幹線はやぶさで1時間40分、東京で東海道新幹線に乗り換えてのぞみで名古屋までがさらに1時間40分である。そう考えるとやはり飛行機は早い。新幹線が東京で乗換なしに東北新幹線から東海道新幹線になるのならゆっくり本を読んだり寝ていったりとてもいいのだけどそうではない。とはいえ、飛行機の場合は、仙台駅から仙台空港駅まで、それから中部国際空港駅から名古屋駅までという2つの電車に乗る必要があったり、飛行機に乗るまでの手続きや荷物のやり取りなどがあるので、トータルで必要な時間というのはさほど変わらないのだろう。

今回は、国内線で到着したあと手荷物を受け取って到着ロビーを通って、アクセスプラザを経て名鉄中部国際空港駅まで歩くところを動画に撮った。国内線で到着したあと電車に乗るまでの中部国際空港の流れは、成田空港などに比べてとてもスムーズでわかりやすいと思う。単純に空港のサイズの問題かもしれないけれど。

はじめての仙台国際空港

年末に岐阜に帰るときに、初めて飛行機を使うことにした。予定を立てて、予約をしてなにかサービスを使うというのが苦手でこれまではいつも新幹線を使っていたのだ。だけど、たまには飛行機も楽しそうだなというのと、いつもテレビニュースにもなっている帰省客であふれる空港というのを体験したいという気持ちが湧いてきて、飛行機を使うことにした。

仙台と名古屋(中部国際空港)の間はへは、全日空ANAとIBEXが定期運行している。ちょうどANAのマイルが貯まっていて使えるのではないかと思ったのだけど、マイルの特典航空券というのは手続きが結構面倒くさいようで、結局は普通にサイトで航空券を予約してクレジットカードで支払いをすることになった。

私が乗ったのは、12月29日の10時50分に仙台国際空港を出発するANAのNH362だった。プロペラの飛行機だったのだけどとても安定していていい飛行機だったし、なにより飛行機に乗るというのはちょっと特別な旅行という感じがして興奮した。

年末の空港というのはどうだったかという点だけど、12月29日の仙台国際空港は全く混雑もなくて平和だった。よく考えたら、飛行機というのは基本的に前もって航空券を買った人しか乗れないわけだから、空港にもそういう人だけで、それ以上にたくさん人が集まって来る場所ではないのだ。当日きっぷを買って乗ろうとか、なんとか自由席に乗って帰ろうという人が集まってくる新幹線とは違うのだ。

仙台駅から仙台国際空港へはJRの仙台空港アクセス線で20分ほどでとても近くて楽だった。時間も少し余裕があったので、国内線の保安検査場を出たところから、10番搭乗口までをビデオに撮った。それから、仙台国際空港の正面はガラス張りで屋根のウェーブしているところがかっこいいと思った。

SENDAI光のページェント2018

仙台の冬といえば、SENDAI光のページェントだよと聞いた。冬になると通りの街路樹にたくさんの明かりが飾られてとてもきれいでそれをみんな見に集まるそうだ。そうまで言われたらいかない訳にはいかない。私も期間中に2回も見に行った。遠くからも明かりが見られるほど、街路樹の高いところまで電飾が多くて、華やかな気分になった。それから、それを見に来る人が本当に多かった。特に定禅寺通りの東の端の方、仙台三越のあたりは歩道は人がいっぱいだった。早めの時間帯、仕事帰りなどの人もいる時間帯は、本当に人も多かったのだけど、それがまた冬を楽しみに来ている人だと思うと、気分も盛り上がるものだと感じた。

例のごとくビデオを撮った。4つに分かれてしまったけれど、これで光のページェントがある定禅寺通りの西の端から東の端まで全部網羅できていると思う。

正月準備中の仙台市街

仙台に来て知ったのは雪がチラチラ降っていることが多いということだ。雪は降り続いて積もるということはないけれど、朝方や夜になって外を見ると雪がチラチラしているということは多い。

仙台市に来てからあまり市街を出歩くことは多くないような気がする。だけどそれではもったいないと思って年末の12月27日にちょっとでかけてみた。東北一の繁華街の国分町のあたりからスタートして、一番町のあたりを回って、それからアーケードを通って仙台駅まで歩いた。まだ年を越すまで5日もあるというのに、アーケードはすでに正月らしく準備はずいぶん進んでいた。巨大な仙臺四郎のキャラクター風船もあった。街の中を歩くというのは発見も多くて楽しいと思った。

仙台といえば仙台初売りというものがあるらしい。伝統行事でとにかく豪華賞品がついてきたり大安売りがされたりというものらしい。仙台初売りで有名な井ケ田の前も通った。来年はここの前に正月から並ぶのもいいかもしれない。

日龍峯寺(高澤観音)

今年の正月には、岐阜県関市下之保の高澤観音こと日龍峯寺に行った。なぜここに行くことになったかというと、大晦日にNHKのゆく年くる年をつけていたら中継の最初に出てきたのがこの日龍峯寺だったからだ。それまで日龍峯寺というお寺のことは全く知らなかったのだけど、ゆく年くる年に出てくるようなお寺なのだから行くべきだろうと思った。

ゆく年くる年の中継に出てきた美濃清水も見られた。清水寺のような舞台があるからと言うことで名付けられている。こういう造りを「懸造り(かけづくり)」とか「懸崖造り(けんがいづくり)」と呼ぶそうだ。美濃清水と呼ばれる本堂を下から見上げるのはなかなかいいものだった。それからみたらしの霊水と宝筺印塔も風情があってよかった。ゆく年くる年にも出てきた除夜の鐘をついていた鐘楼もあったのでわたしも登って撞いた。

そのときにビデオを撮った。

伊奈波神社と岐阜善光寺

岐阜で最も多くの初詣客が訪れる神社といえば、伊奈波神社だ。その参道の最も手前の坂道になる直前にあるのが岐阜善光寺である。だから伊奈波神社と岐阜善光寺は合わせて訪れる事が多い。伊奈波神社の参道の社務所の手前には水月亭という茶室がある。そこでは裏千家の月釜があるので、その点でも伊奈波神社は私にとっては馴染みが深い場所だ。

1月1日になってしまうと人が多くて車を停めることもできないだろうと、今回は大晦日に行くことにした。大晦日と言っても暗くなると神社で年を越そうという人で溢れてくるので、明るいうちに行ってきた。明るいうちだったこともあって通常の駐車場にも待つことなく停められた。

伊奈波神社と岐阜善光寺に行ったときにとったビデオがこちら。ちょっと手ブレとボケがあるけれど、雰囲気は伝わると思う。このあと少ししてから人が増えてきたので落ち着いてお参りできるいいタイミングに行けたのかなと思う。伊奈波神社の中にも小さな神社(境内社、摂社)がいくつかあってそちらも回っているので写っている。伊奈波神社の楼門から岐阜の街を見下ろすのはとてもいい眺めで私のお気に入りになっている。

伊奈波神社は、昔の岐阜大学医学部のキャンパス(司町キャンパス)にも近かったので、私も学生の頃は授業の合間にも何度も行ったものだ。いまは岐阜大学医学部跡地にぎふメディアコスモスができたので、そちらと合わせていくのもよさそうだ。

お千代保稲荷

今年の目標は、きちんとブログを更新することだ。年末年始には岐阜に帰って久しぶりに懐かしい神社やお寺にお参りにも行くことができた。まずはそのことから書きたいと思う。

お千代保稲荷は通称おちょぼさんで、小さい頃から父にはよく連れて行ってもらっていた。毎月の最終日の夜から午前0時をまたいで(月をまたいで)お参りするのが定番だ。とにかく神社の前のお店が楽しいのでそれを目当てに行っていたと思う。

この門前町の名物は、川魚料理というか、なまずだ。うなぎではなくてなまずなのでさらに生臭いので苦手な人も多いけれど、せっかくのおちょぼさんなのでなまずを食べた。それから草餅も有名で、何軒もならんでいる。それぞれのお店でちょっとづつ違ってどれも美味しい。

これがなまずの蒲焼。なまずの研究といえば秋篠宮様が有名だけど、おちょぼさんにも何度も足を運んでいるようで、私の入ったこのお店にも秋篠宮様が立ち寄られた写真が掛けてあった。なまずを研究するとなまずを食べたくなるのだろうか。

アイドルの足立佳奈の実家らしい大福屋というお店で草餅を買って食べた。草餅の美味しさはあんこの甘さとよもぎの風味だと思う。

桜山駅周辺食べ歩きマップ3

今回も、桜山駅周辺食べ歩きマップの続きだ。

桜山駅周辺食べ歩きマップ 1 2 3

○サクラサイドテラス(名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1 名古屋市立大学西棟 1F)
カレーといえば、桜山キャンパスの西棟のなかにあるサクラサイドテラスのカレーもスパイシーでおいしいです。カレーもおいしいですが、それ以外のメニューもおすすめです。個人的には「5時間煮込んだトマトパスタ」と「大きな有頭海老フライランチ」が特に好きです。

○タルボット(名古屋市瑞穂区瑞穂通1-29)
名古屋市博物館の北にあります。アンティークな雰囲気のお店です。ランチのメニューはどれもおいしいのですが、イタリアンのお店ということもあって、スパゲッティが特においしいと思います。ここの「アラビアータ」が私の好みです。

○長寿園(名古屋市昭和区菊園町1-16)
大学の正門を出て南側の通りを東に歩いて野垣病院のすこし先にあります。あんこがとてもおいしい和菓子屋です。上生菓子はいつもどれもおいしいので一つか二つ買って帰って家でゆっくりいただきます。買い物に行くとたいてい味噌松風というこのお店の人気のお菓子一切れとお茶を一緒に出してくれてうれしいです。それから、本わらび粉で作ったここの「わらび餅」は、やわらかくて中のあんこも美味しくて、名古屋の和菓子屋では一番だと思います。

○鰻とみた(名古屋市昭和区菊園町3-19-1)
長寿園からさらに少し東に歩いたところにある鰻屋です。鰻屋なので当然ですが「うなぎ丼」がおいしいです。この鰻屋には、私が研修医だった頃に呼吸器内視鏡の学会が名古屋市立大学であったときに食べに来た思い出があります。道路に向けて2台の換気扇から放出される鰻の焼ける匂いでつい食べたくなってしまいます。

桜山駅周辺食べ歩きマップ2

昨日に続いて、桜山駅周辺食べ歩きマップである。

桜山駅周辺食べ歩きマップ 1 2 3

◯キッチン和(名古屋市昭和区陶生町1-8)
山本屋のすこし東にある定食屋です。日替わりランチは、肉、魚、丼の3種類あってそれぞれ700円でどれもおいしいです。ほかにもいろんな定食のメニューがありますが、私は、このお店の魚の唐揚げや竜田揚げやフライがとくに好きです。

◯ブレヴァン(名古屋市昭和区陶生町1-7-6)
八熊通りにあるパン屋です。いつも駐車場に警備員がいるぐらい人気で、店内も常に人でいっぱいです。甘いもの好きな私は、フルーツがのっているパンやパイが好きで、ときどき買って帰ります。

◯吉野家 市大病院前店(名古屋市瑞穂区瑞穂通1-2)
地下鉄桜山駅の5番出口のすぐ脇にあります。個人的な牛丼やカレーの好みは吉野家よりもすき家なのですが、大学生時代によく出場していた囲碁大会の会場の横が吉野家で昼休憩にはいつも利用していたこともあって、今もなんとなく気になる牛丼屋チェーンです。このお店の奥にはいまだに喫煙室があります。名古屋市立大学禁煙推進委員会の委員を拝命している私としては分煙ではなくて禁煙にしてほしいところです。

◯ブルーデル(名古屋市瑞穂区駒場町5-12-5 ハイライズ瑞穂 1F)
以前は今の場所よりもう少し北の、「市大病院前」交差点のすぐ西にあった人気のパン屋です。ドイツパンで有名だそうです。パンのことはよくわからない私は、レーズンやナッツなどが生地に入っているパンを2、3個買って帰ります。家でもう一度温め直してお茶と一緒に食べるのがいいです。

◯なつめコーヒー(名古屋市瑞穂区駒場町1-10-1)
ここは滝子キャンパスでの教養の講義に向かう途中で見つけたコーヒー屋です。桜山は毎年春にカレーまつりが開催されているぐらいカレーがおいしい街だそうですが、このコーヒー屋のカレーもなかなかおいしいです。ランチタイムは「日替わりカレー」が出てきます。

桜山駅周辺食べ歩きマップ1

私の所属する研究室の同門会誌に以前投稿した文章を少し修正して何回かに分けてブログに載せることにする。私の勤務する名古屋市立大学医学部のある桜山駅の周辺の主にランチタイムの食べ歩きの記録である。一応どのお店も複数回行ったことのあるところばかりで、完全に個人の行動記録ではあるけれど、桜山駅周辺の食べ物屋のとしてはかなり網羅したものになっていると思う。

桜山駅周辺食べ歩きマップ 1 2 3

◯石焼&ワイン イワタ(名古屋市昭和区桜山町5-98)
桜山の交差点にあるお店です。ディナーは値段が高いのでまだ行ったことがありません。1階の目立つ場所に「てり焼きソテー丼750円」と張り紙してあります。たしかにてり焼きソテー丼もおいしいのですが、私のおすすめは「コラボランチ」です。コラボランチはハンバーグとカレーが一つのお皿に一緒になっているものです。ハンバーグカレーという名前ではないのは、ハンバーグの方にはカレーではなくてデミグラスソースが掛かっているからだろうと思います。

◯さくとん(名古屋市昭和区桜山町5-98-7)
こちらも交差点に何軒か並んでいるお店の一つです。とんかつも唐揚げもおいしいお店ですが、どんぶり好きの私はたいてい「味噌かつ丼」か「ソースかつ丼」を選びます。カウンター席だけの狭いお店ですが、目の前でとんかつが揚げられるのを見ながら待つのは、とんかつ気分も盛り上がってなかなかいいものです。

◯米屋の手づくりおにぎり 多司 桜山店(名古屋市昭和区桜山町5-98-8)
「さくとん」の隣にあるおにぎり屋です。名古屋市内にいくつか出店しているチェーン店だそうです。ここのおにぎりはとにかく大きいのが特徴です。コンビニのおにぎりの2倍の大きさですが値段はコンビニおにぎり1個分と同じです。すぐにお腹いっぱいになります。大きいだけではなくて、ご飯はふんわりとしてしかも具だくさんでとてもおいしいです。私のお気に入りは、「しゃけ」と「しぐれ」と「わさび」と「菜めし」です。

◯喫茶とバー エブリデイオフ(名古屋市昭和区桜山町4-70)
ボンボンセンターという昭和のノスタルジーを感じる横丁の入口にあります。今年になってから洋菓子喫茶ボンボン桜山店の跡地にできました。内装は喫茶ボンボンのときのままだそうで、山小屋風で暖炉もあってのんびりできる雰囲気です。食事のメニューも揃っていて、ランチもやっています。「カレー」や「ドリア」がおいしいです。

◯山本屋本店桜山店(名古屋市昭和区桜山町6-105-5)
昭和郵便局の東にあります。特に理由もないのにどういうわけか山本屋の味噌煮込みうどんが食べたくなることがときどきあります。使い込まれた土鍋を見ると山本屋に来たのだという気分になります。個人的には、山本屋の生煮えのような芯のある麺よりも、よく煮てあって麺が半分ほど溶けたぐらいのものの方が好みで、家で味噌煮込みうどんを作るときはぐつぐつと長時間煮ます。ランチタイムは、ご飯と漬物が付いてきます。

洋菓子・喫茶ボンボン

お酒の飲めない甘党の私としては、今後はとことん甘味を追求していく。名古屋というのは洋菓子も和菓子もお店が多くて甘党の私には悪くない場所だ。

私が大学生になった頃からだからもう15年以上前から気になっていたのが、名古屋市東区泉にある洋菓子・喫茶ボンボンというお店だ。すぐそばに日本棋院中部総本部があるので、囲碁の大会などに行くたびに、ボンボンの前を通っていた。どことなくレトロな雰囲気で気になっていたけれど一度も入ったことがなかった。

今回食べたのは、渋皮モンブラン(370円)。甘さが染みてとても良かった。最近の人気ケーキ屋は1つ1つの値段が強気で500円ぐらいすることが多いのだけど、ボンボンは値段も昔のままなのかとてもお手頃だった。ここにしか無いというような珍しいケーキがあるわけではないのだけど、とにかく美味しいという点では間違いのない洋菓子屋だと思った。

渋皮栗のモンブラン

ボンボンケーキ / 高岳駅久屋大通駅東大手駅

昼総合点

甲府の旅

1月25日から27日まで甲府駅前で日本疫学会があった。私にとっては初めての甲府だ。今回乗った電車は次の通り。

■名古屋
↓ 08:00〜09:53
↓ JR特急ワイドビューしなの3号 長野行
↓ 10番線発
■塩尻
↓ 10:03〜11:05
↓ JR特急あずさ12号 新宿行
■甲府
名古屋〜甲府 4,750円
名古屋〜塩尻 2,160円 (特急自由席料金)
塩尻〜甲府 1,180円 (特急自由席料金)

私は特急が好きだ。新幹線と違って、特急は車内に踏み入れた瞬間に、一気に旅モードにしてくれる。ちょっとローカルで野暮ったいんだけど、それがかえっていいのだと思う。

食事のことも忘れないように書いておこう。甲府に出発する前に名物料理をネット検索するとやはり「ほうとう」が一押しだった。どこでほうとうを食べるのがいいんだろうと悩んだのだけど、駅前にもある「小作」が良さそうだとなった。旅先でおいしい和菓子屋を見つけて食べ比べするのが好きなのだけど、今回は時間がなくてそれはできなかった。結局、この旅で食べられたのは、

塩尻駅で買った駅弁の「とり釜めし」を特急あずさの車内で

ミレーで有名な山梨県立美術館のレストランで「ミレーの種をまく人 アートドリア」

小作甲府駅前店で「かぼちゃほうとう」を

そして、勝本くんに教えてもらった甲府駅北口近くの生そばきりで「せいろ」と「鳥もつ」

土産に買った澤田屋の「くろ玉」

どれもとても美味しかった。少なくとも今なら写真を見るだけでも味もをしっかりと思い出せる。美味しいものを食べられるとそれだけでも旅の記憶が立体的になるような気がする。

R と RStudio を Ubuntu 16.04 にインストールする

RとRstudioをインストールする方法を、自分のためにもここにまとめることにした。Ubuntu 16.04 Xenial Xerus は LTS版なので2年ほどはこのままで行けると思う。

いきなり

sudo apt install r-base

とすると、やたらと古いバージョンのRがインストールされてしまうので要注意(ダメ)である。

基本的にはこのHow to Install R on Linux Ubuntu 16.04 Xenial Xerus – Data Science Riotの通りで

# install R on ubuntu 16.04
sudo echo "deb http://cran.ism.ac.jp/bin/linux/ubuntu xenial/" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list
gpg --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-key E084DAB9
gpg -a --export E084DAB9 | sudo apt-key add -
sudo apt update
sudo apt install r-base r-base-dev

とするのがいい。たった5行でRのインストール完了だ。http://cran.ism.ac.jpの部分は好みのCRAN Mirror(http://cloud.r-project.org/ など)を指定するのもいい。ismのままでもOK。

続いてRStudioのインストールの方法だけどこちらはもっと簡単。RStudioのサイトから、RStudio 0.99.XXX – Ubuntu 12.04+/Debian 8+ (64-bit)をクリックすると、.debファイルがダウンロードされる。これをダブルクリックすると、Ubuntuのソフトウェアセンターが起動するので、そこで”Install”ボタンをクリックするだけで大丈夫だ。

ところで、apt-getとaptの違いがよくわからない。aptでapt-getと同じことができるなら短いほうが楽なのでaptとしてしまうのだけど、それはなにか問題があるのだろうか。いまのところ問題なさそうなのでaptにしている。

Curriculum Vitae (CV) の書き方

CV こと Curriculum Vitae をアップデートしようとしたのだけど、どういうCVが良いCVなのかという疑問が湧いてきて、いろいろ調べていた。なかなかいい情報というのが日本語では少ない。海外の大学などのサイトで見つけたものが割りと詳しくて、信頼できそうだった。

日本の大学ではこういうCVや履歴書の書き方講座なんてほとんど無いのじゃないかと思う(東大のような大きな大学ならあるのだろうか)。就活学生向けの情報というのはあるけれどもちょっと方向が違う。アカデミックなポジションを探している学生や研究者向けの情報というのは本当に少ないのでなんとか増えて欲しいものだ。

当然だけど送る相手によって内容を書きなおすべきなのだけど、ここに書いてあるのは私のような理系の大学院生を含む若手研究者ならたいてい応用大丈夫だと思う。CVとResumeの違いがいまいち正確にわかっていので両方の情報が混ざっているかもしれないけれど、CVについての情報がほとんどだと思う。

スタンフォード大学
https://beam.stanford.edu/sites/default/files/stanfordphd_cg15-161.pdf

ハーバード大学
http://ocs.fas.harvard.edu/files/ocs/files/gsas-cvs-and-cover-letters.pdf

コロンビア大学
http://www.careereducation.columbia.edu/sites/cce/files/Resume_Planner_2010-2011_Web.pdf
http://www.careereducation.columbia.edu/sites/cce/files/columbia_cpg15-16.pdf

ブラウン大学
https://www.brown.edu/academics/medical/sites/brown.edu.academics.medical/files/uploads/CV%20Writing%20Tips_0.pdf

UCLA
https://grad.ucla.edu/asis/agep/advcv.pdf

UCバークレー
https://career.berkeley.edu/PhDs/PhDCV
https://career.berkeley.edu/sites/default/files/pdf/Guide/ResumeLetterWriting.pdf

UNCチャペルヒル
http://writingcenter.unc.edu/handouts/curricula-vitae-cvs-versus-resumes/
https://careers.unc.edu/sites/careers.unc.edu/files/documents/Writing%20a%20CV.pdf

チック・コリア&小曽根真@愛知県芸術劇場

5月27日のことだけど、仕事のあと、念願の「チック・コリア&小曽根真 ピアノデュオ プレイズ・アコースティック」を聞きに愛知県芸術劇場コンサートホールに行ってきた。

chick corea ozone makoto

生チック・コリアは今回が初体験なのだけど、期待以上だった。私の席は小曽根真の背中側でチック・コリアの正面といったところだった。チック・コリアはとてもお茶目で、脇から登場するなり、iPhoneで客席の写真を撮ってニコニコしていた。もうちょっと難しそうな人なのかなとずっと思っていたので意外だった。チックはわかりやすい英語を選んで話してくれたので、チックの冗談に客席がそのまま笑いで返したりととても心地よかった。

chick corea ozone makoto

小曽根真はチックコリアとの思い出などをいっぱい話してくれた。私はこれまでどういう接点があったのか知らなかったのでとても興味深く聞いた。二人の掛け合いのトークもとてもおもしろかった。もしもまた二人のデュオがあったら(もちろんデュオでなくても。)また聞きに来たい。それから、コンサートホールでのライブはいいなと思った。客席で拍手がスーッと始まってスッと収まるのはやはりゾクゾクする。

chick corea ozone makoto

R使える本

Rでデータ解析するときに手元にあると便利だと感じた本を紹介したい。多少の統計の知識があって、それを実際に自分でやってみたいという人に役立ちそうな本だと思う。個人的には、その本を教科書のように最初から最後まで順番に読んで覚えていくという風な使い方はしていないし、そういう使い方には適した本ではないかもしれない。

Rそのものの基本的な使い方は、ウェブ上にある入門的な勉強会の資料など(PDFやslideshareなどになっているもの)を、いくつか読んで、あとはただただ目の前のデータと一緒にやってみるのがいいと思う。そんなときに手元においておいて参考書や辞書のように使えそうな本を挙げてみた。本とGoogleで検索してやり方を発見するのがいいと思う。それから、Rでやったほうが楽なことはRでやるけれど、Excelでやったほうが楽なことは素直にExcelでやるのも大事だと思う。(とくによく使っている本に※を付けた。)

RStudioではじめるRプログラミング入門
Garrett Grolemund (著), 大橋 真也 (監修), 長尾 高弘 (翻訳)

Rによるやさしい統計学
山田 剛史 (著), 杉澤 武俊 (著), 村井 潤一郎 (著)

The R Tips―データ解析環境Rの基本技・グラフィックス活用集
舟尾 暢男 (著)

Rクックブック
Paul Teetor (著), 大橋 真也 (監訳), 木下 哲也 (翻訳)

改訂2版 R言語逆引きハンドブック※(6月末に第3版が出版予定らしい)
石田 基広 (著)

Rクイックリファレンス 第2版
Joseph Adler (著), 大橋 真也 (翻訳), 木下 哲也 (翻訳)

データ分析プロセス (シリーズ Useful R 2)
福島 真太朗 (著), 金 明哲 (編集)

アート・オブ・Rプログラミング
Norman Matloff (著), 大橋 真也 (監訳), 木下 哲也 (翻訳)

Rグラフィックスクックブック ―ggplot2によるグラフ作成のレシピ集
Winston Chang (著), 石井 弓美子 (翻訳), 河内 崇 (翻訳), 瀬戸山 雅人 (翻訳), 古畠 敦 (翻訳)

澤野工房

ゴールデンウィークに大阪へ行った。大阪市立美術館の「王羲之から空海へ」を見るためである。国宝だけで30もあるとても豪華な展覧会だった。トーハクで王羲之を見てから、書の展覧会を見に行くのが楽しくなったのだけど、もうしばらくこの気持ちは冷めないと思う。

大阪市立美術館は天王寺駅の近くで、そこから少し歩くと、通天閣が見える。通天閣を見ると、わたしはついつい「ふたりっ子」を思い出すのだけど、その新世界の商店街を歩いていて、もう一つよらなければと思いだしたものが「澤野工房」だ。澤野工房という名前を知ったのは、私の好きな山中千尋の古いアルバムを探していた時だっったと思う。もともとは大阪の履物屋だったのが、ジャズが好きで輸入などしていてレーベルまで作ってしまって気がつけば超有名なジャズ・レーベルということらしい。すごくカッコいい話だ。そんな店には行かなければと思いつつ行けずじまいだったのだけど、この日は忘れずに寄ることができた。

本当に履物屋で、下駄やらいろいろ並んでいる。履物を買いに来ている人が店先にいて興味のない人にはただの履物屋だろうと思う。中に入ると、店主の澤野さんがいて、ジャズファンと話をしていた。私もつい耳を手向けてしまった。私はそこで山中千尋のCDを3枚買った。久しぶりの買い物だ。おもわず、澤野さんにサインをねだってしまった。7月には名古屋ブルーノートで山中千尋のライブがある。それまでこのCDを聴きまくろう。

osaka

osaka

osaka

オープンデータで愛知をハックしようハッカソン!参加レポート

5月28日に名古屋の吹上ホールでオープンソースカンファレンス2016が開かれて、その9階で行われた「オープンデータで愛知をハックしようハッカソン!」に参加した。Code for Nagoyaで準備もするということで、私は朝はCode for Nagoya のチラシをコンビニへプリントしに行った。このハッカソンは、アーバンデータチャレンジ愛知のプレイベントにもなっている。

午前中にスライドレクチャーなどが合って、そのあとグループ分けがされて自己紹介などをした。私は医療チームで6人組になった。昼は吹上駅近くのコメダ珈琲にみんなで行った。午後のハッカソンの作業そのものの時間は2時間程度だったのだけど、結構出来るもので最終的に「休日診療検索マップ」というものを作った。提供供してもらったさくらのサーバーに作ったものをこんな感じで発表できた。

osc 2016 nagoya

osc 2016 nagoya

とても楽しくて勉強になった。また次回も、参加したい。

togetterに私も写真で出ている。

六角棒レンチ

自転車をこいでいる途中ずっとなんだかお尻がヘンな感じだった。信号で停まったらサドルが横向いていた。どうやらネジが締まっていなくてサドルがしっかり固定されていないようだった。直さなければと思ったけれど、工具がなかった。自転車を買ってから5年ぐらいにはなるはずなのに、なんの工具も持っていない。ホームセンターにいろいろ買いに行こうと思ったのだけど、なかなか行けそうにないし、すぐに欲しかったので、手っ取り早くアマゾンで六角棒レンチを買った。

hex key

届いてみると結構長めで、楽に締められていいものを買ったと思った。太いものもあるので、ほかにもいろいろ使いみちがありそうでいい。工具が手元にあるというのは、それだけで腕が上がったような気がするのがなかなかいい。

bike seat post

サドルの方もこの通りきちんと固定された。この汚れのところまでサドルが緩んで落ちてきていた。ちょうどいいサドルの高さというのがいまだにわかっていなくて、本当にこの高さでいいのかしっくりきていない。調節するための工具を買ったことだし、サドルだけでなくいろいろ気軽に買えられるのだから、いい位置を見つけるために時々触ってみようと思う。

実習用オープンデータまとめ

社会医学の実習で学生が使えそうなオープンデータをまとめることにする。自分で探してみるとなかなか見つからないものである。こういうテーマでデータを探しているという時にもっと簡単に見つかる仕組みがあれば、たぶんもっとオープンデータ(だけの問題では無いけれど)は利用されて、オープンデータの有用性や存在意義が理解されるのではないかなと思った。

DATA.GO.JP データカタログサイト
http://www.data.go.jp/

e-stat 政府統計の総合窓口
http://www.e-stat.go.jp/

厚生労働省 統計一覧
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/

がん登録・集計
http://ganjoho.jp/reg_stat/

地域のオープンデータ

名古屋市 オープンデータ
http://www.city.nagoya.jp/shisei/category/388-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html

愛知県 オープンデータカタログ
http://www.pref.aichi.jp/life/7/

海外のデータ

DATA.GOV
https://www.data.gov/

Healthdata.gov
http://www.healthdata.gov/

#オープンデータまとめ

code for nagoya オープンデータ一覧
https://github.com/code4nagoya/opendata/wiki/dataset

随時アップデート予定。こんなのありますよということがあればコメントやメールください。

R 入門

Rの勉強会をすることになった。はじめてRをインストールするところから、なんとか自分で統計解析がひととおりできるようになるまで、がとりあえずの目標である。そこまできたら、あとは自分ひとりでも本やウェブ上の情報をもとに、自分のやりたいデータ解析はできるはずだ。

とはいっても、私自身、本格的にRと接するようになって2ヶ月…現在進行中で勉強中だ。だからこのページは自分が勉強してこれはいいとおもった入門の方法とサイトの紹介でもある。Rそのものについては私なんかが説明したり説明する資料を作るよりも、もっと良いサイトがウェブ上にいっぱいあるわけだし、そこはウェブ上のプロたちに任せることにする。(このベージは随時アップデートしたい。)

1. とりあえずインストールするもの

RとRStudioをインストールするのがスタート地点なので、これがないと始まらない。RもRStudioも最新をインストールする。現時点でR3.3.0。RStudio Desktop Open Source Editionをインストールする。

https://www.r-project.org/

https://www.rstudio.com/

2. 困ったときはとにかく検索
わからない時はウェブを検索すると、だれかが親切に教えてくれることが多い。

わからない時はとりあえずググる。ググるとたいていのことはなんとかなる。みつけたらコピペして試してみる。
https://www.google.co.jp/

SeekRはR専用のサーチエンジン。Googleでうまく見つからない時はSeekRでググる。
http://seekr.jp/

SlideShareにどこかのR勉強会の資料がアップロードされていることがある。かなりマニアな内容が丁寧に解説されていることも多い。
http://www.slideshare.net/

3. Rの勉強のために使えるサイト集
あとは簡単な入門書やウェブ上の解説・入門記事を見ながら、実際にデータを使ってRを触っていけばなんとかなる。うえのほうが本当の入門用の解説で、下のほうは辞書的に使えそうな情報たくさんのサイトなど。

はじめてのR
http://www.slideshare.net/m884/japan-r-15432969

10分で分かるr言語入門ver2.15
http://www.slideshare.net/akiaki5516/10rver215-15-1010

R初心者のためのR操作ゼミ
http://www7.atwiki.jp/hayatoiijima/pages/34.html

統計ソフトRの使い方
https://sites.google.com/site/webtextofr/home

統計ソフトRを使った統計学実習
https://sites.google.com/site/courseofr/home

Rによるデータ解析入門
http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/sensei/kumazawa/R/c2.pdf

統計処理ソフト R 入門 講習会資料
http://ofmind.net/doc/r-intro-lecture

Rクックブック付録
http://www.oreilly.co.jp/pub/9784873115337/r_ckbk_webapp.pdf

Rの導入とRStudio事始め(改訂版)
http://www.slideshare.net/TakashiYamane1/rrstudio

実践! Rで学ぶ統計解析の基礎
http://www.atmarkit.co.jp/fcoding/index/stat.html

ggplot2再入門
http://www.slideshare.net/yutannihilation/ggplot2-53851875

統計用言語Rの使い方(2014)
http://www.slideshare.net/ssuser29c971/r-34927385

Rオンラインガイド
http://psycho.edu.yamaguchi-u.ac.jp/?page_id=242

ドットインストール R言語入門
http://dotinstall.com/lessons/basic_r

保健・医療研究の進め方入門 —R と EZR を用いて—
http://minato.sip21c.org/ebhc-text.pdf

R、R言語、R環境・・・・・・
http://mjin.doshisha.ac.jp/R/

R-Tips
http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r.html

無料統計ソフトRで心理学
http://blue.zero.jp/yokumura/R.html

租界〈R〉の門前にて —— 統計言語「R」との極私的格闘記録
http://cse.naro.affrc.go.jp/minaka/R/R-top.html

続・わしの頁
http://nfunao.web.fc2.com/

私が使ってみてよかったという本についてはまたあらためてまとめるつもり。
まだまだあると思うので、(私も探しているので)、おすすめサイトなどありましたら教えてください。

米屋の手づくりおにぎり多司

onigiri

名古屋市立大学の近所で、桜山の交差点にあるおにぎり屋である。おにぎりそのものはふんわりとしていて美味しいし、おにぎり一つのボリューム満点で値段も安いので、気に入っている。けっこう人気のようで、お店の前にはいつも客がいる。このおにぎり屋、どうやらチェーン店のようで、「多司」は「たし」と読むらしい。

onigiri

onigiri

はじめてこのお店にいったとき、お腹が空いていたこともあって4個買ったのだけど、全部は食べきれなかった。大きさはコンビニのおにぎりの1.5倍か2倍はあると思う。

関連ランキング:おにぎり | 桜山駅御器所駅

イヤマー現象

井山裕太7冠が誕生した。まさか七大タイトルすべてを同時に保持するなんてことはないだろうとずっと思っていた。ちょうど20年前に羽生善治7冠が誕生したのだけど、そのころは安室奈美恵が大人気だった。私が中学生から高校生になった頃だったけど、アムロの真似をした人が岐阜ですら見かけることがあって、アムラー現象って(言葉を知ったのは後からだったかもしれないけれど)凄いことだなと思った。

そういえば7冠のころ羽生善治はテレビにもよく出てきて、ものすごい盛り上がりでフィーバーだったと今でも思う。井山七冠にもそれぐらいの盛り上がりはあるのだろうか。あってほしいと期待はしているのだけど、いまのところはそれほどではないように感じる。羽生善治は寝ぐせのあるまま対局場に現れたりとかそういうことをしていた。井山裕太にはそういう話は聞いたことはない。当時私もよく見ていたNHKの朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」には、現役の将棋のプロ棋士もよく出ていたのだけど、羽生善治はそこに羽生善治名人役で出ていた。井山裕太にもそういう機会はあるのだろうか。イヤマー現象を巻き起こして欲しいと強く思う。

Python と R のインストール on Windows 7

大学のPCでのデータ解析のための環境を整えている。とりあえず必要なのはPythonとRである。プライベートで使っているのはMacなのだけど、今回はWindows7ということで、前もってちょっと調べた。調べたけれど、結局はMacと同じでいけそうだという結論になった。

PythonはWindowsでもMacの時と同じく、Anacondaをインストールするのが良さそうである。Minicondaという最小限のパッケージだけをインストールする人もいるのだろうけど、私の場合は、あとからいろいろ考えてインストールするのも面倒なことだし、まとめてインストールするほうがトラブルも少なそうな気分的な安心感もあって、Anacondaにしている。Anaconda cloud とか Anaconda Navigator とか Spyder なども一緒にまとめてインストールされたみたいで、どういうものなのかまだわからないのだけど、便利そうな気もするのでこれからちょっとづつ試してみたい。

Jupyterも無事にインストールされていた。はじめはlocalhostにうまく接続できなくて困ったのだけど、プロキシの問題だったみたいでその問題は解決できた。これでいつもどおりできそうなので一安心だ。

Rは、結局いつものように、R + RStudioの組み合わせで使うことにした。みんなこの組み合わせでやってるし、私もこれが一番やりやすいと思う。

Conda for Rという記事も見つけたので、そちらでも一応インストールしてみた。これでJupyterでもRができるのだろう。RとR-essentialsというパッケージの詰め合わせがインストールされたみたいだ。そうは言っても、Rstudioの設定などもよくわからないので、とりあえずはCondaのほうはメインではさわらないでいこうと思う。Conda用のRのパッケージというものがあるのだろうか、となるとすべてが揃っているわけでもないようだし、しばらくは様子見かなと思う。

コマンドプロンプトで日本語が文字化けするのがちょっとまだ未解決なのだけど、いまのところはそれ以外は特に問題なくできている。わりと順調だと思う。

大学のLANからlocalhostに接続する

新しい職場でも研究のほとんどはPCに向かってやっているので、そのあたりを整えるのが大事である。ときどきうまく行かなくて止まってしまって、調べたりいろいろ試行錯誤を繰り返している。

大学内のLANの設定がけっこう大変で、IPアドレスやらメールアドレスやら結構時間のかかるものだ。localhostにつながらないのでとてもこまっていたのだけど、ちょうどピッタリの記事を見つけてようやくわかった。そのとおりにやってみればとても簡単だった。

Iternet Explorerをお使いであれば、
1.ツールバーの「ツール」→「インターネットオプション」
2.「接続」タブ
3.「LANの設定」ボタン
4.プロキシサーバーの「詳細設定」ボタン
5.例外のテキストエリアに「localhost」を追加
で、localhostに対しては、プロキシを見に行かなくなります。

http://localhost/と打ったときに、自分のマシンのWebサーバーで.. – 人力検索はてな

この記事から見つけた。引っかかるポイントは割と似ているのだろうか。

日本内科学会東海地方会で優秀演題賞をいただきました

Young Investigator’s Award, The 227th Tokai Regional Meeting of the Japanese Society of Internal Medicine

少し前のことですが、第227回日本内科学会東海地方会で発表した「Schizophyllum commune(スエヒロタケ)によるアレルギー性気管支肺真菌症の1例」が、優秀演題賞に選ばれました。こんな賞をいただくことは初めてなのでとてもうれしいです。加藤先生をはじめ指導していただいた長良医療センター呼吸器内科の皆さまには大変感謝しています。副賞で図書券もいただいたので、勉強の本を何冊か買おうと思います。

「IgA と IgG サブクラスの欠損症」について書きました

IgA with IgG subclass deficiency

3月20日出版の「別冊日本臨床 新領域別症候群シリーズNo.36 免疫症候群(第2版) Ⅲ」の「IgA と IgG サブクラスの欠損症」の項目を書きました。長良医療センター臨床研究部部長の金子先生と共著です。金子先生にはBloom syndrome (ブルーム症候群) について書いた時に続いて大変お世話になりました。

分厚い本なのですが、図書館に1冊ぐらい入っていることが多いので、もしも見つけたら開いてみてください。ちなみに428ページからです。

耳栓9種詰合せ

earplug

MOLDEX耳栓9種類おためしパックというものをAmazonで見つけて買った。耳栓はけっこう好きでなにかに集中するときなどに愛用している。この数年はサイレンシアというものを使っていた。だけど他の種類のものも試してみたいという気がしてAmazonで探していたらお得そうな9種類の詰め合わせを見つけた。

耳栓といえば、雑音を消すのが目的で、雑音がしっかり消えるのが良い耳栓なのは間違いないと思う。だけど、実際には何かに集中したい時に使うことが多い私にとっては、その集中を妨げないことも大事なポイントだ。耳の収まり具合が悪くて気になってしまうものはダメだし、痛みを感じるものは長く使えない。とにかく色々使って試してみてサイレンシアよりも付け心地がいいものを見つけたい。

墓マイラー

さいきん墓マイラーという言葉を知った。有名人のお墓を見つけてお参りする人たちのことらしい。世界恩人墓巡礼というサイトを見ているとそのお墓の数に驚かされる。

お釈迦さんのお墓だとかキリストのお墓だとか聖人のお墓は意外に小さいなと感じた。教科書に出てくる有名人もたいていはこじんまりとしていて、ピラミッドや仁徳陵古墳のようなものはごく珍しい物のようだ。近代の成功者で、はりきってつくったけど今になってみるとダサいなというお墓もあって草葉の陰から後悔しているのではないかと思う。そうは言っても、人は誰しも一度死ぬので、そのお墓に凝ってみるというのも悪くない趣味なのではないかとも思った。

人工知能がプロ棋士に勝った

最近の一番のビッグニュースは、Googleの人工知能AlphaGoが囲碁プロ棋士に勝ったということだろう。つい少し前まで、あと10年はかかると言っていたはずなのに、想像以上に早くその時刻がやってきたなと驚いた。

人工知能VS人間といえば囲碁電王戦を思い出す。そのころはまだまだ弱くて、私でも勝てる程度だった。電聖戦でも日本のプロ棋士と3−4子で対局している程度なので、まだまだアマチュアレベルと思っていた。それが今回はヨーロッパのプロ棋士に勝ったということで、次の相手はなんと李世ドルらしい。どうなることだろう。AlphaGoは、モンテカルロ法とディープラーニングの組み合わせらしい。ディープラーニングは最近一気に色んな所で聞くようになってるけれど私はまだよく分かっていないので勉強しなければと思う。

Google Japan Blog で興味深く感じたのは次の部分だ。

しかし、私たちの目標は棋士の真似をさせることではなく、コンピューターが名人と競い、勝てるようにすることです。

しかしながら、この結果の最も重要なことは、AlphaGo が人間の手によって作られたルールに基づいた「エキスパートシステム」ではなく、普遍的な機械学習技術を使って、囲碁を自らマスターした、という点です。

Google Japan Blog: AlphaGo: マシンラーニングで囲碁を

当然のことながら囲碁以外にも広がっていくだろう。ワクワクすると同時にいったいこの先どうなるんだろうと考えてしまうところもある。

あいちトリエンナーレ2016ボランティア全体研修会

aichi triennale 2016 volunteer

今年はあいちトリエンナーレの年だ。3年前の夏はいろいろな会場を見て回って、面白い作品や魅力的な作家にたくさん出会うことができた。ただ、あれからもう3年もたったとは時間の進むのは早くて驚く。

私は今回のあいちトリエンナーレではボランティアをすることにした。作品を見て回る側だけではなくて、見せる側の立場でも楽しめたらと思ったからだ。そのボランティアの第1回の全体研修会が1月9日に愛知県芸術文化センターの地下1階ホールで開催された。芸術監督の港千尋のスピーチもとても明快でよかった。ほかにも参加アーチストの紹介などもあった。どんな仕事をすることになるのかはまだはっきりとはわからないのだけど、楽しみなのは間違いない。

アート初詣

hatsuharu

今年の展覧会初詣は1月9日だった。三が日は静かに家で過ごしたので今年は第二週目から活動開始だ。ことしもたくさんおもしろい展覧会を見たいと思う。

とりあえず今年の目標は366の展覧会に足を運ぶことだ。去年も同じく平均1日1展覧会を目標にしていたのだけど、達成できなかった。後半は失速してしまってしっかり数えていないけれど、おそらく1年で250程度だったと思う。今年こそは目標達成できるといいなと思う。

もう一つの目標は、どんな展覧会に行ったのかきちんと記録につけることだ。せっかくだからブログに書くことにしよう。できれば一言でもその展覧会の感想を書くようにしたい。

岐阜米子鉄道の旅

1月21日から23日まで鳥取県米子市で日本疫学会が開催される。岐阜から米子までの行き方をいろいろ考えた。自分で車を運転していくことや高速バスを使うことも考えたけれど、やはり鉄道で行くことにした。せっかくなのでぐっとくる方法で行かなければいけない。色々考えて今回選んだ結論は、とりあえずこれかなと思う。

岐阜羽島 ⇒ 米子
2016年1月21日(木)

06:46 ⇒ 14:41

所要時間 7時間55分
運賃[IC優先] 12,830円
乗換 4回

距離 440.3 km

■岐阜羽島
↓ 06:46〜07:19
↓ JR新幹線ひかり491号 博多行
↓ 2番線発 → 13番線着
■京都
↓ 07:32〜09:52
↓ JR特急きのさき1号 城崎温泉行
↓ 31番線発
■城崎温泉
↓ 10:49〜11:33
↓ JR特急かにカニはまかぜ 浜坂行
■浜坂
↓ 12:01〜12:46
↓ JR山陰本線 鳥取行
■鳥取
↓ 13:42〜14:41
↓ JR特急スーパーおき5号 新山口行

■米子

(運賃内訳)
岐阜羽島〜米子 7,340円
岐阜羽島〜京都 2,480円 (特急自由席料金)
京都〜城崎温泉 860円 (特急自由席料金)
城崎温泉〜浜坂 970円 (特急指定席料金)
鳥取〜米子 1,180円 (特急自由席料金)

 

この経路のぐっとくるポイントは

  • 岐阜羽島駅から出発する
  • 「きのさき」と「かにカニはまかぜ」と「スーパーおき」という3つの特急を利用する
  • 城崎温泉駅、浜坂駅、鳥取駅で少しづつだけどそれぞれ待ち時間がある

という3点かな。

周遊きっぷやお得な切符がありそうなのだけど、2人以上で利用というものが多くて一人旅の私にはいい切符が見つからなかった。午後5時までに米子駅に到着すればいいのでもうちょっと時間の余裕もある。途中で下車しておもしろそうな駅や、ほかの路線も考慮できるそうなのでもうちょっと調べてみたい。

追記
特急かにカニはまかぜを利用して城崎温泉駅での時間を増やすように変更しました。

丸善岐阜店がスゴイ

早矢仕オムライス

丸善岐阜店が昨年7月にオープンした。期待以上の品揃えで感動している。特に専門書が充実しているのはさすが丸善だなと思った。こんな立派な本屋を作ってくれたので、私はこれまでアマゾンで買っていた本も丸善で買うようになってしまった。丸善を創業した早矢仕有的は、私とおなじ山県市の出身で、もとは医師であったということで、私は勝手に親近感をもっている。昨年の古田紹欽記念館で開催された早矢仕有的の展覧会は、規模こそ小さかったけれど早矢仕有的の人となりのわかるなかなか良い展覧会だったと思う。それから私は東京に行った時には丸善日本橋店でハヤシライスを食べるのがお気に入りのコースである。

暗いうちから初詣

new year shrine

初詣と行っても面倒くさがり屋の私はたいてい午後になって少しでも暖かくなってから家族に連れられていく事が多かった。だけど今年はどういうわけか、まだ初日の出も拝めないような暗い時間に行ってみることになった。この時に行ったのは、職場にも近い長良天神神社だったのだけど、まばらではあるけれどそれなりに人はいるのだった。薄暗い中を松明から火の粉が飛んでいるなかを歩いて行くのはなかなか雰囲気は悪くないものだった。

new year shrine

境内には書き初めの用意もあった。テントの中には参拝者の書き初めがたくさん飾られていた。これはと思って私も筆を手にとって書いてみた。いざ書こうと思うとなにも書くことは思いつかないものだ。それに書き初め大会のように手本がないとたいしてうまく書けないものだ。とっさの瞬間にも満足するように懸けるようになりたい。

ところで初詣という言葉はいつまで使っていいのだろう。その年の初めてお参りした神社だけなのだろうか。それとも、正月に参った神社は何でも初詣と読んでいいのだろうか。実はよく知らない。

近所の神社へ初詣

hatsumode

初詣に家からすぐ近くの十五社神社という神社に行った。観光スポットのような神社とは違って、初詣に来るのは地元の人がほとんどだ。参道を登って行くと正月なのでいろんな人に会った。お参りのあと、甘酒をいただいた。甘酒をのみながらいくつか話をした。近所の人と話をするなんてことは普段はめったにないなのでなにか新しいことをしているような気分だった。こういうのも悪くないと思った。

あけましておめでとうございます!

noyori ryoji handprint

あけましておめでとうございます!
私は申年生まれですので、今年は年男です。
1年後によくやったと自分でも思えるぐらいに結果を出し続けていきたいと思います。
去年は、何かと決断が遅かったように感じます。条件が揃ってからとまってしまうことが多かったので、むしろその条件を自分で揃えていくような姿勢で臨みたいところです。
それからこれまで以上に新しいことを初めていきたいと思います。長続きしなくてもとにかく新しいことを試してみるようにしたいと思います。

靴底が割れていた

sho sole

驚いたことに靴底が割れていた。久しぶりに靴の手入れでもしようと手に取ったら写真のようになっていた。そういえば、このあいだ雨の日に歩いたとき靴下までぐっしょり濡れていたのはそのせいだったのだ。あの日、右足ばかり濡れたのは傘を左手に持っていたからではなくて靴底から水が染みてきていたのだ。これでは履き続けるわけにもいかない。靴底を張り替えてもらうか、革もだいぶん傷んできていることだしそろそろ寿命と思って諦めるか、どうしようか迷っている。

水月亭の月釜へ

suigetsutei

久しぶりに水月亭の月釜に行った。茶席そのものが何ヶ月ぶりかだったので、懐紙や扇子を忘れて危うく手ぶらで行くところだった。この日は、お茶ももちろん美味しかったのだけど、満月の栗のお菓子がとても印象的だった。この月釜を楽しみにしていたのは、淡交会の研究会の時に梶田さんが当番だと聞いてからなのだけど、ちょうど待合や帰り際にもたまたまいいタイミングでいろんな人に会えたのでさらによかった。

そういえば、2・3年前は茶人になるんだという気持ちが強かったはずなのに、あれからほとんど進んでいない。ただ時間だけがたってしまっている。そんなことを考えて、このままでいいのかとちょっと不安になった。

自転車を修理した

暑さもやわらいできたので久しぶりに自転車に乗ろうと考えて、二年半ぶりに倉庫から出してきたのだけど、残念なことにハンドルのブレーキの付いているところ(ブラケットという名前らしい)が曲がっていた。どうやらこのブラケットは転んだり倒れたりするとよく曲がるものらしい。自分で直せるといいのだけど、よくわからないし、下手にさわって壊れても困るなと思って自転車屋に持って行くことにした。

ところで、自転車を運ぶというのは実はなかなか大変なことだと知った。まずクルマの後ろに乗せるのに持ち上げようろするとけっこう重い。スポーツ自転車は軽いなんて言うけれどやっぱり重い。それにタイヤを外す方法もわからないからそのまま乗せるしかない。それだけで面倒くさくなってしまった。けっきょく自分の車では狭かったので父の車を借りて、その後ろの座席を倒してようやく自転車屋に運ぶことができた。

自転車屋では、すごく簡単そうにその場で直してくれた。しかも自転車全体の点検までしてもらえた。どうやら長いことほったらかしにしてあったせいで、タイヤのゴムが傷んでしまったみたいだ。自転車に乗っていてさらに割けたりするようならタイヤも修理した方がいいと言われた。だけどとりあえずはこのままでも大丈夫ということで安心した。サドルの高さなども調節してもらったし、天気のいい日に乗ってみようと思う。やはり、空気入れだけじゃなくて、多少はメンテナンス用品も持っておいた方がいいのだろうか。それにタイヤを外したり、多少のメンテナンス方法も覚えたほうが良いのかなとも思った。

bicycle

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大掃除をした

この連休は自分の部屋などの掃除をした。なかなか物を捨てられない性格で、どんどん物がたまるので、まとめてたくさん捨てることにした。一番増えていたのが本や雑誌で、ほかには勉強会の資料や展覧会や映画のチラシなども多くて、そういうものもまとめて捨てた。本や雑誌も本棚1つ半ぐらいは捨てたと思う。おかげで床に広がっていたものが本棚にしまえたので、部屋が広くなった。

今後はチラシなどはその場で読むだけで持ち帰らない。本や雑誌は1冊買ったら、1冊捨てることにする。そうすれば物がふえることもないから、本棚から溢れたり、床が狭くなったりすることもないだろう。

Bloom syndrome (ブルーム症候群) について書きました

「日本臨床増刊号・家族性腫瘍学」という本の「Bloom syndrome (ブルーム症候群)」のページを、臨床研究部の金子先生と一緒に書きました。本は8月末に出版されているそうです。図書館の奥の方にたぶん1冊くらいあると思いますので、もしも見つけたら開いてみてください。

bloom syndrome

bloom syndrome

電車で寝過ごした

このあいだ、神戸から岐阜に帰る時、米原で電車を乗り過ごしてしまった。能登川や彦根は記憶にあるのだけど、そのあと眠ってしまったみたいで、目が覚めて慌てて降りたら「田村」という駅だった。聞いたことのない駅で戸惑った。どこなんだろうということと、折り返して電車に乗って戻ったとして、岐阜行の最終電車に間に合うのかということで不安になって慌てて時刻表で調べた。滅多に乗らない路線だと距離感がつかめなくて余計に不安になる。米原行ではなくて、長浜行に乗った時は気をつけなくてはいけないと思っていたのに。琵琶湖線なんて呼んでいるけれど、田村駅は東海道本線から外れて北陸本線だ。そうえいば関係ない話だけど、琵琶湖線だけではなくて京都線や神戸線という名前も初めて聞いた時はなんだこれと思った。東海道本線とは別に路線があるのかと思った人は自分だけではないと思う。かえって紛らわしいのじゃないかな。

光ミュージアムと手島右卿記念室

高山では飛騨大鍾乳洞だけではなくて光ミュージアムにも立ち寄った。光ミュージアムはその神殿のような建物が印象的だった。その神殿が実はミュージアムなのだけど、今回の目当てはその中にある手島右卿記念室だ。以前、春日井市で四神の書展を見てそれからずっと行きたいと思っていた。記念室は以前は事前予約が必要だったのだけど、少し前から当日予約で大丈夫になっていた。記念室では係の人に解説までしてもらえてうれしかった。「崩壊」や「遅」など再び見ることもできて満足できた。作品はじっくり見られてなかなかいい場所だと感じた。ほかにも光ミュージアムにはいろんなコレクションがあって全館を見て回るのはけっこう大変だと思った。

飛騨大鍾乳洞

飛騨大鍾乳洞に行った。鍾乳洞なんて小学生の時以来だったけれど、鍾乳洞は探検隊の気分になれて楽しかった。もっと流行ってもいいのにと思う。飛騨大鍾乳洞は、金塊が盗まれた大橋コレクション館のある場所だった。犯人が逮捕されて戻ってきたけれど破壊されていたという金塊も展示されていてなかなか味わい深かかった。肝心の鍾乳洞は、意外にも長くて坂道も多く、運動不足の私にはいい運動になった。途中に、鍾乳洞のでき方の解説のパネルがあったり、鍾乳石をお地蔵さんに見立てたり、国会議事堂と名づけてみたり、見どころも多かった。なんと日本酒の貯蔵庫まであった。おすすめ。

鵜飼見物

職場のイベントで今年も鵜飼を見に行った。私が乗ったのは岐山丸という名前だった。前の日まで雨降りで心配だったけれど当日はいい天気だった。ただし前日までの雨で長良川が増水していたためか、総がらみは見られなかった。流れが早いと、(だったのかなんでだったか、説明を聞いたのに忘れてしまったのだけれど、)舟と舟が近いのは危険だかららしい。そうはいっても、いつもより鵜舟と屋形船が近くて興奮した。それに風が強かったのか、篝火から火の粉がいっぱい飛んできて、それでみんなでわあわあ騒いでよけたりしながら見物したのが楽しかった。

ukai

ukai

コメダ珈琲のハンバーガー

ハンバーガー

コメダ珈琲に久しぶりに入った。昼時だったので、メニューで見つけたハンバーガーを頼んだ。出てきたのがやたらと大きくて驚いた。どうりでビッグマックより高いわけだ。そういえば昔食べたカツサンドも食べきれなかった。なんなんだろう。この半分の大きさでいいのにと思った。

コメダ珈琲店 岐阜大学前店喫茶店 / 岐阜市その他)

昼総合点

こだまで極楽

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新幹線に乗るならこだまだと気がついた。こだまなら、ひとつの車両に数人しか乗っていないことがある。そういう車両を見つけて乗る。三人掛けの座席の真ん中に座って、肘掛けを上げて、座席を少し倒して、3席分を遠慮無く使う。それだけで贅沢をしている気分になれる。本を読んだり、居眠りをしたりして、岐阜羽島まで帰るのがいい。そういう楽しみを見つけたときはとても幸せになれる。

おふけばし

Meijo Park
名城公園にジョギングコースがあって、それを半分ぐらい歩いたところで、「御深井橋」を見つけた。御深井橋といえば御深井焼の御深井に違いないと思った。名古屋城の中で焼かれたというけれど、今もその地名が残っているんだと気持ちが高ぶった。数百年前にはこの辺りで焼き物を作っていたのかと思うとただの平坦なジョギングコースに立体感が出てくる。歴史のあり場所というのは見過ごせないものがあるなと思った。

名古屋市役所のタイル

6月は名古屋の病院への研修だったこともあって、名古屋市内の色んな所をぶらぶらした。そんななかで、名古屋城の近くの官庁街は特にその建築物で見どころが多いと感じた。

名古屋市役所本庁舎は国の重要文化財にも指定されている。外から見て、良い建物だなあとは思っていたので、ようやく中にはいれたという感じだった。見渡すと噂通りそこら中のタイルがつくる特別な雰囲気がよかった。愛知県陶磁美術館でのタイルと陶壁のプロジェクトの講演でも紹介されていたけれど、実物はそれ以上で写真で見せられただけではわからない魅力を感じた。写真は地下食堂の壁のタイルで、見れば見るほどいいなとおもって思わず色んな角度から見たりさわったりしてしまった。

Nagoya City Hall

Nagoya City Hall

名古屋市役所本庁舎

相席

Yamadaya

このあいだ、本当に久しぶりに、相席を経験することになった。何年ぶりだろう。普段は昼休みなどの混んでいる時間帯に外食に出かけるなんてことはないので、暖簾をくぐると混雑ぶりに一瞬戸惑った。席を探そうかとすると、奥から「はい、こちらで相席お願いします」と言われた。手慣れた感じで案内されたからか、座ってしまえばもう落ち着かないなんてことはなかった。慌ただしく人が出入りする食堂で、そんなに長い時間ではなかったのだろうけれど、案外楽しい時間だったということが心に残った。

コンビニアイスクリーム

ロッテ フルーチェアイスバー

本格的に暑くなってきた。アイスクリームの季節だ。アイスクリームを食べたいという衝動は急なので、たいていはコンビニアイスがそれに応えてくれる。コンビニでアイスを買って、そのまま駐車場の日陰や車の中でエアコンを効かせて食べるのが美味しい。

コンビニアイスのファンとしてちょっと蓄えてきた経験からすると、200円のアイスはまずどれも美味しい。100円のアイスだとこの選択はハズレかなと感じることがそこそこある。150円ぐらいのアイスでアタリを出すとけっこううれしいもので、今のわたしの興味は150円程度のアイスのように思う。

個人的な好みもあるだろうけど、ストロベリー味はハズレが少ないと思う。チョコレート味だと、高級チョコをうたっているのもあるけれど、あんまりそれとアタリハズレは関係ないような気がする。それより、溶けたチョコレートでシャツを汚すことに気をつけたほうがいいと思う。

円空・木喰展

岐阜生まれなので、円空仏を見る機会というのはこれまでにもけっこうあったのだけど、大きな展覧会としては、2年前だったかの東京国立博物館での「飛騨の円空」展以来だと思う。だけど、その時とはまた違う雰囲気で今回もとてもよかった。子供が遊び道具やソリがわりに使ったとかで、傷だらけだったり顔がすり減ってのっぺらぼうになっているものがあって、その扱いの滅茶苦茶ぶりに笑ってしまうところだった。

四神の書-上田桑鳩・手島右卿・金子鷗亭・桑原翠邦-@文化フォーラム春日井・ギャラリー

最近ちょっと書の展覧会に行くのがマイブームになりつつある。「とめはねっ! 鈴里高校書道部」というスピリッツに連載中のマンガを読んでいるのだけど、そこに登場する作品を実際に見てみたいというのがきっかけだ。なにか面白い展覧会やっていないかなと探していたら、春日井で面白いそうな展覧会がやってるというので見に行ってきた。一つが、文化フォーラム春日井ギャラリーの「四神の書-上田桑鳩・手島右卿・金子鷗亭・桑原翠邦-」で、もう一つは春日井市道風記念館の「比田井天来の書」だ。

sho

先に行ったのが、「四神の書」の方なのだけど、ギャラリーの隣で「映像でよくわかる!現代書の夜明け」というビデオ上映をやっていて、それがとても良かった。王羲之だとか顔真卿だとか、書道の時間に臨書したような大昔の人たちの生い立ちというのは本などでもよく聞くのだけど、現代作家の場合はそういう話はあまり聞かない。スポーツ選手や芸能人のように、現代の作家のいろんなエピソードも知りたいと思う。これは書に限ったことではないのだろうけど、そうなれば作品ももっと楽しんで見られるだろう。私が美術館などでギャラリートークに参加するのを楽しみにしているのもそんな理由である。

sho

会場に「とめはねっ!」のコーナーがあり、今回の展覧会の4人の作品が登場した場面などが紹介されていた。ずっと見たいと思っていた上田桑鳩の「愛」や、手島右卿の「燕」や「崩壊」の本物を見ることができた。それ以外にもこの展覧会では、各作家の代表作が勢揃いですごく充実していた。(ちなみに、この「四神の書」は釧路市立美術館から巡回が始まって、春日井が終わって、いまは唐津市近代図書館美術ホールで、次は安芸市立書道美術館に行くそうだ。)

sho

道風記念館では四神の書展に関連してその4人の師にあたる比田井天来の展覧会が開催されていた。なんとなく名前を聞いたことがあるけれどよくわからない作家というのが圧倒的に多くて、比田井天来のもそんな感じだったのだけれど、「現代書の父」と言われるようになるまでをビデオで見たあとで、作品を実際に見ると味わい深かった。書の展覧会が実はいっぱいやっているということが最近わかってきたし、見ていて面白いと感じ始めているので、これからもっとまめに見に行きたいと思う。

原三渓@岐阜市歴史博物館

前回、横浜をぶらぶらした話を書いた。横浜に行くなら、三渓園にも寄らないとだめだよ、とお茶の先生がいつも言っていたことを思い出した。そんな感じで原三渓のことは気になっていたので、この原三渓と日本美術展はとてもいいタイミングだった。

hara sankei

ちょうど学芸員の解説ツアーがある日に行けたのがよかった。水琴亭の椅子が出ていたり、岐阜ならではのものも出ていたし、解説がとても良くて、原三渓という人がどういう生涯だったのかとても勉強になった。三渓と、益田鈍翁や松永耳庵との関係についての話も面白かったし、会場入ってすぐの孔雀明王像のカレンダーの前で、井上世外とのエピソードが聞けたのもよかった。これまで原三渓のことは、鈍翁と並んで偉大な茶人で、実は岐阜生まれなんだよという程度にしか知らなかったのだけど、今回の展覧会で知れば知るほど興味深い人物だと感じた。

hara sankei

この本も、だいぶん前に買ったけれど、しっかり読んでいなかったので読みなおそうと思った。いま読んだらもっと楽しめそうに思う。それから、このあいだの横浜では行けなかった三渓園に、次回こそは足を運びたいと思う。

歴史博物館を出て岐阜公園に行くと、菊人形展をやっていた。菊人形を見たら秋だなと思った。

kiku ningyo doll

横浜トリエンナーレに行った

先月のことだけど学会に参加するために横浜に行った。遠くの用事に出かけるときはちょっと早めに家を出て寄り道するのが定番になりつつあって、今回はヨコハマトリエンナーレに寄ることにした。

yokohama triennale 2014

最近は音声ガイドをよく借りるのだけど、今回の音声ガイドはとても良かった。今年のベスト音声ガイドかもしれない。ディレクターの森村泰昌本人が話しているのがよかったと思う。ほかの美術館でも、俳優に原稿を読ませるのではなくて、企画した学芸員本人が音声ガイドの声もやればいいのにと思った。

yokohama triennale 2014

アートビン、中のゴミが少なかった。もっと中身がいっぱい貯まっていて迫力があると想像していたのだけど、ガラスの向こうが透けて見えてしまったのは期待はずれだった。あれからゴミは増えたのかな。

yokohama triennale 2014

新港ピア会場の大竹伸朗の網膜屋/記憶濾過小屋という作品。頭を突っ込んでみてみるとゴチャゴチャしていてそれがおもしろかった。

yokohama triennale 2014

やなぎみわの移動舞台車の作品なんだけど、目に入った瞬間に小林幸子が頭に浮かんだ。やなぎみわ自身も移動ステージを作りながら小林幸子の姿を見ていたと思う。

横浜を一人でぶらぶらするというのは実は初めての経験だった。横浜は東京からけっこう遠いと思いこんでいたのだけど、東急東横線に乗ったら渋谷まであっという間で驚いた。この距離ならばもっと気楽に寄れそうだと思った。

病院説明会

このあいだ岐阜県合同病院説明会というイベントがあったので私もお手伝いに行ってきた。つい半年前に就職活動をしてたはずなのに、今度は逆に募集する立場になっていて驚きだ。

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私の病院のブースは会場入ってすぐのとてもいい場所だったこともあって、昨年の2倍以上の学生が訪れて話を聞いてくれたみたいだ。

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自分のいる場所の魅力を伝えるというのは難しいものだ。長所も短所も実はよくわかっていないもので、学生に質問されるたびに答えに詰まった。そんなこと普段は考えていないのだから当然かもしれない。たまには考えてみるのも意味がありそうだ。

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このところなにかと話題のうちわも配った。裏側には電話番号が入っているのだけど効果はあるのだろうか。

升半「千代昔」

名古屋の地下街でよく見かける「お詰めは?松柏園です」の「升半」を初めて買った。せっかくの升半デビューということで一番高い千代昔を買うことにした。升半は20グラムから量り売りしてくれて、千代昔は20グラムで2500円+税だった。

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いつものように薄茶で飲んだらなんだかぼんやりとした味でいまいちな感じだった。柔らかい口当たりなんだけど、印象に残らないような気がした。期待が大きかっただけにちょっと残念だ。

matcha

それではということで濃茶にしてみた。そうしたら打って変わってとても美味しく感じた。濃厚なコクがあって濃茶らしい味だった。濃茶用で売っている抹茶は濃茶で飲んだほうが美味しいものなのかなと思った。これまではなんとなく、濃茶用と売られている高めのお茶をあえて薄茶で飲むのが贅沢で美味しいんだなんて思っていたけれど、そうではないかもしれない。薄茶でうまいと思う味と、濃茶でうまいと思う味は違う。渋目のお茶が好きだから余計にそう感じるのだろうけど、これまでうまいと感じた薄茶は薄茶用で売られているお茶が多かったように思う。高ければうまいというわけでもないというのは個人的にはうれしいし面白いことだと思う。これからもっといろんなお茶を試してみようという気持ちが盛り上がってきた。

升半茶店 地下鉄栄地下街店日本茶専門店 / 栄駅(名古屋)栄町駅久屋大通駅

昼総合点

枡野浩一「かんたん短歌の作り方」

久しぶりに短歌を作りたい熱が出てきて、四年ほど前に買いあさった入門本などをまた読んでみた。当時も一度は目を通したはずなのだけど、その頃とはまた違ったふうに感じられて、久しぶりに良い読書をしたような気がした。

何年も前にブログで書いたけれど、枡野浩一は私の好きな歌人の一人である。もちろん古典の中にもいい短歌はあるのだろうけど、やはり同時代に生きる人の作った現代短歌のほうが私にはぐっと深く心に突き刺さってくるのだ。現代短歌に惹かれる理由を私はまだはっきりと言葉に出来ないけれど、言葉で言い表せるなにかがあるはずだ。

最後に、この本の「作り方」の中から特に心に残った言葉を少し紹介したい。

  • これしかない!という決定的な表現に辿りつくまで、迷うのをやめないでください。
  • 短歌以外の形式で表現したほうが面白くなる内容のものは、短歌にしては駄目です。
  • 特殊効果をつかうと意味ありげに見えてしまうけど、それは危険なワナです。
  • 共感を呼ぶ題材を見つけただけで終わってしまっている、というのが、世間によくある駄目短歌なんです。
  • 「面白いことを書く」から面白いのではない、「面白く書く」から面白いのです。

山政小山園「神尾の白」

冷凍庫から発掘した抹茶の味比べの続き。今回は山政小山園の神尾の白だ。こちらもちょっと賞味期限が切れていたけれど、冷凍庫保存だということで見た目にも色はきれいな緑色だった。

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抹茶の缶というと、20グラム缶と40グラム缶の2サイズが多い。ところが山政小山園はその中間の30グラムというサイズで売っている。(もちろん100グラムを超える大きな缶もあるし、近所のお茶屋さんなどなら量り売りしてくれたりもするだろう。)30グラムはあまり好きじゃない。私が20グラムと40グラムで20グラムを選ぶのは、40グラムでは飲み切る頃には時間がたって鮮度が落ちてしまうからだ。それに色んな種類のお茶を飲んでみたいから少量づつのほうがうれしいということもある。

それから缶の蓋がゴムなのもあまり好きじゃない。本体と同じ金属で出来ている方がなんとなく高級感があるように思う。それから冷凍庫で保存しているとゴムが硬くなって開ける時に力がいるというのも好きじゃない理由だろう。

それはさておき、肝心のお茶の方は30グラムで1500円程度で、薄茶用として売られているものである。味の方はかなり淡白で、渋みなどもあまり強くないように感じた。香りは柔らか目であまり強くなかったけれど、これはお茶がちょっと古くなってしまったからかもしれない。

エビフライサンド・ポークカツサンド

郷土料理だとかご当地グルメだとかいうものは私も人並に好きである。ちょっと遠くへ出かけた時もそのご当地の名物料理を食べたいと考えてしまう。郷土料理というと山村のようななぜか寂れた田舎を思い浮かべてしまうものだけど、ご当地グルメというなら都会でも大丈夫なのだろう。ちなみに岐阜の隣にも名古屋というやたらとたくさんご当地グルメが食べられる場所がある。

名古屋といえば地下街なのだけど、とくに地下街の喫茶店というのは名古屋らしいと思う。地下街の喫茶店のウインドウにはたいていメニューのサンプルがあるので、それを眺めるだけで楽しい。あまりジロジロ見ているとイラッシャイマセという声が聞こえてくるので入らない時はササッと離れなければならないのがつらい。

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今回見つけたのはエビフライサンドだ。エビフライというのは何故か名古屋のご当地グルメのようになっている。エビフライそのものは全国の洋食屋にあるのだけど、「えびふりゃあ」という読み方があるからだろうか。私はタルタルソースが添えられていると幸福感が増すような気がするのだけど他の人はどうなんだろう。写真のサンプルではサンドになっていないように思えるのだけど、パンが二枚あるからそれで挟んでサンドにするということかもしれない。美味しそうだと思ったけれど時間がなくて食べられなかった。チャンスがあれば自分の家でも作ってみたい。

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もうひとつ、ポークカツサンドも見つけた。名古屋らしく味噌カツなのだろう。それなのに、味噌カツサンドと呼ばずポークカツサンドと呼ぶ奥ゆかしさがいいなと思った。これも家で作ってみたい。でも家で作ったらつい味噌カツサンドと呼んでしまいそうなので、気をつけなければ。

丸久小山園「泡楽」

冷凍庫を探ったら開封したまま飲みかけの抹茶の缶がいくつか出てきて、最近はそれらを飲み比べしている。飲み比べというとかっこいいのだけど、実際はそこまででもない。とはいえせっかくのんだ抹茶のことを自分だけに留めておくのももったいないような気がしたのでブログに書いていこうと思った。自分自身新たに抹茶を買おうという時にはその抹茶がどういうものかというのは買う前にも多少は知りたいものである。だって抹茶の種類というのは本当にいっぱいあるのだ。とはいえ、ネットで検索してもお茶の感想が書かれたブログというのは少ない。少ないなら自分で書こうというのも、きっかけの一つだ。

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今日点てたのは、丸久小山園の泡楽というお茶だ。実は二年前の夏に買ったままになっていたもので、賞味期限も切れている。切れてはいるけれど冷凍庫に入っていて蓋を開けたところきちんと鮮やかな緑色で悪くはなっていないようだった。

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丸久小山園のサイトにあるとおり、泡楽は冷水で点てるための専用の抹茶だ(20グラムで945円)。見た目にも分かる通り、普通の抹茶よりもちょっと粒子が大きくてサラサラしている。まったくダマになっていない。いつもなら缶から出した抹茶は茶こしでふるってから点てるのだけどそんな必要は全くない。

はじめに冷たい水で点てた。冷たい水でも泡がたつと書かれているけれど、あまり泡は立たなかった。これはお茶が賞味期限切れで古いからかもしれない。新しい泡楽でもう一度試してみる必要がある。味の方もあまり薄くてわからなかった。ちょっと濃い目に点てるのがいいかもしれない。

二杯目は温かい湯で点てた。そうするとしっかりといつもどおりの泡が立って、お茶の香りもただよってきて、味も抹茶らしかった。どちらかというと旨味や甘味よりも渋みを感じるサッパリとした後味だった。生菓子や、甘い金平糖などの後でとくに美味しく感じそうだ。なかなか良かったので、とりあえず今は寒い時期でもあるし、泡楽には申し訳ないけれど、温かいお湯で点てて飲みたいと思う。冷たいだけでなく、温かいお湯でも美味しいというのはそれ自体いいことだろう。

冷たいお茶を美味しく点てるというのはそうとう難しいことなのだろう。もしかすると、冷たいお茶というのはアイスコーヒーのような要領で、一度濃い目にお湯で点てて、それに氷を足して冷やして飲むものなのだろうか。それも試してみよう。でも、私個人の意見としては、冷茶というのはたとえば外に出かけていて、火が起こせなかったりお湯が手に入らないという時に、水で点てて飲みたいというものだと思うのだ。それが冷茶が一番求められるときなのじゃないか。とするとやっぱりお湯で点てて氷で冷やすというよりは冷たい水で点てたいし、それで美味しい抹茶がほしいなと思う。

書は線の芸術

先日はじめて春日井市道風記念館に行ってきた。学芸員の展示解説があるというのでせっかくなのでその時間に合わせて着くようにした。所蔵名品展「現代編」をやっていた。

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記念館は半分が小野道風の紹介で半分が企画展の会場という感じで、記念館自体はそんなに大きなものではないのだけど、また次の企画も行ってみたいなという気持ちになるいい博物館だった。小野道風は春日井の松河戸のあたりで生まれで、そのためこの場所に道風記念館が建てられたようだ。小野道風といえば柳に蛙の絵を思い出すのだけど、そのエピソード解説も見つけた。

肝心の企画展もなかなか良くて、私みたいな素人にもわかりやすく解説してもらえてうれしかった。その中で特に印象に残った言葉が「書は線の芸術」という言葉だった。現代書には字ではない書もあるんですよという話がでたのだけど、つい書っていったいなんなんだ、書と書でないものの境界線ってなにかあるのかという疑問が浮かんで質問してしまった。どうやら「書的な線」のあるものが書であるという言い方もできそうだということらしい。

去年東京国立博物館で王羲之展を見て以来、ちょっとづつ書の展覧会に行くのが楽しくなってきている。今年は積極的に書の展覧会に出かけたい気分だ。それから、道風記念館も東京国立博物館も、展覧会の会場の出口にたいてい筆やら硯やらがいっぱい売られていてつい自分も始めようかなという気持ちにさせられる。実際にやってみるとまた鑑賞する楽しみも増えそうだし、なんて悩んでいる。

茶道会館で初釜

1月13日は、友人に誘ってもらって茶道会館の初釜にお邪魔してきた。高田馬場駅から冷たい空気に触れながら歩いていると着物姿が増えてきて初釜気分が盛り上がった。大きいところだよとは聞いていたものの、案内図を見て予想以上の大きさで驚いた。

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正客の譲り合いがあると男性というだけで「どうぞどうぞ」となるんだけどそこはなんとか許してもらった。とはいえ次客が二回まわってきたり、友人には正客がまわってきたりで、東京の厳しさを知った。濃茶は島台の銀の茶碗(大きい方)になみなみと残っていたので、ここが男の見せどころと一人で飲み干す勢いでごくごくいただいた。めちゃくちゃ美味しい濃茶だったので少ししか飲まない人はもったいないなと思った。(ちょうど同じ席に一保堂の人がいて、「さすが一保堂ですねえ」と言われていた。)

そういえば、午年ということで、馬上杯が出ていたのだけど、一体どういうふうに手に取るといいものなんだろう。高台をガシっとつかむものなのだろうか。広間でいただく時というのはもうちょっと上品そうな方法があるのかもしれない。わからないことがあるのはいたしかたのないことなのだし、むしろ、そんなどうしたらいいんだろう困ったぞという時でも慌てないでいられる人になれたらいいのになと思った。

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帰る前に三井記念美術館で「楽茶碗と新春の『雪松図』」を見てめでたい気分をさらに盛り上げてから、ビアホールライオンにいった。建物に入ってすぐ目に飛び込んでくるモザイクタイルの壁画と熱気に迫力を感じた。

有楽苑で初釜 2014

1月4日、矢島先生や岐阜大学茶道部のみんなと一緒に有楽苑の初釜に行ってきた。有楽苑は3年ぶりだけど今回もいい天気でうれしかった。

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何ヶ月ぶりかだったり初めてだったりで会う人との挨拶が「あけましておめでとうございます」というのはなかなかいいものだと思った。名鉄犬山ホテルでのお節料理と雑煮はとても美味しかった。我が家の田舎っぽいものとは違って上品な雑煮だったけれど、犬山風の雑煮というとこういうものなのかな。

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その続きを矢島先生の家で行った。島台の茶碗と花びら餅があると初釜らしい気分になる。裏千家以外だと定番アイテムというのは何になるのだろう。新年早々いろんな人に会って懐かしい話ができるというのは楽しいものだなと思った。

味噌煮込みハンバーグ

ナゴヤドームの帰りに久しぶりにエスカでなにか食べようと思ってぶらぶらしていたときに見つけたのが「味噌煮込みハンバーグ」という看板だった。名古屋は何でも味噌煮込みにするらしいことは聞いていたけれど、ハンバーグも煮込んでしまうのはどうなんだろうと思った。とはいえお店は賑わっているし美味しいんだろうと期待して入った。

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厨房が見える席というのはきらいじゃない。

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味噌煮込みというほどの味噌っぽさはなくて、味噌の風味のデミグラスソースという感じだった。ホーローの鍋を覗きこんで食べるハンバーグはなかなか美味しくて、味噌煮込みもなかなかやるなと思った。

マ・メゾン エスカ店ハンバーグ / 名古屋駅名鉄名古屋駅近鉄名古屋駅

夜総合点

豊田市美術館 反重力展

2013-12-23 16.05.27

豊田市美術館は「反重力展」だった。最初に入ってすぐに磁気テープが扇風機でぐるぐる回っている「beyond the fans」という作品があっておおおって思った。

2013-12-23 16.12.42

「豊田の家」という鏡に写った羊羹屋の作品が面白くて写真をとった。せっかくだからちゃんとしたカメラを持って行って、恥ずかしがらないでもっといろんなポーズでとったらよかったなと思った。欲を言えば一人ではなくてカメラ係をしてくれる人と一緒だとよかったかも。この作品はレアンドロ・エルリッヒという、金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」の人だそうだ。そう言われて、あーなるほど!と思った。何かを見たり聞いたりして別の何かが思い浮かぶ瞬間というのはやっぱり楽しいなと思う。

メナード美術館

月曜日はメナード美術館に行った。会期終了間際のせいか人がいっぱいで、ちょっと都会の美術館の気分だった。

2013-12-23 14.18.36

今回は「コレクション名作展Ⅴ 近代日本洋画 時代を代表する巨匠たち」だった。チケットにのっていた熊谷守一の猫も、ホームページにある岸田劉生の「笑う麗子」も高村光太郎の鯰も見られた。鯰は近くに寄ってみるとすごく生々しくてどきっとした。

名古屋市美術館にぶらぶら

この三連休は久しぶりに自由だったのでいろいろ見てまわった。というよりは、まだ見ていない会期終了間近の展覧会があったので出かけていったという感じかもしれない。そういう時は意外に良い展示に巡りあうことが多いような気がしている。

土曜日は茶道の稽古の後、名古屋市美術館で、「ハイレッド・センター『直接行動』の軌跡」展をみた。こんな人達がいたのかって思った。なんとなく名前は聞いたことはあってもまったく知らなかった。かなりボリュームのある展覧会だったけどすごく良くて閉館時間いっぱいまでぐるぐる回って見てしまった。そういえばこのチケット、先月、山口晃と高橋龍太郎のトークイベントで貰ったものだ。

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そのあと、ギャラリー顕美子で鈴木五郎馬展を見た。去年メナード美術館に大きな馬が出ていたと聞いていたけど結局行けなかったことを思い出して後悔してしまった。となりのケンジタキギャラリーでREARを買ってしまった。このあいだ見て買わなくてちょっと気になっていたので450円だし思い切って買った。そのあと橋本美術に寄ったら金ホノ展をやっていた。金ホノさんがいて初めて見たけれど背の高い人だった。背が高そうなイメージがあったけれど、想像していたよりももっと背が高かった。

2013-12-21 17.09.14

そういえば今年の夏、この写真のあたりで峰竜太を見た。サントリーのプレミアムモルツを飲んでいて、相変わらずイタリア製みたいな服を着ていた。その時以来ここを通りがかると峰竜太を思い出すようになってちょっと困っている。

浮き玉を作った

先日ようやく浮き玉が完成しました。薄くしないと浮いてくれないと教えてもらったので、くり抜く時に気をつけました。

ukidama

どんな絵を書こうか迷ったのですが、自分の名前を書くことにしました。少し前に自分の名前を書いたら快感だったので、名前を書くことにしばらく凝ってみようと思います。

ukidama

きちんと浮いてくれるか心配だったけど、大丈夫でした。粘土の厚みにちょっとムラがあったのか、くるくる回転しないで同じ向きで浮いてしまいます。ということはそれをうまく利用すればなにかもっと面白いことができそうです。

ukidama

浮き玉の写真

ブックオフが好き

books

大学に入った頃からブックオフが好きで、いまも大学の帰りに寄リ道できるとそれだけでちょっといい気分になれる。当時からずっと100円コーナーのファンで、100円コーナーに紀になっている本を見つけられるとうれしい。今日は2つも収穫があったのでかなりうれしい。

森山大道の遠野物語はほしいなと思ってアマゾンのリストに入れたままになっていたものだ。森山大道のモノクロ写真の生生しいところが好きだ。NHKラジオ講座のテキストはたいていいい本ばかりなので気になるテーマならとりあえず買うことにしている。まして李白のものは持っていないのでひと目でかごに入れた。今回は買ってきてすぐ開いて読んだのだけど、実は読む時よりも、ブックオフで本を見つけるときのほうが興奮しているということも多いような気がする。

二ヶ月たった

せっかく新しい研究室になったので毎週なにか書こうと思ったのだけど、なかなか描くのは難しい。せっかく描くのだから新しいことを書こうと思ってしまうのだけど、毎週新しいことや毎週報告したくなる成果があるというわけでもない。とはいえ、やはり新しい環境で初体験のことが多く、毎日が刺激的だ。自分で何とかしなければならないというのは大変で、結果まで辿りつけないことも少なくないけれど、やっていて楽しいと感じるのはこういうことだなと思う。結果がどうなるかわからないから面白いのだろうと感じている。

ぶりぶり香合

何年か前に「ぶりぶり」という言葉をみつけたとき、変な名前だったのでずっと気になっていて、そのうち自分で作ってみたいと思うようになっていた。つい先週、香合が出来上がったのでそのことを書く。

今回は上信楽の粘土を使うことにした。香合は触るのが楽しくて欠けてしまったということが多いので、上信楽なら硬くなりそうで欠けることもなさそうだと期待したからだ。難しかったのは八角形にすることだ。私はついつい指で触ってなんでも丸くしてしまうので、カキベラで丁寧にきちんと角ができるように削るようにした。乾燥するときか焼く時かわからないけど、香合はいつのまにか歪んでしまうことが多いのだけど、今回はほとんど歪まないでくれた。私は絵を描くのが苦手なのでいつもはあまり絵を書かないのだけど、たまにはいいかなと思ってこの時は絵の具で青と黄色の水玉模様をつけた。

buriburi kogo

陶芸教室でいろいろ作ってみた中で、香合はとくに作るのが楽しいと私は思う。どんな形でもいいのだけど、きちんと入れ物になっているというところが面白いと思う。ちょうど先週から愛知県陶磁資料館で「形物香合番付の世界」という企画展が始まった。ホームページで見つけたときに小躍りするほどうれしくて、早く観に行きたいと思っている。愛知県陶磁資料館でいろいろ見たら、またいろんな香合を作りたい。

杉の木で蓋置をつくった

このあいだ拾った杉の木で蓋置を作った。その記録を残したい。2月に東京国立博物館で円空展を見て以来、なにか木で作りたいと思っていて、本当は円空仏を作りたいのだけど、道具もないので円空仏は無理だなと考えていたところ、蓋置なら作れるだろうということになった。家の中を探したら小学生の頃に図工で使った彫刻刀も出てきた。実際には思い通りにはいかなかったのだけど、とりあえず作ったところをここにまとめる。

futaoki

蓋置を作ろうと思ったのは、ちょうど拾った杉の枝がそのまま蓋置になりそうな太さだったからだ。のこぎりで切るのも予想以上に力が必要で大変だったのでいい部分をきろうという欲は捨てて、端っこから2つばかり切った。

chisel

小学生の頃に使っていた彫刻刀だ。刃がにぶかったので少しだけ研いだ。箱に見える円空仏がカッコイイなあと思った。

futaoki

とりあえず面取りをしたら、それだけで一気に穏やかな雰囲気で、プロダクト感が出た。

futaoki

あとは柄杓が置きやすいように中央部分を彫って窪ませれば完成だと思ったのだけど、ここからが大変だった。木が硬くて全く彫刻刀では彫れなかったのだ。刃がうまく研げていなかったのかもしれない。それとも木とはそもそもそういう硬いものなのかもしれない。杉の木で出来た割り箸だとかは柔らかくて簡単に削れるのでそんな感じだろうと思ったらまったく違って、これは何か別の素材なのじゃないかと感じたほどだ。

まったく木のことを知らなかった。とにかく何も知らないままだったのでもっと木のこともしっかりと知りたいと感じた。作るということは色々なことを知る切っ掛けになってくれて面白いし楽しい。もうちょっと調べて、また挑戦したい。そして出来れば道具も揃えて円空仏を作りたい。

竹茶杓の制作記録

先日、竹の茶杓を作ったのが楽しかったので、これからもっと頻繁に作ろうと思った。それに、ひらめくところもあったので、その気持を書き留めるためにも、ここにその制作の記録を残したい。まだいい方法には程遠いので、この記事を見て「ここをこうしたほうがいいよ」というような事があれば、ぜひコメントなどで教えて欲しい。この制作方法はわたしがいまの時点で良いと感じている方法だ。

making of chashaku

今回の材料は壊れた熊手だ。先の手の部分がたいていちょうどいい太さで、竹を割る手間が省けていい。竹を割るのはけっこう技術がいるもので、素人にはなかなかうまく割れない。針金などをはずして熊手を分解する。

making of chashaku

これだという位置で、出来上がりの長さよりちょっとだけ余裕をもって、のこぎりで切る。後に火であぶって曲げるときに期待した場所とずれて曲がってしまうことがあるので、長さに余裕があると櫂先の長さもある程度は修正可能だ。節の位置はずれても問題ないが、櫂先が長かったり短かったりすると致命的である。失敗することもあるので一本だけでなくて複数まとめて切っておくといいと思う。竹を水洗いして汚れなどを落としてから、鍋でぐつぐつと5分か10分ほど煮る。

making of chashaku

鍋から取り出して熱いまま、ろうそくの火であぶって少しづつ曲げて撓めを作る。私のような素人には一番難しいところだ。どちらの面をあぶるというのはあまり気にしないが、ただ表側は焦げないように気をつける。曲げるときには、力がいるし火が熱くて指がやけどするので、櫂先の側は、ペンチやプライヤーを使うと楽だ。ただ竹の表面に傷がつかないように湿らせた鼻紙などをかませるといいように思う。急に曲がり始める瞬間があるので、その瞬間をとらえて曲げるが、曲げすぎないように気をつける。一気に曲げるとしばしば竹が折れる。割っただけの竹に撓めを作ってそれから茶杓の形に削るほうが、竹が太いので、もしも曲げる瞬間にミシミシと折れる音がしてもその部分をあとでぜんぶ削り落としてしまうことができていい。そういうわけで、私はその順番で作っている。曲がったらすぐに冷水に浸けるとその形で固まる(らしい)。

making of chashaku

そのあとはただただ小刀で好みの形に削るのみ。竹は木と比べて硬いので研いだりして切れ味を良くしておくとよい。勢い良く小刀をすべらせると竹が一気に割けて細くなってしまうので慎重に少しづつ削るようにする。

making of chashaku

なんども机において見なおして手直しする。最後にヤスリをかけるといいという人もいるけれど、ヤスリを掛けるとボンヤリとした茶杓になりがちなので出来れば使いたくない(ただしあまりささくれだっていると帛紗に引っかかって帛紗がボロボロになる)。ここで完成なのだが、そのまま放っておくとせっかく曲げた部分が次の日になると伸びて戻ってしまうので、曲がったままで一晩ぐらいは固定しておくといい。私は机の引き出しを開いて幅を調整して茶杓を挟んでいる。寝ぼけて引き出しを閉めると茶杓が折れるので注意する。

この日つくって感じたのは、材料は色んな所に転がっているし、道具もなんだって使えるので、なにかわざわざ新たに買ってきたりすることはないのではないかということだ。むしろそこにあるものを使って何かを作るということが、いわゆる見立てというような考えにも通じているような気がする。それから失敗を気にせず、どんどんいろんな茶杓を作るほうがいいと思った。ダメだなと思った時はたぶんダメなのであきらめて幾つも作ったほうがいいと思う。本を読むと、茶杓の長さだとか切止めの形だとかいろいろ面倒くさいことが書いてあるけれど、そんなのはどうでもいい。どんな茶杓ができてもそれを使うにふさわしい場所はあるので、どんな茶杓を作っても間違いはないと感じている。そういうことを考えてちょっと気楽になったのでもっとたくさん茶杓を作ってどんどんブログにもまとめていきたい。

卒業制作

chashaku

卒業記念に茶杓と香合を作りました。茶杓は久しぶりに作ったのですが、思いのほかうまく出来たと思います。たまたま見つけた壊れた熊手に使われていた竹をよく見たら、良さそうな胡麻竹で、しかも太さもいい具合だったので分解して茶杓を作ることにしました。撓め(先の曲がっている部分)を作るのが難しくてあいかわらず運任せなのだけど今回は悪くない出来だと思っています。

kogo

香合は少し前に作ったものです。岐阜大学の学章の形になっています。岐阜大学のイメージカラーはオレンジと黒ということになっているのですが、私には黄瀬戸と飴釉に見えてならなかったので、これは陶器で作るしかないとずっと前から考えていました。なかなかいい具合に釉薬が溶けてくれました。

つぎは熊手の柄の部分で共筒が作れたらいいなあと思っているところです。

IAMAS 2013

2月23日に IAMAS 2013 へ行った。展示そのものを見る時間があまりなかったのは残念だったけれど、目当てだったトークイベントはなかなか良くて、来た甲斐はあったと感じた。

IAMAS 2013

イベントの前半は池上高志・明和電機・三輪眞弘のこれまでのことの紹介で、後半が三人の討論で、そこがおもしろかった。サイエンスとは、アートとは、というような話などから始まって、とくに池上高志の話が面白く感じた(あ〜なるほど〜と共感を覚えるところが多かった)。サイエンスだとかアートだとかの違いを考えるのは楽しいけれど、ことさらに分け隔てて考えるのはダサいなと思った。

この日は実はいろんな懐かしい人に会えたのも楽しかった。そのなかでとくにうれしかったのは、高校時代に生物を習った和田先生と話をする機会があったことだ。13年前とまったく変わっていないのがうれしかった。ぼくは変わっていたのだろうか、それともかわっていたのだろうか、なんてことを帰りの車の中で考えた。

IAMAS 2013

そしてとにかく驚いたのは、小塩くんに遭遇したことだ。展示を見ていたらぼくを呼ぶ声がして、振り向いたら見覚えのある女性が、そしてそのとなりに小塩くんがいた。侮れないなとおもった。

IAMAS 2013

僕は本にはさむ栞が好きだ。栞が好きになったきっかけを考えてみた。たぶん一番は、本を一気に読むことがなかったというところだと思う。もともと気が散りやすい方で、何時間も読書し続けるなんてできない。それで自然と栞をはさむようになったのだろう。それに、小学校や中学校の頃、図書館で借りてきた本は折り曲げたり書き込んだりはできない。自分で買った本でもいまだに、もったいなくて折り曲げたりはできない。そういうわけで今でもやっぱり栞をはさむのだろうなと思った。

栞といえば、古本屋で買った本から前の持ち主がはさんだままの栞が出てくるのが好きだ。手作りの栞が出てきた時なんて最高だし、その栞にメモが残っていたりするのも、いろいろ想像が膨らんでいい。出てきた栞が妙に古臭いものだった時も、この本はいったいどんなに長い間古本屋の本棚に眠っていたのだろうなんて想像できて楽しい。しわくちゃのスーパーのレシートがはさまっているのも好きで、読みかけで誰かに呼ばれてとっさに買い物帰りの財布にレシートを見つけてはさんだのかななんて勝手に物語をつくったりしている。

同期オタク

僕は同期オタクなんだろうと思う。何でもかんでもケーブルでつないで同期して情報を最新に更新したり、ネットにつないですべての端末で情報を共有しておかないと不安になる。同期オタクの人は多分同じなのだけど、ただ同期をするだけでは満足できなくて、もっと良い同期方法を見つけなければとなぜか思っている。

僕も色々試しているうちに、今日は勢い余ってiPhoneの中身を全部消してしまった。写真やメールなども全部消えてしまってちょっと困っている。そういうわけで夜遅くまで起きて調べて設定しなおしているうちにいくつかの方法を知った。これまでずっとiPhoneの連絡先はGmailとExchangeで設定していたのだけど、もっと楽な方法があると知った。カレンダーもExchangeではなくてGoogleというボタンから設定したほうがいいということも知った。(ただしメールはプッシュで受信したいのでこれまで通りExchangedeのほうだよさそうだ。)たしかにこの2つの方法にしたらgoogle/gmailで設定したラベルの色などの細かい設定もきちんと同期されているみたいで快適だ。でもそういう方法をみつけて喜びたいのではないような気もしていて、そろそろ同期オタクから卒業すべきなのではないかと強く感じた。

欲しいマウスが見つからない

Mouse

私はいま、Logitech の M-BT85 (Logicool の CLK-31) というマウスを使っている。8年近く使っているので、だいぶんとボロボロになってきている。まだ壊れているわけではないのだけれど、そろそろ買い直すべきかなと思ったりもしている。写真のとおり、右クリックのし過ぎで中指部分の塗装が剥げてしまっているし、親指の部分はツルツルになっているし、裏側の接地面がすり減ってしまった。このマウスで夜遅くまでネット対局をしたのだなと思うと感慨深い。壊れているわけではないので、使えるのだけれど、有線よりも無線のマウスのほうがいいなあと思うことも多く、今すぐではないにしても買い直そうかと悩んでいる。

私はこのマウスの手の収まり方が好きなので(このマウスに手が慣れてしまったので)、似た形のものがあれば買おうと思っている。このマウスは縦が12センチあるのだけど、最近見かけるマウスはそれよりも小さいものが多いようだ。以前モバイル用のような小さいマウスを持った時に使いにくかったのでやはりいまのものと同じサイズのものを探している。大きめのサイズのものを見つけたと思うとやたらとデコデコしたボタンがいっぱい付いたものが多いのだけど、僕はボタンは3つあれば十分だと思うし、できれば左右対称なものが良い。触っていないとわからないので、電気屋に立ち寄っていろいろさわってみることにしたい。

表の書き方

論文でも学会発表でも、たいてい2つか3つは表などが必要になる。何となくこれまで誰かのを真似して書いてきたのだけれど、よくわからないなあということが多かった。数値は “平均 ± SD” がいいのか “中央値 (25 percentile, 75 percentile)” がいいのか。見出しはどういうふうにつけたらかっこいいのか。表の罫線はどういうのが許されるのか。習うより慣れろという言葉はあるけれど、習わないことには納得できないたちだし、慣れるより習うほうが早いし確実なこともある。なにより習うことで自分が作った表にも自信が持てるようになるだろう。

そういうわけでアマゾンでよく売れていた “How to Report Statistics in Medicine” を注文した。これは表だけに限ったことではないだろう。こういう論文の書き方みたいな本を何冊か買って読んでみようと思う。最近は Amazon Student のせいでまたたくさん買うようになってきたのだけど、せっかくなので Student らしく勉強の本をたくさん買っていきたい。

こま犬制作中

10月に入って、こま犬を作り始めた。夏ごろからはずっとお皿ばかり作っていたのだけど、秋になると何かもうちょっと大きくてデコボコなものを作りたくなるような気がする。

Komainu Day3

ほとんど出来上がったものがこちらだ。愛知県陶磁資料館のこま犬コレクションの図録などを参考にしながら作った。一番難しかったのは頭の部分だ。このこま犬は、ひも作りでおしりから順番に作っていったのだけど、頭まで来たところでどうしたらいいのか困ってしまった。粘土のいいところは失敗したら壊して何度でも作り直せるところで、いろんな方法で作りなおしてようやく出来上がった。

Komainu Day3

おかげで、うれしいことにカメラを向けると「顔認識」までしてくれるようになった。口のところからコテなどを突っ込んで、全体が出来るだけ張った形になるようにするのに苦労した。

Komainu Day3

私は面倒くさがりでメモや記録をしないので、作っているうちにいつのまにかアンバランスな形になってしまうことが多い。それに作っているうちにちょっとずつ大きくなってしまうことが多くて、今回のこま犬も気がついたら頭でっかちで、そのせいで台座から頭がはみ出してしまった。ちょっと不安定なのだけど、前のめりなところは悪くないかなと思っている。乾燥中に割れたりしないことを祈りながら、どんなふうに釉薬をかけようかと悩んでいる。

読書の秋は論文を読もう

あまり論文を書けないままだけれど、今年ももう半年以上が過ぎてしまっている。大学でやったほうが捗ることもあれば、自分の家のほうが捗ることもあって、でも結局作るのは論文なので家と大学との間をいろんな物を毎日持ち運んでいる。とくに急に「あの論文が読みたい」となることは多いので、手元に論文があるかどうかは何をするにも大きな問題だ。でもそれが自分の家だと、論文を簡単にはダウンロードできないことも多くて、行き詰ってしまってやる気急降下という事になりがちだ。

私はこの2年半ぐらいはずっと Mendeley を使って論文を整理していたのだけど、その論文の PDF の保存先を Dropbox にしたらいいというブログを見つけてからは、それに従っている。そのフォルダを Goodreader で Sync しているので iPhone からも iPad からもらくに見られるようになった。おかげで、学会へ行く途中の電車内での「あの論文が読みたい」にも慌てることが無くなった。(とはいっても Mendeley lite のアプリのほうが検索するには楽なので、普段は iPhone のメモリを圧迫しているだけのような気もしている。)

デスクトップアプリに “Added” という項目があって、それを見るといつその論文をダウンロードしたのかがわかる。それを見て「あの頃はよく読んでいたんだなあ」と思ったりすることもあるし、数週間全く論文を追加していない時期があって、なんだかヘンな時期もあったようだなと思うこともある。”Title” でソートしてみていつも思うのは、”Association of …” という論文ばかりだということだ。疫学だとやっぱりそんな論文がおいのかなとも思う一方で、自分はそうではないかっこいいタイトルを付けてやろうと思ったりもするのだけど、なんだかんだでやってる研究の内容は “Association of… ” なんだから仕方ないかなと思う。

実はダウンロードしたのだけれど、全く読んでいない論文というのがいっぱいある。それで最近強く思うのが、読書の秋なのだし、そういうのを読んでみようかなということだ。ダウンロードしたということは読む価値有りとその時は思ったのだろう。それにむかしダウンロードした論文を今またダウンロードしようとしていて、「なんだ、去年こんなのをダウンロードしていたのか」ということも多い。面白そうなのから少しずつ読んで、書くときのヒントを発見していきたいなと思う。

新しい iPhone のナビ

iPhone が iOS6 になって地図が変わって良くないという話になっているけれど、僕はそうでもないと思う。たしかにちょっとスカスカしていたり、アッサリしていたりするけれど、そんなにきにすることでもない。なによりナビゲーションが音声ガイド付きになったので、カーナビを持っていない私にとっては、かなりありがたい。縦と横の両方の画面が使えるのは、カーナビにはないことだと思う。ただ、ナビの最中は iPhone がかなり熱くなっていたのでちょっと心配だ。

以下の4枚は同じ地点でとった iPhone のスクリーンショットだ。3D ビューにすると情報量が増える。なんとなく知っている場所を走るときには、マップ上の情報と自分の記憶上の情報とを合わせて考えられるので、このほうが僕にとっては使いやすい。

Apple Maps Navigation 3D View

Apple Maps Navigation 3D View

通常の 2D ビューだとスカスカで自分がどこにいるのかがわかりにくい。でも、道路そのものの距離感などはとらえやすいような気もする。

Apple Maps Navigation

Apple Maps Navigation

ロングアイランド・アイスティー

Long Island Iced Tea

いつごこからか、機会があればお酒が飲める場所に立ち寄ってから帰ろうとするようになった。これまでは少々遠くても車で向かっていた場所にも、お酒を飲めるように電車やバスを使うようになった。そうなったのは山中千尋のライブを聞きに行った時に飲んだ「ロングアイランド・アイスティー」がきっかけだと思う。

ロングアイランド・アイスティーは「今日のアーティストカクテル」で、ニューヨークに居るとつい飲みたくなると山中千尋が紹介していたと思う。そのライブは私にとってとても思い出深いもので帰り道に、飲んだカクテルがその日の出来事や感情とリンクするのは楽しいなと思った。それまでわけも分からずお酒を飲んでいたのだけど、お酒が楽しいというのはこういうことなのかなと感じることも増えた。お酒をカギに記憶が呼び起こされたり、記憶の中にお酒が登場したりということがあったらおもしろい。そんなわけでそんな期待をしながらお酒を飲みにふらふらしたいなと思う。

山中千尋トリオ

Chihiro Yamana Trio Live in Tajimi

山中千尋のホールツアーの2ヶ所目が多治見だったので行ってきた。せっかくの多治見なのでちょっと寄り道をしてから会場につくとちょうど良いタイミングで車も駐められてラッキーだった。

前回見に行ったライブの時と今回も同じトリオで、とても息のあった三人だった。山中千尋がよくわからないことを言ってベースの東保光が首を傾げたりというやりとりが楽しかった。アンコールでは二人が入れ替わって、「ピアノ東保光、ベース山中千尋」でおもしろかった。この東保光という人はベースと一緒にクネクネカクカク演奏しているんだけど、それがとてもカッコよくて僕は好きだ。

いつもの八木節もでたりとこれまでの山中千尋のベスト盤のようなライブだった。だけど、一番いいなあと思ったのは、最新アルバム「Because」のなかのオリジナル曲の「Insight Foresight」だ。もともと違う曲名だったものが、ニュース番組のテーマ曲だからと変更されたのだそう。この日もやっぱりライブはいいなあと思った。

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小曽根真トリオ

Makoto Ozone Trio Live

9月4日に名古屋ブルーノートへ小曽根真の新しいトリオのライブを聞きに行った。今日はちょうど東京ジャズで演っている頃だろう。そのトリオの初披露が名古屋だということでずっと楽しみにしていた。

ちょっと早めにブルーノートの前に来るとすでに入口の近くには待ち合わせの人たちがいて、一気に気分が盛り上がった。席に案内してもらってもなんだかちょっとそわそわして何度もトイレに行ったりした。食事が運ばれてきて部屋を見渡すとみんなが楽しそうにワイワイ話しているのに気がついて、そんな雰囲気の中にいるということがうれしかった。

この日は新しいアルバムの曲すべてを演奏してくれた。小曽根真のライブは3度目だけど、前回はソロで、その前はビッグバンドだった。今回のトリオを聴いて、やっぱり私はトリオ編成が一番好きなんだろうなと思った。それは小曽根真に限らずライブに行くとそんな気分になることが多い。またいろんな人のライブを聴きに行きたい。

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エルヴィスによる好きなカバー曲

有名な曲はたいていの場合いろんな歌手がカバーしている。それはやっぱりいい曲だからだろう。聴き比べるて違いを感じるのはもちろん面白いのだろうけど、あまりいろいろ考えないでただ聞くだけでやっぱりいいものだ。今回は僕が好きなエルヴィスがカバーした曲を2つ挙げたい。ここにあるのはエルヴィス・バージョンは好きなのだけど、誰が歌ったものもいいなあと思ってしまうのは、もともとその曲が好きなだけかもしれない。

エルヴィスの最期の年である1977年のコンサートでの “Unchained Melody” が見つかった。ピアノを弾きながら歌っているエルヴィスはかなり太っている。

こちらの “Bridge Over Troubled Water” もいいなあと思う歌で、サイモン・ガーファンクルを聴いてエルヴィスを聴いてと繰り返すと楽しい。

2625万円

この数年はデパートに行くたびに、美術画廊を覗くようにしている。むしろ美術画廊を覗くためにデパートに行く事のほうが多いような気さえする。もともとデパートの雰囲気が好きで用もないのにぶらぶら歩いたりしていたので、新たな楽しみが増えたというような感じだ。

数週間前に松坂屋で「近代陶芸巨匠展」という企画がやっていた。巨匠っていったい誰なんだろうと調べたら、有名な名前ばかりだったのでこれは行くしかないと運良く名古屋に用事があったので松坂屋に寄り道した。ひとまずグルっと一周したけれど、ついている値段がとにかく大きくて、気軽にさわっていいのか戸惑った。たしか板谷波山のだったと思うのだけれど2625万円の札がついていた。小市民の僕には作品自体よりその数字が強く記憶に残ってしまった。その作品は一昨年の愛知県陶磁資料館の「明治の人間国宝」展でいくつか見たような雰囲気で、あの時のものに値段がつくとこういうことになるのか(もっと高いのだろう)とまたしてもお金のことを考えてしまった。ともかく僕が見た値札の最高記録を更新したのでしばらくは忘れないと思う。

作品としては加守田章二の壺(花入?)がもっとも強く記憶に残っている。湯呑みなどではなくて、大きな作品を間近に見てみたいとずっと思っていたので、その機会が得られたのはとてもうれしかった。ザ・加守田章二という雰囲気の作品を見てしまってからは、ますます気になって仕方がなくて、どこかで加守田章二展をやってくれないかなと思っている。

夏を感じるとき

毎日同じような道を走って大学に通っている。同じだから小さな変化にも敏感になれるように思う。いつもと場所が変わっていたり、いつもと違う色や形になっていたりということを見つけるのは楽しい。

梅雨の合間に青い空を見ると夏がきたんだと強く感じる。沿道の木々も春のやわらかな色からくっきりとした力強い緑色になったのもわかる。とりわけ強く夏を感じるのは、アスファルトにできた木の影が濃くなっている時や、木陰が湿っぽく感じた時だ。それはたぶん、学校帰りに木の影で休んだりしながら帰った小中学生の頃の記憶のせいのように思う。

大学への途中で、人家の途切れるところがある。木のまばらなところに洩れてくる光が眩しいのも夏らしいと感じる。

woods

woods

woods

うるう秒

何も用事がない日は一日中ゴロゴロ過ごしてしまって夕方になって後悔し始めて憂鬱な気分で一日を終えていることが多いような気がしている。そんなことがないように今日は早く起きるようにした。雨が降っていてとても涼しくていい一日になりそうな予感はしたのだけど、結局何もしていない。

実は今日はうるう秒のためほんの一秒だけど一日が長かったらしい。だけどたったの1秒では実感することもなかった。1秒ではなくてもうちょっと長く1時間ぐらい長くしてくれたら喜ぶ人も多いだろうにと思った。せっかくの休日なのにくだらないことを考えているだけの一日になりそうだけど、明日までの宿題ぐらいは明るいうちにやっておこうと思う。

美山へ蛍の撮影に

山田くんから蛍を撮影しようと誘われたので行くことになった。下調べをしてみると三脚が必要だとわかったけれど、持っていないものは仕方がない。いつもオートフォーカスのPモードでしか撮影していない僕にはマニュアルの撮影は難しかなと思ったけれど、フイルムとは違ってデジタルならその場で試行錯誤しながらなんとかなるだろうと説明書とともにカメラを持って出かけた。

おなじ山県市とはいっても僕には旧美山町のことはよくわからない。山田くんに道案内をしてもらいながら日が沈む前にと奥のほうへ向かった。少し開けてきたところで車から降りるとまだ肌寒くて水も冷たかった。川の水も綺麗すぎるのか蛍は棲んでいないみたいだった。なにより驚いたのはこんなに奥の方にも人が棲んでいるということだ。どこにでも生活が存在ているということに人間の強さを感じた。

奥過ぎても水が冷たくて蛍はまだ出ていないとわかったので、場所を変えながら撮影スポットを探ることにした。撮影に光は邪魔なので、そのため車があまり通らなくて街灯のない川の近くがいい。そんな場所も教えてくれて撮影をした。説明書を片手にこれまで触ったこともないボタンをいっぱいさわって撮影した。手持ち撮影にはそれにしかない楽しさがあるし、ヘッドライトが入ってきてもそれはそれで面白く撮れて悪くないと思った。マニュアルで撮影する楽しさも知ることができてとても得した夜だった。

さいごに蛍の写っている写真をすこし貼ることにしよう。このほかの写真はこちら

Hotaru

Hotaru

Hotaru

風炉の季節の抹茶

昨日は淡交会の研究会に行ってきた。初めてなのでよく解らなくて不安だったけれど、行ってみるとそんなことはなくてとても勉強になる一日だった。大勢の前で点前を見せる人がいてそこに業躰の先生が指導をしていくので、それを聞いて勉強するという会だった。(実はずっと業躰というのがどういう人たちなのかよく知らなくて、茶道教室の先生の親玉みたいな存在なのだと少し前まで思っていた。)今回の先生はとても饒舌で楽しい話ばかりだった。

濃茶の話の時に一番に印象に残ったのは抹茶の話だった。この風炉の既設というのは古いお茶なので見た目も風味もあまり良くない。風炉と炉というのはそういうところも違うんだということを言っていた。僕はそれを聞いてすごく大切で根本的なことなのにこれまでまったく気に留めていなかったことがあったのだと知らされたような気がした。冷蔵庫に入れておけば一年中美味しいお茶が飲めるというわけではない時代があったのだ。色々なことを考えさせられた。

根津美術館へ

Poster

はじめて根津美術館へ行ってきた。ずっと行きたかったけれどなかなか機会が得られなかったのだけど、いざ行ってみると期待以上によくて、無理してももっとはやくに時間を作って行くべきだったと感じた。そう思える場所が増えていくのは、東京へ行くときの楽しみが増えてうれしい。

肝心の企画は「中世人の花会と茶会」というコレクションからの展示で、唐物が大切にされた時代のものが中心だった。ポスターにある、無一物という長次郎の赤楽茶碗が見ものの一つなのだろう。でも、いわゆる楽茶碗の良さは相変わらず僕にはよく解らなかった。

赤楽茶碗 銘 無一物 長次郎作 【特別出品】
赤楽茶碗「無一物」は、黒楽茶碗「大黒」とともに、陶工・長次郎が千利休の意を受けて作り上げた茶碗の代表作。端正な半筒形で赤い土は、手に柔らかさを感じさせる、最高の茶碗といわれている。

という説明を読むたび、(この説明文は使いまわしなのだろうか。そこらじゅうでもう何度も読んでいる気がする。)、誰が最高だと言っているんだ!?と言いたくなる。歳を重ねないと楽茶碗の良さは分からない、なんていう文章を見かけたときもあって、胡散くさい事を言う人だ、本当に良いと思っているのか怪しいな、とすら思ってしまったぐらいで、僕には何年か何十年か経っても楽茶碗カッコイイという気持ちになるような気は(今は)しない。それと同じような感覚は今回もいくつか並んでいた茶入にもある。特に文琳という形の茶入はカッコイイのかどうかまったくわからない。(肩衝も実はほとんどわからない。)

その一方で、これまでよく解らなかったものでいいなと思うようになったものもあった。ポスターの上の方に載っている砂張の釣舟花生だ。金属っぽいものはカッコイイと思うことはこれまでにもあったと思うけれどもなんだかよく解らないという感じだった。だれど今回は、こういうところがカッコイイのじゃないかというのがちょっと解ったような気がした瞬間があったのがうれしかった。

そのあと庭を少し歩いた。とても広い庭で、ところどころ茶室があっておどろいた。せっかく茶室があるのに、障子も雨戸も何もかも閉めきってばかりだったのは勿体なくて見えなかったのは残念だった。ものすごくたくさん人が来るのだから我慢するしか無いのかもしれない。

ブエノスアイレス

僕は飽きっぽくて、どんなに好きになった事でもそのブームたいてい数年ほどでおわってしまう。好きな音楽のブームもそんな感じが多い中で、珍しく続いているのがアルゼンチン・タンゴのブームだと思う。初めてアルゼンチン・タンゴを聞いた時から、1年以上聴かないということはない。

初めてタンゴを聞いたのは「ブエノスアイレス」という映画の中だった。その映画のサウンドトラックCDにも入っていた Milonga for three がとにかくカッコよくてコレはスゴイぞとなって、アストル・ピアソラのCDを買いに走ったのを覚えている。それ以来ずっとタンゴは聴き続けている。

YouTubeを検索したら映画の予告編がいくつかあったので下の記録しておく。上がカンヌの時のもので、下が日本公開の時のもののようだ。

ジャッキー・チュンのCD

僕は大学1年生のとき、第二外国語で中国語の授業を受けた。それはちょうどその頃、香港ポップスのファンで、中国語の授業を受けたら中国語曲もそのまんま聞けると考えていた。冷静に考えればそんなことはないことぐらい当時の僕もわかっただろうけど、そんな冷静になれないほどその頃は香港ポップスの大ファンだった。

僕が初めてmp3プレーヤーを買ったとき既に僕の香港ポップスブームは去っていたこともあって、僕のiTunesには香港ポップスは一つも入っていなかった。でもたまたま部屋の掃除をしていたら本棚の奥からジャッキー・チュンの二枚組CDが出てきたので、懐かしくておもわずリッピングしてしまった。

Jacky Cheung 15

十年ほど前、よく聞いていたCDの一つだった(曲目はこちら)。このCDの9曲目の「吻別」という曲が好きだったのだけれど、たまたま去年辺りから岐阜駅のアクティブGでこの曲がよくかかっているので、また気になり始めていたところだった。久しぶりに聞いてみるとその当時のことを思い出していいなと思ったので、また古いCDを探して聞いてみようかなという気分になった。

https://youtu.be/qgu25QSnzw0

新歓コンパ

Shinkan konpa

先日は所属しているサークルの新歓コンパに行ってきた。ほとんど幽霊部員でなにもしていないのだけど、メーリングリストに入れてもらえているので、それだけでもうれしくて参加した。メーリングリストで多少はわかっているつもりだけど、メンバーの名前も急におぼつかなくなってしまい、ちょっと気まずい感じもあった。

僕が入っているのは囲碁部と落語研究会なのだけど、将棋部も同じ和室を部室にしているので仲が良くて一緒にコンパなどを開いている。それぞれのサークルが良い成績を収めはじめてから、入部してくれる人数も増え始めて、ことしも10人か20人は入ってくれたみたいで、幽霊部員の僕もうれしい。ますます名前を覚えられなくなってしまったけど、人が多いのはそれだけでうれしいものだ。

サークルのコンパのたびに、車のせいでお酒を飲めないことをいつも後悔する。訳の分からない宴会ゲームに参加するためには酒を飲んで酔っ払う(いっそのこと酔っ払っているふりでもいい)と気分が楽だなといつも思う。落研の人たちがほかの大学の落研との合同の落語会の打ち上げコンパなどで覚えてきたらしい新しい掛け声を披露してくれたりしているのに十分にノッていけないのが悔しかった。こんどはもっとノッていけるように準備していこうと思う。

カメラを買った

elevator

4月になってしまった。昨年度は何をやったかという質問に、これだと答えられないのが悔しい。あっという間の1年で、大学院生でいられるのもあと1年になってしまった。もっと時間の経過に意識した毎日にしなければいけない。

僕はなんてことのないようなことでも記録しておくのが好きなのだろと思う。写真に撮るのも好きであまりシャッターチャンスなんて面倒なことは考えないでシャッターを切るのが楽しい。そうなるとやっぱりデジタルが安上がりでいいなと思ったのでまたカメラを買ってしまった。

溜まっていく写真を見なおしてその時のことを思い出すのも楽しい。適当にシャッターを切った写真でさえもその時のことを思い出すことが出来るのは写真のすごいところだ。ましてフイルムだとなおさらその記憶ははっきりしていて、やっぱりフイルムのほうがいいのかなあと思ったりもする。最近になって見つかった古いネガを現像したものを整理していてそんな気がした。ともあれ自覚的な毎日のために新学期からはもっと写真をとっていこうと思う。

筆まめ宣言

Fountain pens

筆まめな友人がいて、よくお便りをくれる。僕はいつも返事にグズグズしてしまうことに反省している。お便りが届くのはいつもうれしい。だから僕もすぐに返事を出そうと思うのだけど、何を書こうかなんて考えているうちに書けないままになってしまうことが多い。葉書一枚でもいいからだそうと思うけど、カッコイイことを書こうなんて思うからいけないのだろう。

部屋を掃除したら、便箋やら封筒やら文通をよくしていた頃のものがいっぱい出てきた。机の中に入っていたペンも水に浸けたのでまた使えるようになった。一番良く使っていたペンはこの写真の手前にあるパイロットのカスタム74だった。ウォーターマンのフロリダブルーという色が好きで、カスタム74にはずっとフロリダブルーが入っていた。だから自然とこのペンばかり使っていたのだと思う。

そんなわけでモノが揃うと使ってみたくなる。また豆に手紙を書こうと思うようになってきた。旅先で買ったままの絵葉書は今更のようだけど、引き出しの奥にあるよりは使ったほうがいいような気もする。ペンは使い続けることが壊れない秘訣らしい。字がずっと下手だけど、そういうことを気にしても上手くなるわけでもないし、とにかく書きたいと思った時にはどんどん書いていこうと思う。

玉井庵は今月末で閉庵します

Tamai-an 玉井庵

色々考えて、玉井庵を閉庵することにした。2010年の8月末に開いてから秘密基地として使ってきたけれど、今月末で閉じることになった。

車で30分も走れば家族が住む家があるのだから、そもそもいらない家だったのかもしれないけれど、そういういらないものを持っておくことが楽しいと思って借りたのが開庵の理由だったと思う。大学の近くに一軒家を探していて、ちょうど手頃なものを見つけたのが2010年のお盆過ぎでその場でサインをしたような気がする。

閉庵までにやらなけばならないこともたくさんあるのだけど、あと三週間でもうちょっと楽しみたいと思う。読もうと思って買ったままの本がたくさんあるのでそれも読みたい。玉井庵は読書しているとあっという間に時間の過ぎていくいい場所だった。いい場所だったので本以外にもいろいろ持ち込んだので気がつけばそこらじゅうにものが溢れてしまっている。そのほとんどはガラクタだけどどう処分するかまだきまっていない。あまりモノを持たないのがカッコイイと思っていたこともあったけれどそういう考え方は私にはあまり合わいことも分かった。(そもそもそういう考えではないから家を借りたのだろう。)ガラクタを処分しながらいろいろなことを思い出してまたこのブログに書き留めておきたいと思う。

あけましておめでとうございます

Ceramic Kagami Mochi

あけましておめでとうございます。去年つくった陶器の鏡餅を床の間に飾った。蜜柑が大きくて不格好で浮いた感じだ。小さいみかんを探してこよう。でもまあまあいいかなと我ながら思う。今年も色々つくったけれど、この鏡餅は特にお気に入りだ。作っている時から楽しかったのだから当然だけどね。(中に何を入れたのかは秘密。)

新年を迎えて「今年こそ」という気持ちが強い。「今日こそ」「今週こそ」「今月こそ」の続きなのでなにも変わっていないようだけど、今年こそは本当に「今年こそ」なのだ。このところ欲が深くなってきていて、生命力がみなぎっているような気がするし、何かできそうな予感がしている。やりたい事はいっぱいだけど、それら全部をやる一年にしたい。

上原ひろみライブ

Hiromi Uehara Live in Nagoya

先日、陶芸教室の仲間と上原ひろみトリオのライブに出かけた。去年名古屋に来た時はチケットを取ろうとしたけれど間に合わなくて後悔したけれど、今年は早く申し込んだのでキチンとチケットもとれた。しかも幸運にも最前列の席が当たったのだからその日は朝から落ち着かなくて勉強はまったくはかどらなかった。一緒に行った二人は朝から有給を取っていたというのには驚いた。

ライブは本当によかった。CDはひと通り聞いていたけれど、ライブの感動は全く違う。今回のトリオはVOICEの時のメンバーで、ベースのアンソニー・ジャクソンはTシャツをきて肩から湯気を発するメタボおじさんだったけれど、時々首を振りながら弾いているのがかっこよかった。ドラムのサイモン・フィリップスはパワフルでエネルギッシュで、ちょうど僕の席の右前がドラムだったけど、休みなく振動が伝わってきて迫力に圧倒された。上原ひろみはYoutubeで見た以上に唸ったりアクションの激しい演奏で、CDじゃなくてライブを見なきゃダメだという言葉の意味がよくわかった。第二部の最後、上原ひろみがキーボードを叩いて立ち上がった時にガッツポーズが出て、そのとき僕は「ああこの瞬間に立ち会うためにライブに来たんだ」と思った。

アンコールは僕の一番好きな Another Mind の Summer Rain だったし、大満足のライブだった。毎月か毎週のようにライブに行っている人の気持ちもわかったし、もっとライブに足を運ぼうと思っている。

ライブの時の写真

七輪陶芸

七輪陶芸

吉田明の七輪陶芸という本を岐阜県図書館で見つけて以来ずっとやってみたいと思っていた。このあいだようやく実行できたのでその時の記録を残したい。これからも続けるので今日はその第一回目の記録になると思う。

必要な道具はそれほど多くない。とりあえず最低限必要なものを揃えて、あとは必要を感じた時に追加して揃えていくという感じだ。そういう試行錯誤がなにをやるにも楽しい。

結果は大失敗だった。七輪にバーベキュー用木炭で火を起こして金網の上に乾燥させた湯呑みや小皿を載せてあぶりはじめてすぐに、爆発して割れてしまった。しっかり乾燥していなくて中に含まれている水分が爆発したのか、それとも均一に温まらなくて歪が生じて割れたのか、原因は今でもはっきりとはわかららない。いろいろなことが重なっているのだろう。twitterで状況をアップしたらすぐにアドバイスをもらえて、ほんとうに嬉しかった。

ともかく火を弱くしようとオガライトはやめてバーベキュー用木炭だけにした。そして金網の下にレンガを挟んで火から遠ざけてあぶった。生地の表面がちょっとススで黒くなったけど割れなくなった。でもそのあと炭を追加したらまた割れてしまった。気がつくとほとんどが割れてしまったのその日はそこでやめることにした。いろんな人がネットで共有している情報によるとやはり素焼きは難しくて割れたりすることが多いようだ。

七輪の前に座ってiPadで検索しながら、色んなことを考えた。そうするうちに、これは御庭焼なんだと感じるようになった。過去に多くの数寄者が自分の好みのものをつくろうと御庭焼をしたように私も数寄者の端くれとして御庭焼を始めたのだと考えたらさらに胸が高鳴り始めた。また調べなおしていい方法を見つけて時間があれば12月のうちにもういちどやりたい。

今回使ったもの
・七輪
・金網
・オガライト
・バーベキュー用木炭
・革手袋
・楽焼用粘土

七輪陶芸の記録写真

7時間の電車の旅

先々週は小田原と東京へ行ってきたのだけど、帰り道は青春18きっぷで帰ってきた。電車の中はいろんな人がいてそれだけで楽しい場所だと思う。電車に乗ると見かける高校生はたいてい英単語帳などを開いていて、大学生はケータイでメールしている。大人はケータイでゲームをしているか居眠りしている。高校生はまじめに勉強しているのに年を取ると人間は知らないうちに馬鹿になってしまうのかもしれない。

せっかく長い時間ができたのでiPhoneに溜まっている未読RSSとポッドキャストを消化した。途中で消化するのはつらくなったので一ヶ月以上開いていないつまらないRSSやポッドキャストは思い切って登録解除していった。一気に減ったので、今後はRSSやポッドキャストが更新されるのを楽しみにできるような気がする。

登録解除ボタンを連打しながら普段から私は不要な情報を得ようとしすぎているような気がした。パソコンを開くたびオンラインのニュースを見る必要なんて無いのだ。評論家のつまらないコメントなんて何の役にも立たない。必要なときに検索して手に入れられるのだから普段はそういうのを見ないことにしようと思った。つまらないニュースを読んでいる時間で別の何かが出来るはずだ。

ガス欠

2週間前、ガス欠でいろんな人に迷惑をかけた。そろそろ給油が近いなと感じながらもまだまだ大丈夫だろうと思っていた。ところが急にアクセルを踏んでも全く力が出なくなってこの感覚はガス欠だと思った時には手遅れで、ちょうど信号前でブレーキを踏むと同時にエンストしてしまった。こんな事ならもっと早くガソリンスタンドに寄っておけばという後悔は先に立たないものだ。寒くなって暖房も入れるようになったからいつもより給油サイクルが早くなっていたことを忘れていた。

よりによって交差点の前という迷惑な場所でのエンストだった。後ろからクラクションを鳴らされたりパトカーから拡声器で話しかけられたりで情けなくて仕方がなかった。せめて交差点から動かして邪魔にならないように動かそうと思っても一人ではどうにもならない。そんなときに親切な青年が声をかけてくれてなんと後ろから押してくれたのだ。はじめは面倒くさい人に絡まれて困ったなあと思ってしまった自分が恥ずかしい。寒いなか押してもらえてなんとか交差点を抜けて、そのあと警察の人たちにも一緒に押してもらって、なんとか近所のお店の駐車場まで移動できた。あとはロードサービスの人にガソリンを持ってきてもらって家に帰ることができた。

いろいろ勉強になる体験だった。困ったときは一人では何もできないんだと改めて思い知らされた。でも、困ったときはどこからともなく親切な人が現れて助けてくれるものなんだということも知った。それに、困ったときには助けてもらえる仕組みがきちんと社会にはあるということもよく分かった。だから、困ったときでもたいてい何とかなるものなのでそんなに慌てることはないということも分かった。今回も慌てずに落ち着いて家まで帰ることができたのは僕が大人になった証拠で、ガス欠のエンスト程度ではもう動じることもなくなったのだと少しだけ自信をもつことができた。

喪中はがき

12月になってから喪中はがきが届くようになった。喪中はがきの差出人を見るたび、大人だなあと思う。喪中はがきを出すようになるなんてほんとうに大人だと思う。子供は年賀状を出しても喪中はがきは出さない。私の場合、小さい頃は喪中という概念もなかっただろうし、喪中でも年賀状を書いて出していたような気がする。年賀状は楽しいけれど喪中はがきは楽しくないと思っていたのかもしれない。楽しいとか楽しくないとか、好きとか嫌いとかではなくて、喪中はがきをせっせと印刷して出すようになった人たちは大人だなと思う。

年賀状だとたいてい一言は手書きを添えてくれる人が多いのだけど喪中はがきでそういうのはあまり見かけない。むしろ事務的にただ印刷して出しましたというふうにみえるほうが良いということになっているのだろうか。年に一度だけの連絡手段だったりもする年賀状の代わりなのだから、もっと楽しみの要素があってもいいのになんて私は思う。それでもときどきは手書きの喪中はがきが届く。たったそれだけのことなのにちょっとうれしい気持ちになる。喪中はがきでうれしいという表現は変かもしれないけれど、そんな感じだ。楽しい年賀状と同じように楽しい喪中はがきがあったらいいのにと喪中はがきを手にしながら考えたりしている。

ノッてます

このところノッているような気がする。毎朝だいたいいつも7時ぐらいに目が覚めめる様になった。目覚まし時計がなくても寝過ごすこともない。たぶん、早く家に帰るようにしているからだろうと思う。

夜の9時や10時まで大学に残っていたところで、なにか仕事が進むとかいい仕事が出来るなんてことはないのだ。夕方の6時ぐらいまでやっていたのに出来なかったものが、そのあと数時間ねばったところで出来るようになるなんてことはない。時間を掛ければ掛けただけ前に進むというような仕事をしているわけではないのだから時間を掛けてもつまらない。それなら早く帰ったほうがいいと思うようになった。家にも論文のプリントなども持って帰らないようにした。持って帰っても読まないし、読まずに次の日にそのままのかばんを大学で開いて情けない気分で一日をはじめるのも嫌になった。

腹八分目ではないけれど、まだもうちょっとできるなというぐらいの気分の時に、後ろ髪をひかれながら家に帰るぐらいのほうがいいみたいだ。家に早く帰ると夕食を食べたあとにも数時間なにかができる。遅く帰ると、夕食を食べるともう遅いし、疲れているから何もしないで寝るだけだ。早く帰れば時間もあるし、身体も疲れていないから何かやろうという気持ちになる。

こうしてみると、ノッているのはノッていない時間を無くしたからかもしれない。ノッていない時間を続けるのはつらい事だ。ノッていないと感じた時にやめることが出来るのがノッている時なのだろうか。ともかくノッているような気がしているので、これはこのままにしておこうと思う。

ニオイ

藤田保健衛生大学 医学部一号館

昨日は藤田保健衛生大学まで勉強会に行ってきた。知らない大学に行くというのはとても面白いのでちょっと早めに出発してぶらぶらした。いつものように迷子になってしまったけれど、目の前の学生を呼び止めたら丁寧に案内してくれた。どこの大学に行った時も、事務の人ではなくて学生に尋ねたほうが親切で丁寧に教えてもらえることが多い。

会場の藤田保健衛生大学の医学部一号館に入った瞬間、懐かしいにおいがした。解剖学実習のにおいだった。本当はなにのにおいなのかわからない。でもそのとき漂ってきたにおいで私は解剖学実習を思い出した。あまり楽しい思い出のない解剖学実習だけど、そのころ何をやっていたかは結構よく覚えている事に気がついた。

においをかぐと急にいろんな記憶が蘇ってくる。かなり鮮明な記憶の時が多い。感覚から蘇ってくる記憶ではにおいが一番強烈であることが多い。なぜなんだろう。新しいにおいを思い出したらまた何か書こうと思う。

陶製鏡餅制作中

Ceramic kagami Mochi 陶製鏡餅

正月に向けて鏡餅を作り始めた。去年も作ろうと思いついたけれど、時すでに遅しだった。正月に間に合わせるには早いうちに作り始めないと完成が間に合わない。反省を生かして今年は早く作り始めることにした。季節を先取りするというのはそれだけでワクワクする。

この鏡餅は上の餅を持ち上げると入れ物になっているというようにした。最近はずっと蓋物に凝っているので鏡餅のことを思い出した時にも、まず蓋物にしようと考えた。粘土を鏡餅の形にして、上下に切って中身をくり抜けばいい。蓋物を作るときに苦労するのはいつも同じで、くり抜いているうちに形が崩れたり、合わせる部分がぴったり合わなったりというところだ。今回はとりあえず上下がはまったので、大丈夫だろう。少しづつ上達してきたような気がする。

素焼きのあとに掛ける釉薬も自分で作りたい。このあいだ手に入れた籾灰を使えば、たぶん白萩釉のようになるはずだ。がんばって釉薬もテストして、正月までに間に合わせたい。それに鏡餅の上にのせる蜜柑も作りたいなあ。せっかくだから、おせち料理も焼き物で作ろうかな。正月まで忙しくなりそうだ。

京極夏彦グローブ

cycling gloves 指貫グローブ

このあいだ自転車で知り合いを見つけたので止まったら、「京極夏彦!京極夏彦でしょ、それ!」と言われた。「違います。」指ぬきグローブしているけど、京極夏彦のコスプレではないし、ファンですらない。京極夏彦のファンはあなたの方だろうと言った。指貫グローブはそんなにヘンなのか。使っているのは京極夏彦かせいぜい DAIGO ぐらいだから珍しいのかもしれないけど、そんないい方はないだろうと思った。

どう言われようと自転車に京極グローブは必需品なのだ。京極グローブ無しだと確実に手のひらが痛くなるし、しびれてくることもある。それに僕の自転車はハンドルのバーテープが白いので素手でつかんでいるとすぐに汚れてくる(ような気がする)。転んでアスファルトに手をついても怪我することを防いでくれる。などなど、ツッこまれた時のための言い訳はいくつか用意してある。それでもやっぱりヤリ過ぎ感は中和できないなあと確かに感じている。

僕も、グローブを買うときには京極夏彦っぽさを消すためにいろいろ考えて、反射して光ったり黒かったりするものは避けるようにした。それでもなお京極夏彦呼ばわりされた。京極グローブを見つけたぐらいで騒ぐことなんてないし、そっとしておいてほしいと思う。周囲の目を気にせず京極グローブをつけられる日がきたら、どんなに気分が楽になるだろうかと思う。

灰釉香合 銘 オタフク

灰釉香合 銘 オタフク

特に釉薬が気になり始めて1年近くになる。庭の落ち葉や剪定した枝などを燃やした灰から釉薬を作ろうとしたのは去年の秋のことだ。釉薬というのは灰と長石を混ぜれば誰でも簡単に作れるものだと知ってから、いろいろ実験を重ねている。作ってばかりは退屈なので少しづつ自分の作品も紹介したいと思う。プロの陶芸家は個展などで発表すればいいけれど、素人だって発表したくてうずうずしているのだ。

この香合は数カ月前につくったものだ。釉薬は松灰に釜戸長石を少々混ぜてつくったもので、陶芸教室で還元焼成してもらっている。写真では上手く伝わらないけれど、デコボコがあってムラがあるのが気に入っている。五斗蒔の赤土で形をつくったときは、ダルマの香合にしようと思っていた。だけど絵を書くのが苦手なので釉薬だけを掛けて焼いたらダルマというよりもオタフクになってしまった。形だけでダルマに見せるのは難しい。

つくづく私は灰釉や黄瀬戸が好きなんだと思う。色いろある釉薬の中でいちばん心が惹かれるような気がする。それに灰釉や黄瀬戸は単純な組み合わせだから素人でもけっこう楽に作れる釉薬だろうと感じている。その単純さがプロにとっては難しいところなのだろうけど。とにかく私にとっては面白い釉薬なのだ。だからずっと灰釉や黄瀬戸釉ばかり作っている。しばらくの間は、お気に入りと呼べる灰釉や黄瀬戸を作るのが目標だ。

朝日劇場

Pink Film Theater

岐阜柳ケ瀬の西の端に朝日劇場という映画館がある。岐阜も郊外のシネコンが流行って、柳ケ瀬に映画を見に行くという習慣は廃れてしまったみたいだ。柳ケ瀬にたくさんあった映画館がいくつも潰れているのは寂しい。私も小中学生の頃は、夏休みや春休みになれば必ず母に連れられて柳ケ瀬に映画を見に行ったものだった。

夏休みになったので今年も家族向け映画がいくつも公開されているのだけれど、朝日劇場はピンク映画専門の映画館なので、夏休みだといっても家族連れが来るわけではない。私もまだ一度も入ったことはない。それなのに、何度もわざわざ映画館の前を通りがかったものだ。その妖しいポスターを横目に見ながら通りすぎるので精一杯なのは、知り合いに見つかった時のせめてもの言い訳のためだ。

朝日劇場は三本立てみたいだ。映画館で三本立てというのはノスタルジーを感じる大切な部分だと思う。ちなみに一時間の作品を三本で1700円らしい。flickr に幾つか写真をアップロードしてある。今回は団鬼六の作品はなかったけど、たいてい3つのうち一つは団鬼六が入っているということが多かったような気がする。この朝日劇場の前には白い「上映中!!」という看板が今もあって、常に変わらないものの安心感を与えてくれる。「今、ほとばしる快感、熱きエロスの衝撃!!」という文句も相変わらず眩しかった。

今度は勇気を振り絞って明るい時間帯に来てみよう。そうすれば本当に上映中だろうし、もっと面白いことがありそうな気がする。ちなみにこの近くにまさご座があるのだけど、その話は次に書こうと思う。

Pink Film Theater

Pink Film Theater

昔、男ありけり。

ブログのタイトルを玉井物語に変えてみた。夏ぐらい、ナリヒラみたいなプレイボーイに憧れてみようと思った。思いつきなのでそのうちまた変えることになるような気がしている。日記のくせにほとんど日記じゃないよねと何度か言われたことを思いだした。日記じゃないけど日記という名前にしているんだと説明するのも野暮な気がしたので、ごめんなさい、と言うことにしていた。だけど、今もそれでいいと思っているということは書いておきたい。

TAMAIYUYA.COM というドメインでブログを初めて8年近くになるようだ。ドメインの更新をしていて気がついた。WordPress をインストールしたのが2006年だと思うから、その前の MovableType の期間よりも長いということか。その頃はずっと、ドメインのままの TAMAIYUYA.COM という名前のブログだった。ドメインを取得する前に、Blogger で1年ほどブログを書いっていたけど、そのころは簡単にいくつものブログを作れたので何度も新たに作ってはブログの名前を変えていたような気がする。更にその前を思い出すと、大学の授業の課題でつくったホームページを tripod に置いていた。これからもっといい加減にブログを更新していこうと思う。

Nikon AF600 は楽しいカメラだ

Nikon AF600

せっかくなので、カメラの話題を続けてみたい。もうコンパクトデジカメは買わないでデジタル一眼レフを買おうかと思ってカタログを集めていたのに、やっぱり「コンデジ欲しい」となってS95を買ったのは Nikon AF600 というカメラのせいである。Nikon AF600 はニコンミニという名前でも有名なフイルムコンパクトカメラであったらしい。だけど、そんなことは知らずにカメラのキタムラのジャンクカゴで見つけて買ったカメラである。

手にとった瞬間、小さくて安っぽいのだけど面白そうなカメラに見えた。ボタンは全部ゴムだし、唯一みえる金属はむき出しのネジだけというプラスチックカメラなのだけど、潔さそうなデザインにひかれて買うことになった。レンズの下の Nikon Lens 28mm 1:3.5 Macro の文字が読めて、広角で撮れる悪くなさそうなレンズに思えたのも買うのを後押ししてくれた。

ニコンミニのな前の通り小さくて軽い。小さくて軽いからかばんに放り込んで持ち出せるのだ。それで36枚撮りのネガを入れて持ち歩いたらどんどんシャッターを押して一気に使いきってしまった。一眼レフではないほうが楽しいかもしれないと思ったし、これならデジタルもコンパクトが楽しいだろうと思った。気楽にシャッターを押せるというのは楽しいということを知ったのはAF600のおかげだ。

このカメラもEOS55もパノラマモードが付いている。むかし、写ルンですのときにもついていたフイルムの上と下を切り取ってしまうあのパノラマだ。90年代のカメラといえばパノラマがあるかどうかというのは大きなポイントだったなあと思い出すのだけど、あのやたらと横長で大きな写真をしまっておくのは結構面倒だったことも同時に思い出してしまう。

以前にブログでも紹介したクリアショットuは使い捨てではない写ルンですといった感じのパンフォーカスのカメラだった。Af600はオートフォーカスのカメラなのだけど、同じくパンフォーカスで(もちろん撮り方次第だけどね。)、コンパクトカメラらしい出来だ。だけどクリアショットuとは全く違ってスッキリと気持ちいい写真が撮れる。とにかく背景をボカせばカッコイイみたいな最近のブームはそろそろ終わって、パンフォーカスの時代が来るんじゃないのかな。

とにかくAF600は気軽にシャッターを切れて楽しい、それでいてキレるカメラだ。S95 は買ってしまったけど、ときどきはまたAF600を持ちだしたいと思う。

PowerShot S95 は良いカメラ!

デジカメが欲しいなあと考えていろいろ見て回って、そのあと買うのを諦めた話まで書いた。でも結局、買うことになってしまった。買ったのはCanon PowerShot S95。とても良いカメラで満足で、誰にでも気軽におすすめできるカメラだ。

折角なのでこれまで手にしたカメラと比較してみたい。主に S95 と Ricoh CX4Olympus Camedia C-5050zoom で比較した。まだS95で撮影した写真を一枚もflickrにアップロードしていないけど、どんどんアップロードしたいと思う。S95はカメラそのものの質感はあまり好みではなくて、プラスチック感が漂っている。CX4はいろんな色があるし、見た目は良かった。c5050zのように、中身にメカがぎっしり詰まってる重量感がないのは少し残念だ。

S95は起動が早くてすぐ撮影できるし、オートフォーカスも早くて正確なのはさすがだと思った。私のようにPモード(あるいは全自動モード)しか使わない素人にとってオートフォーカスが早くて正確というのは一番大事なポイントだと思う。手持ちで、場合によって片手でテキトーにシャッター押してきっちり撮れるカメラは良いカメラだ。CX4はちょっと遅いし、テキトーに撮影するとオートフォーカスは正確じゃなかった。

昼間の撮影だとどのカメラも綺麗なのだけど、いちばんクッキリとスッキリと撮れるのはc5050zで、大きさが気にならなければc5050zを持って行きたいと思う。S95はちょっとスッキリ感が足りない気がする。でもC5050Zは夜の撮影は全然ダメで使えたものではない。手ぶれ補正なんてない時代のものだから仕方が無い。S95はF2.0レンズのおかげか強力な手ぶれ補正機能のおかげか夜でも本当に綺麗に撮れる。これはS95の一番好きなところだ。夜に空に向かってシャッターを切ったとき、雲が写ったのには驚いた。写真の色はS95はわりとグキッと来る感じだと思う。CX4のあっさりした色も場所によっては最高なんだけど、普段の私にはちょっと物足りない色だった。CX4は夜や薄暗い場所だとイマイチだった。私はフラッシュ嫌いなので、フラッシュ無しで綺麗に撮れるカメラがいいのだ。

操作感はよくわからない。Pモードしか使わないけど、S95の操作性はあまりよくないと思う。リングファンクションという一眼レフのレンズのフォーカスリングのような感覚で色々と設定できる面白機能があるけれど、ちょっとオモチャっぽいし、あまり使い勝手のいいものではない。あの小さなコンデジで両手で操作するというのはかえって不便だ。でも、自分で考えて設定を色々と触らなくても、自動でカメラが判断して設定して撮ってくれるという意味では最高の操作性のカメラだと思う。

マクロ撮影はほとんどしないのでわからないけど、CX4のほうが近くまで寄れたような記憶がある。でも普通にマクロ撮影する分には十分にS95も寄れるし、手ぶれ補正のおかげでマクロでも手振れなしで撮れるのが頼もしい。

CX4は10倍ズームなのが便利だった。わたしはあまりズーム機能を使わなくて広角ばかりで撮影するのだけど、イザという時に望遠で撮影できるCX4は心強いカメラだった。何度かS95の望遠が足りないことがあった。液晶画面が広くて詳細だというのは本当に大事なことだと思う。フイルムカメラ好きとしては、こういう所はちょっとバカにしたいところなのだけど、そんなことはできない。コンデジにファインダーはいらないということがようやく理解できたのはS95のおかげだ。撮った瞬間にその写真を確認できるのは不安なく次々に撮影できていいと思う。

とりあえず思いつくことを書いた。また書きなおしたり、書き足したりしたい。いろいろ考えてみて、S95は全自動でカメラ任せに撮影して失敗なく綺麗に撮れるカメラだと言うことが分かった。そしてなにより小さいので、どこにでも持って行けてシャッターチャンスを逃してくらしい思いをしなくて済むし、そんな瞬間にカメラ任せでとにかくシャッターを押すだけで大丈夫なんて心強いカメラだと思う。

CMのピアソラ

アストル・ピアソラのタンゴが好きだという話は何度か書いたと思う。タンゴって黒猫のタンゴ!?って言われるときがあるけれど、違う。黒猫のタンゴが名前だけでなくて曲自身もタンゴなのかどうか私には分からないけれど、仮に本当にタンゴだとしてもそれは私の好きな種類のタンゴではない。ああそうか、あの社交ダンスの曲か?と聞かれるときもある。それも確かにタンゴだけど、たぶんそれも私の好みのタンゴとは違うとおもう。実は私は社交ダンスのタンゴを知らない。申し訳ない。

私が好きなのはアルゼンチンタンゴという。タンゴと検索すると私の好みではない曲も混ざるので、アルゼンチンタンゴと検索してほしい。してほしいなんて言われても、他人の好みの曲になんて興味ないよと言われるかもしれない。だけど、間違えられるのもなにか嫌なので、こうして書いておくことにした。ちなみにアルゼンチンタンゴで検索すると、10回に1回藤原紀香がヒットして30回に1回杉本彩がヒットするのだけど、そこは私の好みとは関係ない。

ピアソラで一番有名な曲はサントリーローヤルのCMで使われたyoutubeのこの曲で、この曲の入ったヨーヨー・マの「プレイズ・ピアソラ」というCDはピアソラブームの発端になったらしい。その話を聞いた時、有名人が演奏したのをきっかけに急にブームになるというのはどのジャンルでも起こることなのだと感心したものだ。

もっとピアソラの、あるいはアルゼンチンタンゴのCDが欲しいと思うのだけど、CDショップに行ってもツタヤに行ってもタンゴコーナーなんてないし、アマゾンで買おうと思っても高いのでなかなか買えるものではない。それでもyoutubeにはいろんな曲のいろんなアレンジがあって楽しい。それだけで十分なのではないかと思うほどだ。有名な曲ほどいろんな人が演奏しているのはほんとうにうれしいことだ。

カンチブレーキは魅力的!

cantilever brake カンチブレーキ

私の愛車(といっても自転車の方)のビアンキ・ルポだけど、ブレーキが利かないらしい。ルポは一応、シクロクロス(サイクロクロス)ということになっているから、カンチブレーキが付いている。この写真の通りのスカスカな感じがシクロクロスらしさだから、私はこのままのほうがいいと思っている。

このままとは言うものの、このKoreというメーカーのカンチブレーキは不人気みたいで、別のメーカーのカンチブレーキに交換したという人もいるようだ。でも、カンチブレーキ以外に替えたという話はあまり聞かない。きっとカンチブレーキのほうが似合っているからだろう。

それに、そもそも自転車というのは急ブレーキをかけるというような乗り物ではない。止まろうと思ったら漕ぐのをやめていけば自然と減速するし、少しずつブレーキを掛けていけば自然に自転車は止まるものだ。ブレーキを掛けなくてもいいような場所を走ればいいのだし、ブレーキを掛けなくてもいいような走り方をすれば良いのだ。そんな気分でゆったり走ったほうが楽しいと思う。

そういえば、「カンチ」という名前を自転車屋で初めて聞いた時、「東京ラブストーリー」を思い浮かべた。東京ラブストーリーは織田裕二(カンチ)と鈴木保奈美(リカ)がでてくる私の好きなドラマだ。いまだに自転車に空気を入れようとしてブレーキを見ると、小田和正の主題歌が頭の中に流れ始めることがある。そんなところもカンチブレーキの魅力だと個人的には思っている。

フイルムは楽しい

FUJIFILM 35mm Color Negative Films

EOS 55 が使えなくなってしまったので、カメラのある戸棚を整理した。未使用のフイルムや現像前のフイルムが奥のほうからいくつも出てきた。

昔はコダックのフイルムが安いからよく買っていたのだけど、いつごろからかフジのフイルムを買うばかりになった。探してみたけれど、コダックのフイルムはすべて使いきったようで残っていなかった。フジのフイルムは幾つか出てきた。押入れまでは探していないけれど、実はけっこう溜まっているみたいだ。フイルムの安売りを見つけるたびに、使う予定もないのに買っていた頃があったから、その頃に買ってしまったものだろう。

リバーサル(ポジ)だとかモノクロだとか、そんなものは買ったこともない。使い方もよくわからない。Pモードで適当にシャッターを押すだけなのだからフイルムにこだわりなんてない。こだわりがないからISO400ばかり買っていたし、一番安いものを買っていた。でも、ときどき期限切れで高級なフイルムが安売りしているとつい買ってしまうもので、高級だとおもうから使うのがもったいなくて、いまだに使えずに残っている。暗い場所ではISO800のフイルムを使うっていうことぐらいはさすがに知っているので予めそう決めている時はそういうフイルムを使う。デジタルみたいに1枚撮るごとにISO変えるなんてことはできないから36枚撮り終わるまでISO400だ。急に曇ってきたり、日が暮れたりしても、ISO400だ。ISO400なら暗くなってからでも十分撮影できるからね。もしもこだわって普段はISO100しか使わないなんていう人だったら、日が暮れるまでに36枚撮り切らないといけないだろう。(私なら勿体なくてフイルムの交換もできない。)いつでも使えるISO400はどこでも手に入るし、どこでも使える。私はISO400万能説の信者なのだ。

フイルムといえば27枚撮りだとか36枚撮りだとかあるけど、(12枚撮りや24枚撮りというのもあったはず)、私は断然、36枚どり派だ。コンビニで現像するなら何枚どりでも同じ料金なのだ。同じならたくさん撮ったほうがお得だろうというのが理由だ。

そんなフイルムがいくつか出てきたので写真に収めた。フイルムを写真に収めるというのはカメラを写真におさめるよりも変な感覚だ。APSフィルムも出てきたのだけど、箱から出すのがもったいないので今回は写真に撮らなかった。35mmのフイルムを4種類見つけたので撮ることにした。

ここまで書いて疑問に思うのだけど、フイルムなのかフィルムなのか、大文字の「イ」か小文字の「ィ」なのかわからなくなってきた。個人的には読みも書きも大文字でフイルムが慣れているのでフイルムのほうがいい。

グッバイ EOS 55

Canon EOS 55

いいデジカメがないかと探している話を前回書いた。たしかにキヤノンのS95は良いカメラでサンプル写真もいちばん自分好みだったし、左手でリングを動かすなんてほんとうに面白いと思う。ニコンのP300も良いカメラで広角24mmやコマンドダイヤルなど操作感も自分に合う感じだった。でもなんだかピンと来るカメラではなかった。欲しいカメラがないのにカメラが欲しいからといってカメラを買うというのはヘンだ。

このところ調子の悪かったキヤノンのEOS55を持ってカメラ屋にいった。面白いカメラありますかと聞くきっかけにするつもりだった。だがなんと、EOS55は調子がわるいだけではなくて故障していたのだと分かった。シャッター幕を交換したほうがいいそうだ。もともと中古でみつけたカメラだから手元に入れた時点でのコンディションもよくわからない。だけど交換しなければならないなんて想像もしていなかった。1万円以上かかりそうだということで、残念だけど修理はしないことにした。グッバイEOS55。

EOS55は50mmのレンズを付けていて楽しいカメラだった。ピントがピタっと合ってくれて頼もしかった。期限切れ間近の叩き売りフイルムを使ってコンビニで現像するという素人丸出しの使い方なのに、いい色が出てくれる大好きなカメラだった。一眼レフのくせにPモードしか使ったことないんだけど、いっぱいボタン付いているのがかっこよくて好きだった。シャッターを切った時の「バタコン!」っていう感触も好きだったし、今ではないツートンカラーなのも好きだった。シャンパンゴールドというところも本当に好きだった。

フイルムはしばらくコンパクトカメラで消費しようか。壊れてしまうと、一眼レフが欲しくなるんだよね。デジタル一眼レフでおもしろいのを探すか、またフイルムの中古で面白そうなものを探すか。悩みが増えてしまった。

デジカメが欲しい

デジカメが欲しいと強く思う。電気屋に行くたびに、写真屋に行くたびに、カメラコーナーに立ち寄る。だけどいつも買えずに帰ってきてしまう。

いま買いたいのはデジタルカメラだ。一眼レフか、コンパクトか、ずっと悩んでいた。最後にはコンパクトがいいと思うようになった。一眼レフは持ち歩かないと思う。フイルムの一眼レフを持っているけれど、ほとんど持ち歩いてない。大きくて重いカメラを毎日カバンに放り込んで持ち歩くのは私の趣味ではなかった。脇を締めて構えて、絞りやシャッター速度を考えてマニュアルで撮影する根気は私にはなかった。本気になれば楽しいはずなのだけれど、本気になれないような気がする。ただ、ファッションとして、カッコイイから一眼レフを持つという選択肢が有力だったからずっと悩んでいた。でも、そういうのもやめて、テキトーにシャッターを切りたいと思うようになった。林家ペーパー子みたいにシャッターをきりたいと思う。

少し前まで持っていた RICOH CX4 はカメラが壊れたという妹の持ち物になった。どこかピントがぴったり合わない感じとオートフォーカスできるまでの時間が長いのも私の好みではなかった。そうはいっても10倍ズームは便利だったので、必要なときは頼んで借りようと思う。

いろいろ条件を考えてみた。高倍率のズームはいらないけど単焦点は困る。できればF値の小さな明るいレンズがいい。片手でも夜でもかまわず撮りたいので手ぶれ補正も付いていてほしい。動画も撮れたらうれしい。アートフィルターやRAWはいらない。最後は「コンパクトなのにくっきりすっきり綺麗に撮れる」というカメラが欲しいということなのだけど、そればっかりは買ってみないとわからないよなと思う。

お店に行ったらキヤノンの S95 を勧められた。売れているみたいだし、よさそうだった。対するニコンの P300 も悪くない感じだった。気になっていたオリンパスの XZ-1 はサイズがちょっと大きいかなと思った。これはキヤノンの G12 やニコンの P7000 も同じで毎日持ち歩くには大きいなあというところで、これ買うんだったらいっそのこと一眼レフ買いたいと思った。お店に人によると、最近はパナソニックやカシオのデジカメがかなり売れているそうで、カタログをもらってきた。フイルムでお世話になっているフジはというと、 X100 というのを見た目がおもしろいカメラがあって、買おうと思ったけれど10万円も出せないわと諦めた。

色々書きましたが、私の希望を叶えてくれる写真の撮れるコンパクトなデジカメでオススメがありましたら教えて下さい。

電子辞書が欲しい

電気屋が好きなのでぶらぶら見ているうちに欲しいものが増える。特に気になっているものが電子辞書だ。

電子辞書は便利だよと薦められることは多かったのだけど、紙の辞書の方が好きだったりで買おうと思ったことはなかった。机には英和・和英・英英辞典があるので不満はなかったけれど、持ち歩くのは不便なのだ。持ち歩ければ単語帳代わりにそれを開いて時々勉強するかもしれない。このあいだ電車で向かい合った高校生は電子辞書を広げていた。ケータイを広げている大人よりもかっこよかった。

英語の勉強をするきっかけになるオモチャが欲しいだけだ。単語帳よりも面白いものが欲しい。なにかいいものないかな。電子辞書でなくてもいいのかもしれないけど。ちょっと前にポッドキャストで英語の勉強しようと思って iPod touch 買ったけれど、そんなに使っていない。年中、飽きっぽいのだ。オススメあったら教えて下さい。電子辞書でなくてもいいですから、英語の勉強ができるもの何か教えて下さい。

土曜の夜は僕の生きがい

土曜日の夜は陶芸教室に通っている私だけど、今回はその話ではなくて、私の好きなエルトン・ジョンの歌の話。エルトン・ジョンで一番好きなのが「土曜の夜は僕の生きがい」という曲だ。Saturday Night’s Alright for Fightingというのが元々の英語のタイトルらしくてむしろこちらの方が私の気分にはぴったりだと思う。

バラードもいいけれど、もともとエルトン・ジョンはロックンロールなのでこういう曲のほうが聞いていて楽しいと私は思う。ロックな人はバラードも良いの法則だと思っている。よくわからないけど、小学生時代からメガネの世話になっている私としてはエルトン・ジョンは応援しないといけないのだ。ところでYouTubeでいろいろ観て疑問に思ったのだけど、曲の最後に客席に向かって指差すのは定番なんだろうか。

BS2とあるので日本で行われたコンサートかな。
http://www.youtube.com/watch?v=EadIvDAWkf8

なかなか楽しいメンバーが集まっている。

明日への願い

最高に大好きな一曲を何度も繰り返し聞くというのはどんな時でもいいものだ。私の場合はエルヴィス・プレスリーの「明日への願い」。原題を「If I can dream」というこの曲は1968年のカムバック・スペシャルの最後に選んだエルヴィス自身もお気に入りの曲なのだ。曲も歌詞も全てが最高の一曲だと思う。

買い占め

イオンに行ったら、私の大好物のサトウのごはんが買い占められていた。
食べる予定もないのに買っていくなんてやめてほしい。
こっちは好きで、食べたくて、買おうというのに。
イオンの方も「防災用品」だなんて言って買い占めるように煽っている。
残念だ。

人間ドッグ

私はいつのまにか、人間ドッグという言葉が好きになったみたいだ。人間ドッグという文字につい目を止めてしまう。人間なのかそれともドッグなのか。人間なのにドッグなのか、人間のようなドッグなのか。もちろんどちらでもなく、人間ドックの間違いだ。そんなことを知っていてもつい気になってしまうのは、人間ドッグという言葉に私を惹きつける何かがあるからだろう。

グーグルはとても優しい。グーグルで「人間ドッグ」と検索してもきちんと「人間ドック」がヒットする。さすがグーグルだなあ、なんて思ってしまうところだ。しかし、いや、ちょっとまてよと思う。人間ドックにまぎれて人間ドッグがあるということは、もしかしたら人間ドックの間違いではない本物の「人間ドッグ」が紛れ込んでいるかもしれない。むしろそのグーグルのおせっかいのせいで、本物の人間ドッグを探している人が人間ドッグにたどりつけないいのでいるのではないかと思うのだ。

残念ながら本物の人間ドッグを私は知らないままだ。本物の人間ドッグを知っている方がいたら私に教えてほしい。

ふるいケータイ

掃除をしていたら古いケータイの説明書が出て来た。シャープ製DP-203、記念すべき我が初ケータイだ。いま思えばなかなかいい端末だった。液晶画面が広くて最先端な感じがかっこよかったようなきがする。そうはいっても当時は液晶が広いなんてことよりも小さいということのほうがカッコイイ時代だったかもしれない。

私の持っていたのは表側は光沢のある緑色で裏側はグレーだったと思う。スタパの記事は青色だから少し違う(記事一番下)。縮尺が変だし画像の貼り方が下手くそだと思うかもしれないけれど、DP-203は元々こういう比率のデザインなのだ。電卓と間違われた人やら幅広で象に踏まれたと言われた人がいたらしい。アンテナを伸ばすとトランシーバーに似ていると何度か言われた。

ケータイの電話番号が一桁増えたのもちょうどこの端末を使っている頃だ。080-XXX-XXXXが090-8XXX-XXXXになった。父の事務所の近所のココストアで電話帳自動書き換えマシーンにつないで電話帳の電話番号を10桁を11桁に変換したと思う。そうしたらケータイの液晶画面に一列に11桁が表示しきれずに2列になってしまったようなきがする。父か妹かの端末にいたっては液晶画面に電話番号を11桁すべて表示しきれなかったと思う。そのころ「030-XXX-XXXX」という番号の人は昔からケータイを持っているのだと優越感にひたれるという話があったけれど、全員「090-XXXX-XXXX」になってしまったせいで関係なくなったような記憶がある。

Stayin’ Alive

サタデー・ナイト・フィーバーのオープニングはほんとうにかっこいいと思う。ビージーズのステイン・アライブが聞こえてきてトラボルタが歩き出すところなんて何度見てもワクワクする。

僕も毎朝、トラボルタの気分になって研究室まで歩いて行くのだけど、美人とすれ違うこともなければピザをほおばりながら歩くなんてこともなくて、共通点といえばせいぜい右手に荷物を持っているというくらいだ。だけど頭の中に大音量のステイン・アライブを流しているので気分はトラボルタそのものだ。

やっぱりみんな考えていることは一緒みたいだ。なぜかうれしい。心が通じ合える仲間を見つけたような気がする。特にかっこいいのがこの中学生達で、オリジナルに負けてない。こんな感じで、テーマソングを鳴らしてなりきりで通学すると毎日が楽しいのでオススメだ。

自分のプロ

一万時間練習をすると
その道のプロになるとどこかで読みました。
単純計算で言うと
12年くらい生きているだけで
自分のプロになるということでしょうか。。

疑問 | ろひちかなまや

「自分のプロ」という言葉には気がつかなかった。自分のことを一番良く知っているのは自分のはず。じぶんファンクラブの会長としてもっとガンバらねばと思う。

もう無茶苦茶

TSUTAYAのCD5枚で1000円キャンペーンにつられて矢野沙織のCDを借りた。報道ステーションのオープニング曲「Open Mind」のサックスのほうらしい。名前を聞いたことがある程度で何も知らないのネットで検索したところブログが見つかった。

統計から見る偏見」というタイトルで無茶苦茶なことが書いてあった。無茶苦茶なことを書けるってすごいなあ。こういう無茶苦茶なことを言い合うことは楽しいんだよねと思った。それに、こんなことを言ってしまう女の人は好きだなあとも思った。

It’s Now or Never

1月8日はエルヴィスの誕生日だった。そういうわけなのか今月はエルヴィスの曲をよく聞いているような気がする。やはり「Elvis: 30 #1 Hits」が何度でも聞く一枚なのは以前にも書いたとおりなのだけど、その30曲の中でもいま一番は「It’s Now or Never」だ。エルヴィスのカンツォーネの曲はみんなヒットしていて、そんな中でも「It’s Now or Never」は1000万枚以上売り上げた大ヒット曲らしい。2年ほど前にお酒のCMでも使われていたと思う。

「It’s Now or Never」 というのは、「今しかない」という意味なのだろうけど、そんな「Now(今)」なんてほんとうにあるのかな。「今」がその「Now」だと思えれば何度でもいつでも「Now」になるのだろうという気がする。「Now」を過ぎてしまったら「Never」だなんてことはないと思う。そうはいってもやはり、(むしろ、そうだからこそ)「It’s Now or Never」という気持ちでいなければと思う。

I have a dream

アメリカの先週の今日は、キング牧師の日だったらしい。僕がネットで”I have a dream”の演説を見つけたのも偶然ではないかもしれない。英語だから何を言っているのかよく解らないけれどかっこよかった。キング牧師は夢があると言っていた。夢があると誰かに言えるのは実はかっこいいことだ。その夢のことを大勢に話せるなんて本当にかっこいいことだ。僕は夢があるのかどうかも分からないし、その夢を誰かに話すなんてできるのか自信がない。

タンゴを聴きに

先月、名古屋までハッピータンゴアワーという公演があったので行ってきた。もちろん私の目当てはバンドネオンの小松亮太だ。

「昔は無名曲だけを演奏するコンサートなどもしていたんですが・・・今回は有名曲ばかりです」という通りのステージで、私は大歓迎だった。アンコールの一曲目もラ・クンパルシータだったりと、そのほかも曲名をアナウンスするたびに客席から待ってましたという空気が湧き上がっていたけれど、その気持ちは私もほんとうによくわかる。

小松亮太は「この楽器の構成では」と乗り気ではなかったみたいだけれど、須川展也のリクエストだから仕方が無いなあといいながらのスペインもなかなかいい感じだった。チック・コリアさんのスペインそのものも聞いたことがほとんどないのだけど、このバンドネオンにサックスにバイオリンという組み合わせはおもしろいなあとおもった。

このシリーズでは小松亮太は椅子に座らないで立って演奏することにしているということだった。私が行ったのがセカンドステージだったこともあってちょっと疲れているようにも見えた。本人も疲れますと言っていたので本当に疲れたのだろう。サックスとバイオリンが立っているからそれに合わせたのかな。

この日限定のスペシャルカクテルもあった。須川展也は休憩時間に飲んでいたらしい。美味しいのでおすすめですよ、といわれたけれど私は車だったので諦めた。今度行く時があれば車はやめよう。とはいえサインももらえたし、満足満足。

あなたの職業はなんですか?

その質問には、少し前から「百姓です」と答えることにしている。アンケートや、会員証を作るときや、なんでこうもみんな職業なんて聞いてくるんだろう。自己紹介してなんでいちいち職業を聞くんだろう。「会社員」とか「公務員」とか、そんなのはせいぜいどこに雇われているか、誰から金を貰っているか、という程度のことなのに。そんな事聞いて何がわかるんだろう。そんな事聞いたってなんにも分かりはしないのに。だいいち「職業は〇〇です」なんて答えなければならないなんてつまらないだろうと思っている。

アンケートではできるだけ「その他」を選んでおく。でも「その他(  )」なんて書かれていることが多くて、カッコの中を空欄にするとジロジロみられたりする。なんて面倒くさいんだろう。

なんと答えても面倒くさいことを続けて聞かれるのだから、困ったものだと思う。職業なんて聞くから面倒くさくなるのだからはじめから聞かなくていいのにと思う。そういう表面的なことを聞きたいなら希望に添えるような答えをしてもいいかもしれない。そう言うのを使い分けるのも辛い。それならいっそ、自分の精神の構造を表現できるように答えたほうが、収まりが良いと気がついた。使い分けなくてもいいし、納得できるものだったら自信を持って答えられる。せっかくだからかっこいいものを選ばなくてはいけない。ダサい職業なんてゴメンだ。それに一番の職業は何かと考えた。おそらく自分は「百姓」だと思った。そうして考えれば考えるほど百姓はかっこいいものになっていった。それに「自分は百姓なんだ」と思いこんでいれば、それだけですでに百姓なのだ。

それ以来、僕は百姓になった。百姓なら、なんでもやる、できる。誰と勝負しても勝つ。だから百姓は最高にかっこいい。超ロックのつもりだ。

テレサ・テンが好き

https://www.youtube.com/watch?v=_GrIji8yPGs

テレサ・テンの歌を好きなったきっかけは「荒木とよひさの明るく元気にヨーイドン!」というCBCラジオの公開録音を長良川国際会議場に行ったことだと思う。そのラジオの目玉はゲストであるコロッケのものまねライブだった。高校生の私の目当ても当然コロッケでそれは楽しかったのだけど、もっといい出会いがあった。舞台にはコロッケの他に荒木とよひさと三木たかしがいて、三人が歌ったり、トークをしたり、2時間ぐらいだったとおもう。「荒木とよひさと三木たかし」と来たら話題は当然テレサ・テンで、二人の尽きることのないテレサの思い出話は、本当に楽しかったし、ふたりのテレサへの特別な愛を感じることができた。

テレサ・テンを好きになり始めたときすでにこの世にはいなかったから、CDで歌声を聞くぐらいしかなかった。だけど、いまではyoutubeで気楽に映像を見ることが出来るのは本当に運がいいと思う。日本語曲だけでなくて中国語曲も検索すればいくらでもでてくる。なんていい時代なんだろうと思う。

そういえばそのラジオの公開録音の時にテレサの一番好きだった曲は「時の流れに身をまかせ」だと言っていたような気がする。そんな気がしているからか私の一番好きな曲もこの曲になってしまったようだ。クラシックを楽しむように、いろんなバージョンの「時の流れに身をまかせ」をyoutubeで見つけては聞いている。ちょっとづつ違うところがまた楽しい。これってほんとうに楽しいことだと思う。

チェレステ

私がビアンキの自転車にのることになった理由はとても単純で、カッコイイと思ったということだけだ。10年ぐらい前に雑誌で見たビアンキの自転車に乗ったイタリア人は本当にかっこよかったのだ。少し濡れた石畳の上をスーツの紳士がチェレステカラーの自転車に跨っている姿はいまも脳裏に焼き付いている。いつかあんなふうに自転車に乗りたいと思ったものだ。

ところで「チェレステ」で画像検索するときちんとビアンキの自転車がヒットするのに、「celeste」と英語で(イタリア語で)検索するとダイナマイトなバディがヒットするのはなぜなんだろう。きっとCelesteさんなのだろうけど、「きちんと」してるのは実はむしろこっちなのだろうか。それはやはり複雑な気持ちになる。

暑い季節が終わったと思ったら急に寒くなって、自転車に乗るには風が冷たくなってしまった。だけどその名前の由来のとおり晴れた日にはもっと自転車に乗りたいと思う。

サトウのごはん

サトウのごはんシリーズもかなり継続している。イオンオリジナル(トップバリュー)はいまいちだなあ。味も使い勝手も。ごはんがプラスチック容器にへばりつく。安くてウマイのはバローのオリジナル(東洋水産のOEM)。あとはやはりサトウのごはんだろう。マルちゃんのシリーズもなかなかだ。ご飯の剥がれやすさは値段に比例するみたいだ。それからサイズ問題。いっぱい300グラムなんてあったらかなり流行りそうだけど、ないんだよね。

一人暮らしも楽じゃない

一人でいろいろなことをしなければならないというのはやはり大変なことだ。
面倒くさいことでもやらなければならないことも多い。
食事を作るのが面倒くさければどこか外で食べればいいのだけど、外に出かけるのも面倒くさいと感じることが多い。
出前などを調べてみようと思う。

Pocket WiFiことD25HWを使ってみて

Pocket WiFiことD25HWをしばらく使ってみた。キャンペーンに乗じて使ってみることにした。とても便利だ。iTouchことiPod touch がiPhoneなのではないかというくらいに使えるヤツになった。パケット代を気にして控えめにしていたNokia N82からのウェブ閲覧も思う存分出来るようになった。

でも、便利だとしってしまったら欲張りになってきた。欲張りになるから不満も出てくる。まず、iPod touchはiPhoneではない。だから思い立ったらすぐにネットに繋がるわけではない。pocket wifiの電源を入れて、iPod touchの設定からWiFi設定をオンに切り替えて、それからようやくネットができる。これってスマートじゃない、けっこう面倒くさい。それにWiFiの機械としては劇的に小さいとは言っても大きい。ポケットにiPhone一つだけなら入れられるけど、iPod touchとPocket WiFiの両方を入れることはできない。右のポケットにはiPod touch、左のポケットにはPocket WiFiって、夢がない。

それからパソコンでネットを見るときにPocket WiFiというのもちょっと不満がある。屋内だからか通信(速度)がときどき不安定になる。こういうの実はイライラする。屋外でパソコン開いたり屋外でiPod touchって機会はめったに無くて、喫茶店とか図書館とかそんな時にネットに繋ぎたくなるものだ。そんな時に不安定だというのは嫌だなあ。

順調なときの表示速度についてはほとんど不満はない。家で使っているケーブルテレビからの無線LANと比較すればそりゃ速くはない。かたろぐによればpocket WiFiは最高で下り7.2mbpsで上り5.8mbpsらしい。実際にはそんなには出ない。でも光ファイバーでも実測値が1100mbpsではないことぐらい知っていると思う。そういうわけでそこまでの差ではないと思う。ダウンロードやアップロードをガンガンするのでなければPocket WiFiの通信速度は問題ないだろう。とくに画面の小さなiPhoneなどのスマートフォンでのウェブならなんの不満も感じないのではないかと思う。

エリアは想像以上に広かった。地図上ではエリア外とされているようなところでもじつは使える(エリア内)ということがよくある。エリアの境界線上のようなところでも繋がりさえすればいいのだ。つながれば問題なくネットできる。都心での問題点は私にはわからない。でも地方の(田舎の)人間にとって気になるエリアの広さという面では予想以上に良いと感じられるはずだ。

思いつくままに感動した所、残念な所をごちゃごちゃだけど書いた。ふと気がつくのはそもそも外出先でもネットに繋ぐ必要ってあるのかなということと、ネットに繋いでる時間って外出しているときは意外にも無いものだということだった。これまで外出先でネットが出来なくて不満を感じていたことが多いような気がしていたので、それが解消されればさぞ幸せになれるだろうと思っていた。でも実際にはそうでもなかったのだ。プリントアウトしたものを持ち歩けば問題ないし、そもそもパソコンでなければいけないこともそれがネットにつながっている必要もなかったのだ。そういうことを考えてみると、Pocket WiFiはいらないシロモノだったかもしれない。

You don’t have to say you love me

「この胸のときめきを」という邦題のつけられているこの曲も私のお気に入りの一つ。この曲でなによりカッコいいのがこの歌い出しだ。エルヴィスの曲はみんな歌い出しのいいものが多い。そんな中でも特にこの曲は格別だ。「When I said」で一呼吸おいて「I needed you」となるところが何度聞いてもいい。そう思っているのは私だけではないみたい。

このイントロなしでいきなり「When I said」と歌い始める「この胸のときめきを」は、 その映画「エルヴィス・オン・ステージ」が大ヒットして、よくラジオでかかっていたのを聴いて買ったと思います。カッコイイー!!と思って買いました。
この胸のときめきを/エルヴィス・プレスリー | フカヤドットネット

イントロなしで、いきなり 「When I said I needed you」 と歌い出す「この胸のときめきを」には、幼いながらに何か痺れるものを感じていました。
私はただ単に、この曲の始まりが好きだったんです。
You Don’t Have To Say You Love Me | マイケル・ジャクソンに想う

「ELVIS 2ND TO NONE」のライナーノーツによればこの曲は「It’s now or never」「Surrender」などに続くカンツォーネ・カバーということらしい。このシリーズはみんないい曲ばかりだ。ちなみに「You don’t have to say you love me 」という英語版を歌って最初にヒットさせたのはダスティ・スプリングフィールドで、こちらもいろんなコンピレーションアルバムに登場しているので聞いたことのある人は多いはず。私はエルヴィスバージョンのほうが好きですが、みなさんはどうですか。

CanCam!?

おいおい。CanCamってなんだよ。キャンキャンっていうからCanCanだとずっと思ってきたのに、CanCamって。これじゃ、キャンキャムだよ。あわてて姉キャンを調べたらAneCanなんだってさ。Canを取るかCamを取るか、難しい問題だよねって気になったのに、説明もなくAneCanと言われて納得できるはずもない。

このCanやCamって何かを省略したものなのだろうか。絶対にそうあって欲しい。意味もなく語呂だけでCanCamって名付けたのだったらかなりのものだ。Can=(助動詞)できる、Cam=Camera、と瞬間でも感じてしまった私はどうかしている。それでも何の意味もなくいきなり「キャンキャン」をひねり出したというのではどうにも納得できない。なにか理由をつけて欲しい。

そういう意味でJJなんてもってのほかだ。JJという言葉を暗誦するたびに頭の片隅にフッと浮かんでくる川平慈英兄弟を消すにはJとJに何か意味付けが欲しいのだ。JapanJapanでもJoshiJoshiでもJaraJaraでもいい。どんなにくだらなくてもいいから。どうして同じのを繰り返してしまうんだろう。発音が同じなら元の言葉も一緒であって欲しいと思うのだろうか。そういう点でもキャンキャンがCanCanでなくCanCamだというのはやっぱり不思議なんだよね。

ショートソング

フリーなときは自然と本を手にとって読むことができる。フリーというのは本当にフリーで、何からも解放された時だ。まるでゴールを決めたサッカー選手のような躍動感で両手を突き上げ「フリーダム!!」と叫びたくなるような時のことだ。ツンドクになっている本に手を伸ばすことができるのはこういう時だ。

枡野浩一の「ショートソング」という小説を読んだ。「ショートソング=短歌」だと気がついたのは読み始めてからだった。俳人だとか歌人だとかそういういう人達はたった17文字や31文字の中だけでものすごいことを言ってしまう。その言っていることを説明するには17文字や31文字では当然無理なことだし、原稿用紙が何枚あってもやはり無理なことだと思う。おそらく日本語が持つすべての言葉を使って説明しようとしても言葉の網目に引っかからずに擦りぬけてしまうような感情などをなぜだか言い尽くす術を持っているのだろう。

そのショートソングの中で気になった歌の一つが

無理してる自分の無理も自分だと思う自分も無理する自分

だ。私はもともと短歌に限らずこういう言葉遊びのようなものが好きなのだけど、ちょうどこの中ではまさに自分がこれまでうまく説明できない言いつくせないでいたことを現してくれているように思う。これまで自分では表現できなかったことを代わりに表現してくれる人という存在を見つけたときに私はとても興奮するし安心したりする。心のなかで溜まっていったなにか未消化なままの残骸をすべて掃き清めてくれるような感覚が得られる。たぶん物の好みというのはそういう事なのではないかと思う。芸術的な作品でも何でも自分が好きだといえるものというのは技術的な未熟さゆえに表現できないものを代弁してくれているもののような気がする。

私が歌人や俳人の小説や随筆を好きなのはそういう感覚を得られやすいからかもしれない。「あー、それそれ、それずっと思っていたんだよね」と唸りたくなることを書いているのを見つけたらすっきりと体が軽くなる。枡野浩一の歌や文章に共感するのはたぶん、私自身と重複する部分を持っているからだろう。無意識のうちに共有する部分を持つ人を見つけたり、そういう人と話をするとスッキリするのはそのためだ。それならそう言うのもを定期的に見つけられればいつも体が軽くていいのにとおもうのだけど、そこまでの効力があるのだろうか。そんなこと考えていたらかえって悶々としそうだけど、たまにはそういうことを考えてみてもいい。

九成宮醴泉銘

Suzuri 陶硯

本屋で、最新号のPenのが書道を特集していたので思わず買ってしまった。いつか書いたように、私は中学の時に書道部で、高校の芸術の授業も書道を選択していた。だけど、消去法的に選んだだけだったので、当時は上達しようという気持ちがたいしてなかった。そのせいで、いまも下手で、あの時間はいまとなっては何の達成感もない記憶にしかなっていない。そうはいってもやはり、美しい文字を書きたいと急に強く感じるもので、本屋でそんな本を見つけては手にとってしまうなんてこともある。

写真はというと、しばらく前に陶芸教室でつくった陶硯である。文房四宝のなかでだれでも簡単に作れるのは硯だろう。余っていた上信楽の土に黄瀬戸をいい加減に掛けてけただけのものだけどたぶん硯として十分に使えるとおもう。まだ使っていないのでまっしろなのだけど、ところで陸の部分というのは釉薬をかけるものなのだろうか。水滴がなぜかセットになっている織部の硯の写真を見ると釉薬がかかっているようなかかっていないような。墨をするにはザラザラしていないといけないような気もするし、筆が痛まない程度にツルツルでないといけないような気もするし。

せっかくだから使わなきゃと思ったので物置や押入れを探した。けっこう色々出てくるものだ。モノを捨てられない性格なので、古いものでも記憶に残っているものはたいてい家のどこかに残っている。何年も使われていないカチンコチンの筆が数本と、貰いものの墨が1本、そして練習用の半紙が二束も出てきた。そしてこの自作の黄瀬戸陶硯で御宝が四種そろった。見るからに習字教室時代のものと思われるラインの入ったフエルトの下敷きも見つかったし、意外になんとかなるものだ。手本もどこかにあったはずと本棚を探して見つけたのが、欧陽詢の九成宮醴泉銘だ。これはまた懐かしい物が出てきたものだ。

小学校や中学校の国語の時間にはいつも漢字テストがあった。マンガのタイトルみたいだけど、「トメ、ハネ」は大事だと習っていて、間違えるとバッテンがつけられた。それなのに、こういう書道のお手本をみると、滅茶苦茶なのだ。トメがハネになっていたり、ハネがトメになっていたり。妙に変だなあと思うと、一画抜けていたりというのもよくあった。変だぞ変だぞと、そんな事ばかり考えながら書いていた。さっきpenの書道特集を読んで、「なーんだ、好き勝手に書けばいいんじゃないか」と勇気が出てきたのだ。高島屋の魯山人展を見てからも書道をもう一度やってみたいなと思っていたところなのでいい機会かもしれない。

更に色々さがしまわったら書道の授業でつくった篆刻の作品まで出てきた。「2年1組玉井裕也」というシールが貼られたままだ。penの特集にあった王羲之の「奉橘帖」にしても蘇軾の「黄州寒食詩巻」にしてもハンコがベタベタ押してある。1月3日ぐらいに届く年賀状のようだ。決まりなんてないんだろう。芋判みたいなのもそこら中に押してあるので、こちらも実は好き勝手やればいいのだと感じた。ちょっとまえに買った唐詩の本から好きなのを選んで芋判を押せば完成だろう。陶印を作るというのもよさそうだ。

そういえば、あのころ、行書も何か書いていた。書家の名前は全然わからないけれど、本を読むと聞いたことのある名前がときどき出てくる。もしかしたら王羲之の蘭亭序だったかもしれないなあ。蘭亭序という名前は聞いた記憶がある。(苗字が一文字の中国人の名前はみんな書家に見えるし、詩人に見える。羨ましい。)楷書はまだしも、行書は本当に嫌いだった。頑張れば頑張るほどバランスの悪い文字になっていったことを思い出した。なんども叱られた記憶があるし、いまでも行書は好きになれない。それに引き換え九成宮醴泉銘はいいなあと思う。叱られたよりも誉められた記憶のほうが多い。カチンコチンの筆がほぐれたら書いてみようと思う。

MP3 AAC…iTunes Plus?

音楽のことはよくわからないし(音痴だし)、未だにCDダブルラジカセを使っているので関係なかったのだけど、mp3プレイヤーの時代になってから、なにかと気になっている問題がある。CDをどう取り込んだらいいのかということだ。

はじめて手にしたMP3プレイヤーがRioのSU10というのだったこともあって(そもそもmp3プレイヤーと呼んでいるのだった)、mp3に変換していた。wmaでもいいということだったけど、mp3プレイヤーという名前に憧れてmp3を選んでいた。ビットレート128kbpsだった。これは今までずっと同じだ。

そもそもこのRioのSU10なんていうモノを買ったのはただ単純に、近所のギガスデンキでワゴンセールされていたからその場の思いつきで買ったというだけなのだ。だいたい「ギガスデンキ」ってなんだったのだろう。今にして思えば「ギガス」って名前は時代の先端をいく良い名前だったと思う。(ギガ〇〇スのはしりだと思う)

そんな、いきあたりばったりで買ってしまっただけのRio SU10のせいで今だにmp3 128kbpsにしているのだ。Windows Media PlayerでもRealPlayerでもなくiTunesなのに、いまだにmp3で取り込んでいるのはどうなんだろうと思ってiTunesの「設定」の「インポート設定」をみたら、mp3の他にAACやらなんやらワケの分からないのがいっぱいある。いみつからないWMAといういうのは絶滅のようだ。Appleロスレスって何だと調べると、音が全く劣化しないものらしいと分かった。256MBのRio SU10の時代ならそんなことしたらCD1枚分も取り込めないだろう。だけど、いまやギガスの時代だ。圧縮しないでそのまま取り込むという選択もアリなんだろう。

そんな選択肢の中で、ひときわ気になる文字を発見した。「iTunes Plus」だ。不覚にもカッコいいと感じてしまった。ギガスカッコいいっすと思ったのでこれを選んでみた。いったいなにが違うだろう。しばらく使ってみて違いがあったらまた考えなおして、違いがなければかっこいいiTunes Plusで行こうと思う。

(ケーズホールディングスの下にギガスデンキがあると聞きました。だからギガスデンキは今でも存在するのかもしれません。ギガント)

ガソリン代でイライラするクレジットカードは要らない

ガソリン代を節約できるクレジットカード徹底比較!」というサイトを発見した。(検索して見つけた。)こんなに色々なクレジットカードがあるのかという驚きと、各社どこが得なのかわからないようにしているのではないかと疑いたくなるほどに複雑な割引方法のために、結局のところ結論には至れないような気もする。

やたらとガソリン代のはなしが多いのは毎日の運転中に考えることがないことが理由なのかもしれない。今日はエッソで給油をした。新しいクレジットカードの案内をされた。いろいろなところで給油をするのはただただ好奇心からである。レギュラーガソリンはどこで給油してもメーカーも関係なくて実は一緒だ、ということを聞いて驚いた。ハイオクガソリンは違うらしい。そういえば各スタンドでハイオクの宣伝はしていてもレギュラーガソリンの説明はしていない。どのガソリンもやっぱり一緒なのだろうけどね。

その新しいエッソのシナジーカードはそのカードで月に7万円以上決済するとガソリン代が7円引きなるということらしい。ほかにもいろんな割引カードがあるんだと感じたけれど、割引されるまでのいろいろな計算方法が複雑でわかりにくい。そこで、ガソリン代を節約できるクレジットカード徹底比較!を見ると、私はスターレックスカードがお得らしい。

だけど、いろんな買い物すべてをそのカードで支払わないといけないやら面倒だと感じた。ガソリンスタンドにはいつも何種類もの値段が表示されていて、それは本当に分かりにくいので、やめてほしいと思う。プリペイドカードもある。買ったけれど、ほとんどそのスタンドを使わなくてでもまだ残額があるために捨てられずに机の中に入っている。テレホンカードみたいになってしまいそうだ。一度そこで給油すると次回は2円引きになります!いまだけティッシュボックスプレゼント!クジ引きで当たるとガソリン代無料!なんてのまであるからそっちに行ってしまう。だからいろんなガソリンスタンドを廻っているんだ。やはりおもしろいのはセルフではなくて人が給油してくれるところだ。ついつい満タンと言ってしまうのはなんなんだ。

だから決めた。いつものJCBカードでいいじゃないか。こんなことで悩んでいる方が変だ。どこかのクレジットカードを作るとそこに行かないといけないような気がして、そのうち不自由な気がする。そのカードを持ち忘れた日に限ってガソリン給油アラームが鳴る(マーフィーの法則)。もう、気にしないことにした。どのガソリンスタンドにでも入れるようにしたほうがチキンレースにも勝利できそうだ。

再び、川喜田半泥子のすべて展

また、「川喜田半泥子のすべて展」に行ってきた。この企画の巡回も半泥子の地元である三重県立美術館にやってきてこれが最後の場所である。岐阜県陶芸美術館で見たとき以来、いろいろな本などを買っては読んで、川喜田半泥子のことがますます気になっていた。色々なエピソードが書かれているのだけど、全部本当におもしろいものだった。

半泥子は窯を焚くときや、寝る前にしばしば茶杓を削っていたそうで、この展覧会でもいくつかおもしろい茶杓が出ている。かつて茶杓を作って筒をこしらえていた時に、筒の底を削りすぎて穴をあけてしまったらしい。その筒に茶杓を収めてみたら茶杓の切留のところが出てきてしまったらしい。それでその茶杓の銘は「おみくじ」にされたのだそうだ。茶杓の方には「大吉」と書かれているらしいから、なかなかイケイケな茶杓だと思う。

三重県立美術館はやはり、半泥子のゆかりの地であるし、企画展最初の週末ということもあって、あいにくの雨天にもかかわらず混んでいた。当日は津市外でも川喜田半泥子のすべて展に連動した講演などもあったみたいで、それをはしごしてきた人もいたみたいだった。岐阜と三重とでは展示のしかたが違ってこちらもいいなあと思った。ガラスケースの時はいつも、ちょっと行儀が悪いかもしれない、正面からみている人には迷惑だろう、などと考えながらもついつい後ろに回ってみたくなる。後ろからしか見えない部分があるのだから、気になるのも仕方がない。ほかにもそういう人がたくさんいたことに勇気づけられて、私もそれに倣うことにした。新たな発見もあって満足した。半泥子が撮りためたビデオも上映中でこれも必見である。

帰りに石水博物館にも立ち寄った。ビルの二階にあるというし、そのビルもなんとも冴えないオフィスビルだったので期待はするまいと思ったが、これがなかなか侮れない場所だった。「川喜田半泥子交遊録」という題で、いろいろな手紙や、半泥子のこういうの広さを感じさせる人たちの作品があった。有名人の若い頃の手紙などは本当におもしろいものだと感じた。そういうわけでまた行きたいと思っている。

満員の個室便所

僕はときどき満員の便所のことを想像する。この部屋に入るとすでにすべての便器がうまっていて待たされるという状況だ。しかたなく部屋の脇の方で申し訳なさそうに空くのを待つ。申し訳ないのはむしろこっちの方だ。使えなくて待たされている方なのに、先回りして使っている人に気を使わなければならないからだ。

便所の入って、あまりにも満員であることが唐突で、部屋の隅の方で待つというところまで自分をコントロールする余裕が無い時は、所在ない気持ちを抑えるために用もないのに個室に入る。用もないから個室のドア越しに外で便器が空くのを耳を済ませて待っている。よしきた、と思って出て個室に向かおうとした瞬間に、また別の誰かが入ってきてその待ちわびた便器を占領されたとき、僕はもうどうしてもカッコ悪いのを知っているから必死に平静を装って洗面台で手を洗ったふりをして、別の階の便所に向かう。そこのところはちょっとだけ、いさぎよいと思う。

それでも、その別の階でも、便器が埋まっていたとき、またしても個室に逃げ込む。そうして、スケルトンになった建物のすべての階の便所の、男子用と女子用のすべての便所の、個室と便器が埋まっているのを想像してしまう。その建物の便所ゾーンが一階から九階までまで縦に並んでいて、まるでそれはエレベーターみたいなのだ。そしてその建物のすべての階の全ての個室のみんなは満足そうにしているのに、自分独りだけドアに身を寄せて外の様子を伺っているのだ。個室とはなんて孤独なんだ。

ゴースト ニューヨークの幻

ついに手に入れてしまった。ゴースト ニューヨークの幻 スペシャル・デラックス・エディシ [DVD]。アマゾンでDVDDVD3枚3000円キャンペーンをやっていたので、きになっていたDVDから特に欲しい物を3つ選んで注文した。残りの二つはとりあえず秘密。キャンペーンがつづいているうちにDVDをまたDVD3枚3000円で注文しようか迷っている。

このところ気になって仕方がない陶芸家のイメージというのは実は20年間ずっと、この「ゴースト、ニューヨークの幻」のデミ・ムーアだった。正確にはこのYoutubeのシーンのデミ・ムーアだ。その後のデミ・ムーアがサイボーグ化したのは残念なのだけど、このゴーストの時は最高だと思う。忘れかけている人のために書き添えておくと、デミ・ムーアの恋人で銀行員を演じたのがパトリック・スウェイジ、インチキ霊媒師なのになぜかこの時だけインチキでなくなるのがウーピー・ゴールドバーグだ(パークではなかった)。

思いがけず2-ディスク構成のスペシャル・エディションが手に入った。このおまけのもう1枚の方では、視覚効果や映像効果についての舞台裏のことが細かいインタビューなども交えて説明されていたのが楽しかった。今だと何でもコンピューターグラフィックスを用いたり、あるいは3Dをつかったりするが流行なのだろうか。この映画が作られた頃というは今とは全く違って、今となっては使われていない技術が多くつかわれていた頃だそうで、その頃のいろいろな苦労が描かれていた。

私のDVDでの一番大きな収穫はこの「ゴースト、ニューヨークの幻」のストーリーを思い出すことができたということになるだろう。あまりにもアンチェインド・メロディの部分の印象が強すぎたせいでストーリーなんて全く忘れていた。だけど、少なくとも私にとってこの部分がこの映画の一番いいところなのだ。記憶に残るというのはいいという証拠だと思う。

それから、忘れてはならない「Ditto」というセリフも思い出して、いい気分になった。アメリカに行ったら必ず「Ditto」って使いたい。

まさかのレギュラー満タン

なんか最近クルマの調子がわるいなあと思っていて、そろそろ点検の季節なのかもなあなんて思っていた。どちらにしても、ほったらかしのリコールの点検にもいかないといけないし、と考えていた。信号などで止まったときに何かエンジンの音が高くなる時がある。エンジンではないかもしれない。ファンか何かが廻っているのかもしれない。ともかく気になっていた。

ところで実は、私はいつも「一回の給油で何キロ走れるのか」というくだらないチャレンジを続けている。スタンドで給油するたび、トリップメーターをゼロにリセットしてゲーム開始だ。私のクルマはカタログによると満タンで55リットル入る。だいたい燃費はリッター10キロぐらいで走るので単純には550キロまで走れることになる。だけどタンクを空っぽにはしてエンストというわけにはいかない。それに、走り方などによっても燃費は大いに変わる。効率よく走れば550キロ以上走るし、逆のこともある。その逆の時はエンストの危険が高い。だけど、どこまで走れるかという「ひとりチキンレース」を密かに楽しんでいるのだ。ガソリンスタンドにタイミングよく辿りつけるか、というのも重要な要素だ。それにどのガソリンスタンドのどのガソリンブランドがよく走るかというのにも気を使う。

そういうわけだからいつもガソリンメーターとトリップメーターとにらめっこしている。それでこの1週間ほど、やたらと燃費が悪い。スタッドレスタイヤはもうやめたのにこれではスタッドレスより燃費悪いぞと思っていた。最近、運転の仕方が乱雑だからだろうかと気をつけようと反省していた。それで車の中が汚いので掃除してレシート等をまとめていたら、なんと、前回のエネオスでの給油では、レギュラーを49リットル給油しているではないか。エネオスニュービーゴじゃない。私のニュービートルはハイオク仕様車なのに、なんでレギュラーなんて入れてあるんだろう。エネオスのバイト坊主が間違えたか、自分で「レギューラー満タン」といったかのどちらかだ。これはおそらく後者だろう。これまでも何度か言い間違えて訂正したことがある。もしかしたら、これまでにも同じことがあったのかもしれない。恐ろしい。気をつけねば。

というわけで、こういう時の対処法がマニュアルに書いてあった。早めにハイオクを追加で給油してレギュラーガソリンの濃度を薄めることらしい。半分ぐらい乗ったところなので、いまのガソリンタンクはレギュラーとハイオクが1:1ぐらいになっている。まあいいか。そんなことより、今後はセルフスタンドだけに行くことにして間違えないようにしたほうがよさそうだ。でも、窓ガラスなどを拭いてくれるサービスも捨てがたい。道路に出るところで「ありがとうございました」と言われるのもうれしい。対策を考えてみます。

クリアショットu

掃除が楽しくてたまらない。相変わらず部屋はモノで溢れていく。押入れなどを掃除するのも楽しい。私は掃除して部屋を小綺麗にしようなんて実は考えていない。掃除しておもしろいものを見つけるのが楽しいだけなのだ。

ほとんど記憶にない古い「写ルンです」が出てきた。こういう時、たまらなく興奮する。封はすでに切ってあって、何枚か撮影してあるみたいだ。残りをきちんと撮影して、現像に出す日が今から楽しみだ。こういう所がフイルムは楽しい。

むかし買ったボロボロのカメラを見直すのも楽しい。フイルムを装填してシャッターを切ればたいていなんとかなるのが頼もしい。デジカメと違ってフイルムカメラはブラックボックスというわけではないから。

このところ私のかばんに入っているのがフジフイルムのクリアショットuというカメラだ。子供のおもちゃのようなカメラだけどじつはかなりいい写真が取れるシロモノだ。「写ルンです」のフジの技術は伊達じゃないと実感する。このカメラ、なんとフジノンレンズ2枚2群で「f=33mm、1:8」という。驚いたことに「写ルンです」は「プラスチックレンズ1枚」らしい。どうなっているのだろう。それでいてあれだけきちんと撮影できるなんていったいどんなレンズなんだ。もちろんクリアショットuも大したものだ。実際に撮影してみるとわかる。フイルムを決して見捨てない富士フイルムはやはり偉大なのだ。こういう低価格のカメラでも決して手を抜いていないのはうれしい。

クリアショットuをロモやホルガの代わりに使っている人もいるようだ。そういうのもアリなのだろう。でも私はそうではなく、真面目なカメラとして使いたい。使い方も簡単だ。テキトーにシャッター押してキチンと写真が取れるのがこういうカメラのいいところなのだ。それなのに、わざわざ汚い写真を取りたいという精神とは私は付き合えない。

簡単がキーワードだと思う。フイルムと言ってもISO400のネガを入れさえすればいい。おそらくクリアショットUに限らず低価格のコンパクトカメラというのはISO400のネガを想定して設計されているだろう。だいたいシャッターボタンとフラッシュ以外にまともなボタンのないカメラで悩むのが間違いなのだ。コンビニで一番安く売っているフイルムを入れればいいのだ。高いカメラにブロアーシュッシュも楽しいけれど、ホコリにまみれても水に浸かっても、宮沢賢治のようにキチンと写真をとってくれる安物カメラも楽しい。

検索してみたところ、このクリアショットuを使っている人は少ないらしい。これと同じフジノンレンズ2枚2群でf=33mm、1:8 のスマートショットBFを使っている人は多いみたいだ。このお方このお方も只者ではあるまい。勉強になります。私もいい写真が取れたらスキャンしてアップロードしたいと思いますのでよろしく。

ホームページ辞典

このところ部屋の掃除ばかりしている。マツイ棒を買うかもしれない。掃除するたびゴミは増えるのに、部屋は全く片付かない。それに3分おきに懐かしいものが出てくるから、片付きそうもない。

懐かしの「ホームページ辞典」が出てきた。なつかしいなんてものじゃない。大学1年生の定番「自分のホームページをつくろう」という授業のために、今は亡き大衆書房で買った本である。その授業から、私はホームページを作るようになって、テレホーダイの時間が待ち遠しい日々が始まったのだった。その頃のまさに座右の書といえるのが、この本だった。いま読み返すと「こんなの見つけたら笑っちゃうよ」という感じのサンプルだらけなのだけど、当時はこれをなんども読み返したものである。

そのほかによく見ていたのはWiredのWebmonkeyで、しばしばサンプルを拝借した。いまはどこに行ったのだろう。そんなネットサーフィンをするうち、ホームページという呼び方がダサい和製英語であるということを知り、今後一切ホームページなんて呼び方はするまいと思った。それに我が家のプリンターがヒューレット・パッカード製であったこともあって、ホームページをHPと省略している人がどうしても好きになれなかった。HPをわざとらしく「エイチ・ピー」なんて読んでいたのも今となっては恥ずかしい記憶だ。いまだに「ホムペ」や「メーリス」という呼び方に馴染めないのもそのあたりに理由があるような気がする。

閑話休題、実はそろそろ私もサイエンティストとして「ホーム」ページを作ろうと思いはじめている。ホームページと言ってももう何年もはウェブログしかやっていないのでHTMLなんてさっぱり分からない。「ホームページ辞典」が出てきたことだし「ホームページ」で行こう。進捗状況を報告するのでよろしく。

くど・かまど

竹細工の部屋の囲炉裏のことを書いて「くど」のことを思い出した。「くど」と言うのはたぶんこのあたりの方言で、全国的には「かまど」といわれているものと同じだと思う。

私が高校にあがる時に我が家は改築されて、取り壊してしまって今はないのだけれど、それまでは三基のクドがあった。我が家が建てられたのも割と最近になってからだったらしく、そのクドもタイルが貼られていたりする割とモダンで丈夫ななものだったと思う。私が知っている時代になってからは、そのクドを使うのは1年にせいぜい数回ほどだった。法事などでたくさん人が集まる時と、年末のもちをつく時ぐらいだったような気がする。

年末にもちをつくのは楽しかった。私はクドの火の守りをする役で、たのしくクドに薪などを放り込んでいた。薪と言っても立派な薪はないので、竹細工の余った竹片や、桑畑から拾ってきた枝や切り株を割ったものだった。そして湯を沸かしてもち米を蒸すのがクドに与えられたおそらく唯一の仕事だっただろう。

小学生にとって、火遊びというのは何よりも興奮する遊びなので、クドには片っぱしからいろんなものを放り込んだ。古新聞やゴミ箱のゴミなど、絶対にダメだといわれたものも、親の目を盗んで放り込んだ。煙の色を見ればすぐにばれるのだけど、懲りずにいろんなものを放り込むのが楽しかった。

冬の寒い土間の部屋がクドに火を入れてから暖まっていくのが楽しかった。それになにか仕事を任されるというのも楽しい理由だったかもしれない。もしも今でもクドがあったとして、年に数回程度なら、またクドで料理をするのもいいかもしれないなと思う。

竹細工部屋のこと

家の中を掃除した。もうしばらく使っていない部屋を覗いてみた。埃まみれで、今は物置としか使われていない。その部屋は私が小学生の頃まで、祖父や曾祖父が竹細工をする作業場として使われていた場所だ。

小学校から帰ると私はいつもそこへ行って一緒にテレビを見たりした。部屋の真中には囲炉裏があって、いつも竹輪を焼いてくれた。囲炉裏と言っても粗末なもので床板を外すと地べたが出てくるというようなものだった。そこで焼いた灰まみれの竹輪のことは今でも良く覚えている。

その竹細工が「大桑竹細工」という名前で岐阜県の郷土工芸品に選ばれていることを最近になって知った。祖父らが作っていたのは、しょうけのようなものが主だったと記憶している。作ったものを買い付けに来る人がいたけれど、出来損ないなどは我が家で使っていた。今は何軒ぐらい竹細工をやっている家があるのかしらない。もうほとんどいないのかもしれない。

その部屋を覗くたび、当時のことを思い出す。懐かしいなあ。

タイヤ交換

タイヤの交換をした。新しく買い換えたわけではなくて冬用のスタッドレスタイヤから夏用のタイヤに替えただけのことだ。替えたというよりも戻したという方が正しいのだろう。何をするのも遅い私が3月中にタイヤの交換をしたのはちょっと誇らしい。

夏用のタイヤはグッドイヤーのものなのだけど、冬用のはブリヂストンだ。特に理由はない。車のことはよくわからないし、どれも殆ど変わらないのだろうと思っていた。だけど実は今日ノーマルタイヤにしたら全く違ったことを知って驚いた。スタッドレスタイヤの時に気になっていた雨天時のスリップ感が全くないのだ。こうも違うものだとは知らなかった。やはりタイヤによってぜんぜん違うのかもしれない。私のような素人でも感じるのだからこれまで大げさだと思っていたことは大げさではないということだろう。

そういえばスタッドレスタイヤのブランド名はかなりオモシロイと思う。ブリヂストンはブリザックなのだけど、これは語感で決めたのだろうとおもう。ブリザードにブリザック、ブリザックで(金銀財宝)ザックザク、という発想だろう。それからもっとかっこいい名前なのがトーヨータイヤだ。なんとガリットという名前をつけられている。ガリットのロゴもなかなかいい雰囲気を出していたと思う。覚えやすい名前だというのは、とてもいいことだと思う。覚えやすいという点でも擬態語や擬音語を駆使した名前が私は好きだ。

タイヤの交換をするときに気がついたことがあった。タイヤはかなりすり減っていると言うことだ。前輪に使用していたタイヤはかなりタイヤの縁の部分が減っていた。摩耗という言葉がぴったりだ。そういうわけで前輪と後輪とを入れ替えて装着することにした。これでまた次の冬までは快適に走行できるだろう。その前に、ときどき変な音が聞こえるので、車の点検だけは受けておこうと思う。

没後50年北大路魯山人展

JR名古屋高島屋で北大路魯山人展をやっているというので行ってきた。実は去年21年の6月に岐阜市歴史博物館で魯山人の宇宙展をやっていたのに行きそびれてしまったのだ。それ以来、あの時のチラシが頭の中から離れなかった。

魯山人につきまとうエピソードと、作品から私が得た感想は全く逆のものだった。魯山人は本当のところは立派な常識人だったのだろうと感じた。人にどういう印象を与えるかを相当に気にしていたように思う。何かからはみ出すということを極端に嫌っていたのかもしれない。加えて、魯山人は洗練された都会人だなとも思った。いろんな装飾のある器が多いけれど、どれをとっても全く嫌味がなくて上品なのだ。ここを越えたらダメになるという線を知っていて、それを決して越えない人なのだ。

今回の展覧会のチケットにもあった金彩雲錦大鉢は期待通りに輝いていた。ただ個人的にもっとも圧倒されたのは昭和25.6年の作の書で、竹林図屏風の良寛の詩だった。魯山人は元は書家であるから当然ながらいいものばかりだから、どの書の前でも私は長いこと足を止めて見てしまった。

そのとき、中学時代に私は書道部にいたことを思い出した。あの時もっとまじめに習っておけばと後悔した。自分がもう少しでもまともに書くことができたなら、今でも気楽に筆をとったり墨をすったりということもあったはずだ。それに今回も魯山人の書を見たとき、もっと強く感動できたかもしれない。

九谷光仙窯

九谷光仙窯

愛情物語を見て、原田知世もいいけれど渡瀬恒彦はもっといいと思った。アイドル映画ではその相手になる俳優が大切なのだ。それはさておき、映画の中で「あしながおじさん」の居場所を知りたい主人公が、プレゼントの花束の送り主であるあしながおじさんの住所を花屋から聞き出そうとするシーンがあった。その住所というのが渡瀬恒彦が働く九谷焼の窯元という設定だ。そこはどうやら実際に存在する九谷焼の窯元らしいということがわかったのでいってみることにした。

私が訪ねたのは九谷光仙窯というところだ。なかなか広いところだった。予約をして行ったので見学もさせてもらえた。なかには九谷焼の歴史などの展示もあったし、いろいろと説明もしてもらえたので勉強になった。これまで上絵のことをなにも知らなかったので楽しかった。それにしてもあの原色の色鮮やかな九谷をあんなにたくさん見られたのはよかった。海外でも大人気という九谷の秘密がわかったような気がして嬉しかった。

絵付け体験コーナーがあったので、迷わず申込んだ。むずかしくてヘンテコになってしまった。青海波を書こうとしたのにグニャグニャになってしまい、まるで病気の金魚のウロコみたいなのだ。その湯のみもすでに完成して届いているので、そのうちにこのブログにアップしたいと思う。

目的のもう一つである映画の舞台をたずねるという目標も達せられた。原田知世がかばんを置き引きにあった路地も発見できたし、渡瀬恒彦がひいていたロクロの位置も確認できた。実際にその風景の中に自分が立ってみたり、撮影の当時の光景を想像したりしするのはな楽しいものだ。面白そうな映画を見つけたらまたその場所を訪ねてみたい。

九谷光仙窯

愛情物語

愛情物語という映画を見てしまった。わたしはずっと、こういう映画は見てはいけないと考えていた。角川春樹だとか赤川次郎だとか、そういうのは何のポリシーも持たない連中が見るものだと長いこと信じていた。だけどいつごろからかそういうのこそ見た方がいいんじゃないのかという疑問が増してきた。キーワードひとつで選んでしまう今は、マイブームということだろう。

角川映画と言うのがまず、引っかかっていた。角川映画って一体なんなんだって聞かれても、うまく答えられる人は少ないだろう。だけど、角川映画ってああいうのだなとたいてい思い浮かべることはできる。「ああいうの」が好きになれなかったのに、今は大好きなのだ。不思議だ。角川春樹ってカッコいいとさえ思う。それから赤川次郎の小説と言うのも昔は好きになれない気がしていた。赤川次郎の小説そのものというより、赤川次郎の小説を読んでいるという人達が好きじゃなかった。クラスにかならずいる赤川次郎が好きな女の子って、自分とは決して話の合わない人たちだと思っていた。今更に好きになるというのはなぜだろう。

それでこの愛情物語では例のごとく原田知世が出てくる。話の途中で脈絡なくミュージカルシーンが始まる。こういうのもおもしろい、と思うようになってしまった。設定の一つ一つが飽き飽きとするもので以前なら耐えられなかっただろう。そんなベタの波状攻撃に耐えられるようになったのは自分自身の成長のおかげだと考えることにしている。

教科書を読む

教科書をよむのは本当に楽しい。教科書をよむのというのは、教科書を通して著者と自分が勝負しているようなものだ。碁盤をはさんで一局の碁を打つように、こちらが一手打つと相手がそれに応えて一手打ってくれる。教科書をよむというのはその一手一手の繰り返しのようなものだ。

教科書に書いてあることが実は自分の理解を遥かに上回るものだったということがある。それが想像したこともないほどにとてつもなく広く大きなものだったということがある。そう気付かされて呆然とする。もう全く勝負にならないのだ。むこうから象の群れがやってきて逃げだす暇もなく一瞬で踏み潰されたような感じだ。ぺらぺらになった自分の亡き骸をなんとか膨らませてまたとぼとぼと歩き出そうとする。そうするとまた大きな象の群がだあっとやってきて今度も一瞬で踏み潰される。

教科書を読むのってかなり楽しい。もっといろいろな教科書を読んで勉強しなければいけない。

お棗、お茶杓の拝見を・・・

茶道の稽古で辛いところは、時間がたつとすぐに忘れてしまうことだ。家でもときどき稽古をしているけれど道具が無いのがよくないのか、ほとんど覚えられない。本を読んだり、付録のDVDをみたり、それでもなかなか覚えられない。ちょうどいま、NHKで「茶の湯 表千家」を放送中なのでこれを見て復習しようと思っている。

なかなか覚えられない点前の中でおもしろいのはやはり「拝見」だ。亭主と客とが会話をするのはおもしろいと思う。茶席と言うのはそもそもそういう場所だ。喫茶店ではないんだからウエイターが黙ってテーブルにコーヒーをおいて行ったり、無口なマスターとカウンターをはさんで一人コーヒーを飲むなんてことはない。実際の茶席ではそういうことはないのだけど、稽古はそうも行かない。教科書をなぞるのもままならないのに、それ以上のことなんてできない。形をまねるばかりで、亭主と客とは、正しくは亭主役と客役とは、赤の他人を演じているのだ。これだからぎこちないのだとおもう。そんな中で会話を交わす瞬間はやはり良いものだ。決められたセリフを暗誦するだけとわかっていても楽しいものだ。

そうは言ってもやはり、変なのだ。たしかに、茶碗の拝見をしてもなんにも分からないから、わかるようになりたいと美術館に足を運んだりして少しわかることができたような気がする。だけど、毎回のように拝見している棗と茶杓が全くわからない。違うけれど何が違うのか、違うからどうなんだ、と言うことがわからない。どこに目をつけたりどう見たらいいのか、さっぱりなのだ。頭の中は空っぽなのに「拝見をお願いします。」なんて言うのだからおかしな話だ。何もわからないと知りながら、棗の蓋をとって覗いてみたり、茶杓を裏返したりするのだ。なんて滑稽なんだ、これではイカン、と最近強く思う。空虚でない拝見を始めるべき時期が到来したに違いない。

川喜田半泥子のすべて

「川喜田半泥子のすべて」展のことを書かねばなるまい。間違いなく去年見た企画展では一番だった。ダントツの一番だった。もう一回ぐらいは見ておかならければと思う。岐阜県現代陶芸美術館からはじまり現在も巡回中で東京、横浜、山口、さいごに三重に帰ってくるみたいだ。

何でもありでやりたい放題なものをいきなり見せつけられた。悪ノリかよというのもあった。遊びゴコロが最高に嬉しくて私はなんどとなく繰り返し感動した。半泥子と言う人は絶対にもう楽しくてたまらなかったのだ。笑いをこらえながら作ってたかもしれない。銘の感覚がこれまた痛快でいいのだ。とにかく半泥子をうらやましく感じた。

自分の家に近所のお百姓を呼び出して、茶を点ててはのませていたらしい。その前で、あられを口にほおばって茶碗を片手でつかんで飲み干してみせたそうだ。何でもありなのか、そもそも何も無いというべきなのか、いやいやそういうことじゃないんだ、と妙に納得した展覧会だった。

美濃陶芸庄六賞茶陶展

このあいだ、岐阜高島屋にいったら美濃陶芸庄六賞茶陶展が回ってきていたので立ち寄った。時刻も遅く混雑していなかったので、ゆっくりとみられてよかった。それにしても有名作家の作品は高い。どうやって値段を付けているのかわからないけれど、そんなに高くなるものなのか。茶碗は特に高い。となりのぐい呑みにいくと十分の一ぐらいの値段だ。ぐい呑などの酒器をコレクションするという人の理由もそこにあるかもしれない。

美濃陶芸協会のページにのっているとおり、今回の庄六賞は耀彩天目の水差しだった。天目っていまいちわかんないなあ、とずっと思っていたんだけど、天目にもいろいろあってけっこうおもしろいと感じて気になっている。コラムのとおりで、岩田渓山の耀彩天目は闇夜の星のようだった。ところで〇〇天目っていうものには何種類ぐらいあるのだろう。

最近気になるのが黄瀬戸だ。このあいだ教室で作った一輪挿しに黄瀬戸をかけたらなかなかいい具合に濃淡が出てしまった。下手なだけでも、それもそれでよく出来のはうれしい。でもこういう所で見る黄瀬戸はそういうのとは全く違う。今回の庄六賞茶陶展にも安藤日出武の黄瀬戸の茶碗があった。いわゆる油揚手というのがこれなのか。ブツブツとザラザラがいい。そういえば写真で見た加藤唐九郎もブツブツザラザラしていた。これは黄瀬戸なのか。自分が黄瀬戸じゃないのか。

こういう展覧会はいろいろな人の作品をまとめてみられるのでおもしろいとおもう。いろいろありすぎて混乱して帰ってくることも多いけれど、いろいろな人の作品を比較してみるのは勉強になる。どからどこまで存在しうるのかとうことをちょっと知ることもできる。

肉食バーガー 草食バーガー

httpv://www.youtube.com/watch?v=9cMDIeNfLOA

朝起きたら一人だけ取り残されていたという時には、パンを食べることが多い。最近は超熟をよくたべる。小林聡美の真似をして二つに割るのはDIYな気分を盛り上げてくれていい。だけど料理が全くできない僕は卵やベーコンを焼くのは諦める。冷蔵庫の5枚パックのハムととろけるチーズがあれば大丈夫だ。片っぱしからはさめばいい。それが無いときは夕べの残り物をはさめばいい。CMのようにパンに乗っけるだけだと床に落として朝から嫌な気分になる。シーチキンの缶詰丸ごとひとつ使ってしまうと朝から相当に贅沢な気分に浸れる。パンを食べながら新聞を読むとホームドラマの気分までも味わえる。ひとりとりのこされるのも実は楽しい。

正しいカレー

私は優等生だから「正しい」ということに安心する。正しいというだけで安心し、正しくないというだけで不安になる。なにをみてもそれが正しいかどうかと真っ先に考えてしまうのだ。それは正しいのだろうか。

カレーには四つある。「左がカレーで右がライス」、「左がライスで右がカレー」、「手前がカレーで奥がライス」そして、「手前がライスで奥がカレー」だ。見た目に正しいのは手前と奥に分かれるパターンだと思う。左右にカレーとライスが配置されるのはどうもバランスに欠けると思う。人間は左右のシンメトリーに安心を感じるものだ。だけど実際に食べる時となると話は別だ。左にライスで右にカレーを持ってきた方が食べやすいと思う。カレーライスは、カレーとライスの境界線で食べるものだ。そして日本人は箸をスプーンに持ち替えたところで、箸の使い方しかできないのだ。スプーンを手前や奥に押したりするのは苦手だ。だからたぶん、右にあるカレーを左のライスに持っていくのが正しいだろう。

ただ、レストランでカレーを注文するとカレーを手前に向けてを持ってくるウエイターが多い。美的に正しいからだ。だけど、私は思わずウエイターを目を遣る。視線がこちらをむいていないのを見計らって90度だけ右に回転させる。この90度の回転というのは正しいのだろうか。だけど多分、全国のレストラン、洋食屋、カレー専門店で行われているに違いない。私がカレーを90度回転させているとき、別の場所で誰かが90度回転させているのだ。カレーを食べようという瞬間、私は見知らぬ誰かとシンクロしている。カレーってなんと楽しい食べ物なのだろう。

西野カナさんからのメッセージ

Radio Daze

ときどき聞いているポッドキャストの番組があるのだけど、これにメッセージを寄せてくれる西野カナっていうのが何者なのか気になっている。なぜかネクラで、スネに傷のありそうな声なんだ。合格ドコモダケのプレゼント企画とコラボしているみたいなのだけど、受験生を応援しようっていう気持ちが全く感じられない。爆笑問題の方もこのニシノカナってのが何者かよくわかっていないみたいで両者のやりとりが面白い。ググッてみたけどわからない。ポッドキャストから、いまは名古屋の大学に通っていて、高校時代は一つ年上の彼氏がいて、夜食にカレーを食べていてたっていうことなどがわかった。

ポッドキャストはiPodよりもパソコン上で聞くことが多い。iTunesの履歴によると、聞いているのはもっぱらトーク番組のようだ。普段は人と話をすることが無いので、こうして人の声を聞くとちょっとだけ気分が落ち着くのだ。勉強になるからCNNなどを聞くなんて殊勝なことはできない。おなじことで、最近は帰りの車ではラジオ番組を聞くことがよくある。数人で盛り上がっている話に耳をそばだてるっていうのが私は好きみたいだ。

他にもまた聞いている番組などを紹介して息たいと思う。もしも面白い番組などがあったら教えて欲しい。そして西野カナについて知っていることがあれば教えて欲しい。

三食ボールペン

a kind of magic
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三度の飯よりボールペンが好き、略して、三食ボールペン! いつからか書類を読むときには右手に必ずボールペンを持つようになった。赤と青と緑の三色ボールペンだ。むかし、「三色ボールペン〇〇術」みたいなのに感化されて買ってしまったものだ。情けなくて使っていなかったけれど、いまさら持ち出して使っている。本当に情けなくなるくらいにプラスチックで、使い甲斐がない、楽しくない。こんなの使っても永遠にカツマーにはなれない。

それにしても、緑色の文字がかけるというところを生かさねばなるまい。緑色の単色ボールペンなんて、デカペンケースの女子中学生か、志茂田景樹ぐらい歯科持っていないだろう。緑色のボールペンって文房具屋のレジに持っていくのさえ恥ずかしい。無駄かもしれないと思いながら買った三色ボールペンに緑があるという程度だ。いやむしろ、三色ボールペンになんでよりによって緑が入っているんだ、おいおい黒・赤・青の三色じゃないのかよ、という悲しい瞬間に緑を見つけるぐらいのものだ。

そんな緑色でもあれば使ってみたくなるもの。赤や青はすぐになくなっていくから、同じ速度で消費しようと無理をして緑を使ってみたりもする。赤でも青でもないな、なんて迷ったときになぜだか緑を使う。どうでもいいところに緑を使う。時々後悔する。だけどまた、使わなくてもいいようなところで緑を使う。そうしているうちに緑色の使い道ができてくる。三色ボールペンの本に書かれていることもそんな程度だったかもしれない。たいしたことは書かれていなかったはずだ。

そんなことを考えながら、ボールペンの軸を分解して、緑色のの減り方に一喜一憂している。緑色の使い方を知っている人がいたらぜひ教えてください。ちなみに私は青色が真っ先になくなります。

有楽苑で初釜 2010

Yuya Tamai

こいつは春から縁起がいいわい~、なんてことを期待して愛知県犬山市の有楽苑に行ってきた。わざわざ1月3日に行ったのにはわけがある。年のはじめは初釜だ。初詣よりも初釜だ。せっかくいくなら有楽苑こそふさわしいはずだと思った。なぜなら国宝茶室の如庵(NYOAN!)があるからだ。

如庵がある、と言っても中に入り込めるわけではなく、窓の隙間から覗くだけだ。こういうとき、出目金だと隅々までいろいろ見えるのじゃないかと思う。こっちはしかもメガネだからぎりぎりまで茶室に近寄ることもできない。それにしても茶室というのは暗い。電気の明かりの無い中で一杯の茶をのむというのは興奮するものだろう。窓から茶室の隅々を覗き込みながら、自らがそこで亭主として、あるいは客としてそこにいる姿を想像した。

そのあと道具の拝見をしたのだけど、ひとつ前の人たちがかなりの手練で困った。いきなり茶碗をグワシとつかんで裏返し始めたのだ。手当たりしだいに触っているではないか。こんなこともできるのか、さすがは初釜、出血大サービスか。そう期待してしまったが、そのオバサン達がやり過ぎなだけだった。その勢いにのって、「茶杓を触っていいですか」と聞いてみたが、「だめだ」って言われた。当たり前か。

それで、肝心の茶席の方はというと勝本師の言うとおりで、ちょっと期待はずれだったかもしれない。待合での息が詰まる用な緊張感とは対照的に茶席では気が抜けてしまった。部屋が広いから深呼吸もできるし、周りのすべてを見渡すこともできる。隙間が多すぎて締まらないような気がした。大寄せの茶会の物足りなさというのはここに問題があるのではないか。狭くて後ろを振り返ることもできない、つばをのむとその音を聞かれる、視線を上げて相手の顔を見られない、そんな重苦しいくらいの場所がいいかもしれない。千利休はそんなことを考えて二畳の茶室を作ったのだろうか。

文庫本の帯

本屋に入ってすぐ目に飛び込んでくるのはいつも平積みの最新刊だ。ついつい手にとってしまう。帯がついている本ならなお良い。私はあの帯が好きなのだ。売り出し最中に帯が着いているのは当然だけど、売り出してから何年もたってまだ帯がついていたらもっと好きになる。そういう姿の本を見つけたときはさらに感動してしまう。それくら帯がついている本というのは魅力的だ。

エルヴィスは75歳!小泉純一郎は68歳!

youtubeにアクセスしたらいきなり「The Elvis Cruise 2010」のビデオを発見。さすがはアメリカ、海の向こうではこんなイベントが行われているのか。久しぶりにエルヴィスのウェブサイトにつないで思い出した。来年の1月8日は75歳の誕生日だったのだ。記念すべき生誕75周年だ。いくつもの記念CDも発売になることだろう。

エルヴィスのホームページには「ELV75 Celebrating 75 years of Elvis Presley」ということでタイムラインのスペシャルサイトが登場していた。そこにエルヴィスの歴史から75のイベントが紹介されていた。その73番目にびっくりした。なんと我らが小泉純一郎がエルヴィスの家を訪問した時ではないか。イカすサングラスのコイズミはやっぱりカッコいい。

あのサングラスが欲しいな。ジャンプスーツも欲しい。アイウォント・サングラス、アイニード・ジャンプスーツ、アイラブ・エルヴィスだと思う。

書き忘れていたけれど、小泉純一郎もエルヴィスと同じ1月8日の誕生日なんだ。スゴイ。

柳宗元と柳宗悦

最近になってようやく、この二人の違いがわかった。柳宗元は大昔の人で、柳宗悦は少し昔の人だ。これまで同じ人だと思っていた。柳宗元を耳にしては柳宗悦を思い浮かべ、柳宗悦を目にしては柳宗元を思い出していた。赤っ恥だ。どうしてこういう事になってしまったのか。それに柳宗悦が所ジョージだったなんて。危ない橋を渡るところだったゾ。

ところで似た名前を区別して思い出すのは難しいことだと思う。だけど本当は逆だ。似ているのだから区別しやすいのだ。全く似ても似つかない物をわざわざ区別する方がよほど難しい。柳宗元と柳宗悦なんて似ているかどうかすら考える余地のない別人だった。

このあいだ大学のエレベータの中にチラシを見つけた。新しく入った大きなNMR装置の内覧会のお知らせらしい。「あなたも800ステラの世界を体感しよう!」ってなんか変だ。ステラってNHKのTVガイドじゃないか。そういうことを見つけて帰り道が少し楽しなった。そういうことを見越して書いているのなら、やられた。負けたのはこっちかもしれない。

メリークリスマス

Weihnachtszeit / old fashioned christmas time
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もうクリスマスが終わって26日になってしまったのだけど、気にしない。僕は厳格なキリスト教徒ではないから細かいことは気にしてない。厳格どころか信者ですらない。神棚と仏壇のある家に生まれたから、むしろそっち方面だ。

戦場のメリークリスマスという映画を見たことがある。それ以来、いつかは「メリークリスマス、ミスターローレンス」と言いたいと思っていた。そう言う機会を密かに窺ってきた。しかし今年もその機会を逃してしまった。残念だ。また来年こそはそういう機会を作ろう。誰かが部屋から出て行くところを呼び止めて、なんて都合のいいことは滅多にないのだ。

あと1週間でカレンダーも終わりだ。やりのことしたことが多いのでもう少し延長をしてほしいと考えている。カラオケボックスの「残り10分です」のコールのようだ。まだ何曲も予約が入っているなんてときはどうしたらいいんだろう。やはり、そんなコールを気にせず歌うしかないのだろうか。困った困った。

ポッドキャストはじめました

the mrbrown show: Podcast Studio v4
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しばらく前に腕をけがをした。キーボードに文字を打つのは難しい。とても骨の折れることだ。そうでないときでも何か文章を書くというのは本当に疲れることだ。何を書いても気に入らないことばかりだし、消してしまってまた書き直してなんてことを繰り返すだけだ。何度も書き直しているうちに「やーめた」ってことになって全く更新できずに時間だけたってしまうのが続いている。いっそ書き直せないようにしたらすっきりとするのじゃないか。そんなことを考えているうちに、ポッドキャストにしようと決めた。

実はずっと前に気になってやってみようとしたことがある。そのときは自分の声を聞いて気持ち悪くなってすぐに消してしまった。だからまだれにも聞かれていないと思う。いま、ケータイから見てくれているひともいるのでもしもケータイから聞けないのなら申し訳ないと思う。たまにはパソコンからみてもらったり、ケータイ用にあるポッドキャストのアプリがあればインストールして聞いてくれたらうれしい。

ケータイのストラップ

ストラップ
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ケータイにはストラップがついているけれど、何の為にあるのかよくわからない。昔のケータイの取扱説明書にはたしか「通話の時はストラップに腕を通して使用してください」なんて書かれていたような気がするけれど、そんなこと納得できない。腕を通そうとして持ち換えたりすることのほうが、落下させる原因になりそうなものだ。これはやはりケータイのストラップというのは、飾りなのだろう。それ以外に役割を与えたことがない。

そうはいいながらも、私は10年以上携帯からストラップを外したことがない。土産物売り場に立ち寄ると、必ずと言っていいほどご当地キャラのついたストラップが売られていて、そしてまたなぜだかそれを手に取ってしまう。私のケータイにつているのもサントリーの山崎蒸留所で思わず買ってしまったものだ。これは手を通す穴が小さくて指が三本しか通らない。そういえば以前は首にかけるわけでもないのに、ネックストラップをつけていた。長いストラップのほうが、鞄の中で迷子になった時に見つけやすかったので、重宝していたような気がする。だけど、それ以外のときには邪魔なことが多くてやめてしまった。

ところで、ストラップを取り付ける位置についてちょっと気になることがある。たいていのケータイには取り付け用の穴が付いていると思う。私がいま使っているノキア製のN82ではケータイを正面から見て左上に穴がある。これって適切な位置なのだろうか。ストラップに腕なり指をかけて使えというのなら左下か右下のほうが便利じゃないのか。ネックストラップならなおさら下のほうに付いていたほうが首にかけたケータイを手に取った時に画面を見やすいと思う。前に使っていた702NKには右と左の二か所にストラップ用の穴が付いていた。右利きでも左利きでもという配慮なのだろうか。ケータイのストラップは飾りであると考えるなら、一番目立つ所につけたほうがいいということになるかもしれない。ストラップ用の穴が二つあるならストラップも二つ付けるのがいいのかもしれない。ケータイなんて持ち歩くよりもどこかに置いておく時間のほうが圧倒的に長いのだから、その置いておく時の見栄えが良くなるようにするべきなのかもしれない。というわけでなにひとつ結論は出ないのだけど、土産物屋でストラップを選ぶときにはいさぎよく見た目重視で選べばいいのだろうと思う。

週刊漫画TIMES

このところコンビニの雑誌コーナーが気になって気になってしかたがたない。とくにマンガ雑誌のコーナーが気になっている。やはりモーニングやビッグコミックオリジナルは面白い漫画が多いと思っているので、いつもついつい手に取ってしまうものだ。そういえば、社長になってからの島耕作はいまいちだ。イブニングのヤングのほうが面白い。

そんなマンガ雑誌のなかでも、「週刊漫画タイムス」はちょっと手に取りにくい雰囲気を醸している。どの雑誌も表紙は力を入れていて、その雑誌の連載漫画の中での一押しを出してくることが多いと思う。それなのに、週刊漫画タイムスは妙にリアルな女性のドアップのイラストである。その色遣いがなんとも不気味で手に取るときには、誰かに見られないかときょろきょろしてしまう。少年誌のグラビアもいやだけどそれどころではない。なんでこんな絵にしているのだろうと思う。この絵のせいで、変なお色気漫画しかないと思われて、損しているように思う。

肝心の中身はなかなかよくて、昼ドラや深夜ドラマの原作になっているような人気作品もある。もちろん、予想通りのお色気漫画もあるのだけど、少年漫画誌んくらべればまだましだと思う。少年漫画誌はすでに少年向けでないほど下品になっていたのには愕然とした。あれでは二度と手に取らないと思う。だけど、週刊漫画タイムスはそんなこともないので一度手に取って見る価値はあると思う。

ちょっと検索したら、あの何とも言えない週刊漫画TIMESの表紙はギネスブックに認定されているらしい。そんなところまでギネスさんはみているのだろうか。ギネスさんも最初はちょっとおどおどしながら、周りの目を盗んで手に取ったのだろうか。ギネスさんもなかなかやるものだなと思った。